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本 ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784163295206
感想・レビュー・書評
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そうはならんやろうというハスミンの思考回路はあるけど下巻は凄い怒涛の展開であった。
結果は大体予想はできたけど、面白くて最後まで一気に読んでしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いやー……どんどん死んでいく……
下巻だけで38人の生徒と3人の教師が殺されるって…((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
しかも過去にも予想以上に殺ってるやんけ…
スリルは満点だったんだけど武器が1つだったからな…単調な感じになっていて、もうちょっと変化がほしかったかな…
あと、もっと生徒たちがんばってほしかった。 -
上巻で既にハスミンワールドに引き込まれた読者は、下巻で怒涛の恐怖のジェットコースターに乗せられ「悪」の深淵に真っ逆さま、後半以降は「エグい」の連続です笑。
さすがの貴志祐介先生、殺戮シーンを盛込みまくりです。この先生の作品は、読んでいて精神的にこっちがやられてしまうのでは…と思わせるほどの鬼畜がたまらなく面白い!!今回も裏切りませんでした。
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未だかつて、こんなにも人をバッサバッサ殺していく主人公はいただろうか…後半戦はもはや現実離れしすぎてて、笑っちゃった。ありえん。でもハスミン…嫌いじゃないよ。
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あー!そうだよ、これだよ。貴志氏はこういう小説を書く人でした。完全に忘れてました。
この完全に救いのない感じ。本を閉じて思い出してゾクゾクってくる感じ。本当に怖いのは生きてる人間だって再確認させられる感じ。そうだったー。
「蓼沼くんが忍び込んでるから、この子が計算外に働いて、最後は蓮実の陰謀が暴かれちゃうんだろうな」とか、「カラスのフギンとムニンがちょくちょく出てくるから、最後はカラスにやられるのか?」とか、勝手に蓮実=悪=最後に倒されるって想像していた私が甘かったです。完敗です。
生き残りが出てきて証言した途端、「凄惨な事件に巻き込まれたんだ、記憶が混乱してるんだろう」・・・決定的な証拠が出てきた途端、「神の声を聞いた」・・・絶対こいつは精神病棟に入れられて、絶対すぐに出てくる。なによりもかわいそうなのが、それを知っててこの先何十年と怯えて暮らさなきゃいけない雄一郎と怜花だろ~。こわー。
いいね、一晩明けて考えたけど、いいね。疑問の余地を含ませない。「だって小説だもん。なんでわざわざ理由を付けなきゃいけないの?勧善懲悪じゃなきゃいけないの?隠されたメッセージ?ないよ、そんなん。だって小説だもん。お話じゃん。いいじゃん。ちゃんと数時間引きこまれたでしょ?」ってうだうだ考えさせない感じが。
11/24/2012 -
上巻のレビューに、講演から伝わってきた貴志さんの想いについて書いたので下巻は素直に感想を。
完璧な熱血教師の仮面の下で、上巻では邪魔な人物を密かに排除してきたハスミン。下巻はいよいよ大殺戮…
「バトルロワイヤル」や「そして粛清の扉を」に似ている。
人間的な感情の欠如したサイコパスがやりたい放題…ここまで来たらちょっとギャグ(笑)
もう少し皆に生き残ってほしかったなぁ。巻末のアクノキョウテンは完全に悪ふざけ。 -
上・下巻の感想です。
貴志祐介さんの大ファンなので、少し辛めのレビューです。
とりあえず読ませる力は流石。
時間を忘れ読みふけった。
だが、貴志祐介さんの他の作品と比べると、どうも全てが薄い印象。
特に生徒の印象の薄さや、最後のトリックの陳腐さ、話の作り込みなど、貴志祐介さんにしてはいまいちな点が多い。
全体的な印象としても、怖くもないし、謎もないとても中途半端な印象。
一般作品としては充分面白いが、この出来で、このミスや山田風太郎賞をとったというのが、この本一番のミステリー。 -
徹底してエンターテイメント。
一気に読んだ。面白い。
物語としては粗探しや突っ込みを入れたくなるところもあるんだけど。
ひとりのキャラクターの魅力=本の魅力そのもの、といった類の本だと思うから、主人公の蓮実が好きになれるかどうかが一番大事。
蓮実に酔えれば面白いし、受け付けなければ読み進むのも苦痛になる。
蓮実は、よくいう「心を入れ替えた」の心がすっぽりと欠けている人。
最初から人間的な共感とか同情だとか、そういうものがない。からっぽ。
ないものを育てることはできないし、更生させることもできない。無いから。
だから安易に反省したり、いい話に持っていく部分が少しでもあったら、途端につまんなくなるだろうなと思う。
正直、ここまで極端なキャラクターだと現実感はない。読んでても蓮実を止めてくれとは、思わない。
蓮実は次はどんな風に進むのだろう?そんな好奇心が勝る。
この本に問題提起の意識だとか考察だとか、そういうものは必要ないなあと思う。
誰しもが持っている「怖いもの見たさ」を満足させるエンターテイメント。その意味以上のことは、ないんだと思う。
著者プロフィール
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