悪の教典 下

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 767
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163295206

感想・レビュー・書評

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  • 生きのびた手も、容易に想像出来たところは残念。
    下巻の方が読みやすいかった。

  • 一気に読んだらちょっと気分が悪くなった。あとに残るものはあんまりないかなー。

  • 貴志祐介作品を待ち望む一人として、昨年の「このミス1位」獲得だけではなく、
    「本屋大賞ノミネート」という肩書きだけで、内容の面白さに嫌が上でも期待が高まります。

    これ、読みながら思ったのは「バトルロワイヤル」に似ているなぁ、ということ。
    高校の英語教師・蓮実聖司が殺人鬼となって、クラスの生徒を殺しまくるお話ですが、
    ハスミン(蓮実)ってば人間性が欠如してるもんだから、
    学校を支配したい、他の先生も生徒も思うように動かしたい、っていう気持ちがエスカレートして、
    上手くいかないなら殺してしまえ、的なちょっと安直かつ天才殺人鬼でもあります。

    バトルロワイヤルは、生き残るために生徒同士が戦い合いますが、
    こちらは先生VS生徒の構図。それもクラス全員ではなく、
    ハスミンを信じている生徒(いわゆる親衛隊)もいるので、
    クラスの半分くらいが生きるか殺されるかの戦いを学校内で繰り広げます。
    ハスミンは頭も良くて運動も抜群。そしてイケメンときた。でも怪物的殺人鬼。
    主人公がそんな救いのないサイコ教師っていう設定が面白いです。
    生きるためにハスミンに立ち向かう生徒も、バトルロワイヤルより現実的で、
    ある意味対抗手段に欠けているので、かわいそうなくらいヤラレまくり。
    学校関係の人(先生や教育委員会とかの人)が読んだら、心底不快な作品だろうね。

    生き残るために、もちろん生徒たちも手をこまねいているわけではなく、
    ハスミンに対抗していきますがちょっと一人一人の特徴が弱く、個性的な生徒も少ないので、
    後半は以外に盛り上がりにかけました。
    逆にハスミンのサイコっぷりばかり強調されてしまったので、
    もう少し生徒の反撃シーンに力が入っていると、エンターテイメントとして面白かったかも。

    上下800ページ以上のボリュームだけど、さすが貴志祐介!と言わせるほどの読みやすさ。
    特にハスミンのくだらない駄洒落が所々に登場したのが印象的です。
    これが不思議といいクッションになっていたりします。
    「Todai」と「to die」をかける駄洒落は特にくだらなくて好きです。

    今までの貴志作品と違って、最後に救いが伝わらなかったのは、
    いじめ等様々な問題が提起されている、今の学校教育に対する著者の想いの表れか、
    ただの私の考えすぎか。

    ちなみに頭の中のハスミンのモデルは「玉木宏」です。
    ★★★☆

  • 貴志さんは気持ち悪さを描かせたらピカイチ。
    この作品もグロくて不愉快で面白い。
    上下巻、休憩をはさんで13時間で一気読みした。

    爽やかで頭の切れる熱血教師が主人公。
    きっと、何かの事件に巻き込まれる悲劇の主人公なんだろうなぁと思いながら読み始めたらどうしてどうして、予想外の展開。
    徐々に徐々にこの教師の本性に気付かされる、じわじわ感じる強烈な恐怖心。
    このじわじわ小出しにされるさじ加減が絶妙すぎて、思わず唸った。
    長編なのに中だるみもなくスピード感もいい。

    後半の血みどろの惨劇はちょっと疲れるけどね。

  • あまりにも悲しい、作者は何を問いたかったのだろうか、疑問だらけの作品である。
    上巻はドキドキ感があったが、下巻で全てを壊してしまったようである。
    ちなみに上巻もストーリーに?があったが、下巻は?だらけである。
    ちなみにこの高校はどれだけ僻地にあるの?

  • 上巻は面白かったけど下巻はいまいち。
    ただ生徒を殺すだけでエンターテイメント性なし。
    やはり黒い家は超えられない?

  • 俺には感情がないらしいんだ。


    上巻ではいっそ清々しい程に悪行を重ねていたが、
    下巻ではとてつもなく壮大な殺戮を行いだして驚いた。
    生か死か極端すぎる。
    下巻は生徒殺害がほぼメインなので、テンポや事件の数や
    手際の良さは上巻の方が良かったし、面白かった。
    蓮実は感情がないというわりには、性欲や嫉妬など人間臭い
    行動・思考を持ち合わせているので、感情がないわけではなく、
    自分の意のままに操れるもの達を侍らせて、自尊心を満足させられる
    場所を作りたい人間だと感じた。
    雄一郎と怜花が生きていて、蓮実を告発するのは予想出来たけれど、
    個人的には悪の教典というタイトル通りに皆殺しにしてから、
    また蓮実の計画が始まるというループが見たかった。

  • これはミステリーでもホラーでもない感じ。下巻はなんかちょっとガッカリ。

  • 先が気になってついつい読んでしまいました。
    全員殺すのは無理だろ~って思ってたら案の定無理でした。
    エンターテインメントとして良くできてると思います。
    はすみんは怖いけど突っ込みどころも多く面白いです。

  • 舞台や設定は面白いけど、想像していたよりはあっさりした話でした。ハスミンの目線で書かれてなければ良かったのに、と思ってしまった。そのせいか、怖さはほとんどありませんでした。
    「黒い家」の菰田さんには敵わない・・

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。96年『十三番目の人格-ISORA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2017年 『ダークゾーン 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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