悪の教典 下

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 4098
レビュー : 767
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163295206

感想・レビュー・書評

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  • 怖いと思いつつ、ページを捲る手が止まりませんでした。

    上巻に比べて器用な蓮実先生が、どんどん壊れていくように感じました。
    どうすればそんな思考に辿り着くの?というように...。

    先生を1番信頼していた生徒達が、呆気なく殺されていくのは辛かったです。
    死体を目にして、臭いや血に反応する周りの人達が普通なのに。蓮実先生の視点では、一切描かれていない事がゾッとしました。

    死刑の問題は現実の問題と全く一緒です。
    それをゲームと称し、これからも死と隣り合わせでいなければいけない2人が、見ていてやるせなく感じます。
    もう、蓮実先生が社会に戻って来ない事を推奨します。

  • 2011/2

  • 悪の経典。。人間の感情というものが一切なく、善もなく悪もなく自分が望むままに人殺してしますハスミン、社会に完全に溶け込み教師として完全に生徒にとりいりつつ最後はとんでもない作戦を実行してしまいす。
    海外のシリアルキラーの本ロバートKレスラーの本で犯罪心理学の本を読みましたが、フィクションでありながらどこか本物のように思うところもあり、やってることは途轍もなく残虐ですがどこか惹かれる魅力あるキャラクターです!この人の小説はどこか逃げ場がなくなり追われるシチュエーションが多いと思いますが、そこがドキドキしてとても面白い!!

  • ホラーはふだんなら読まないジャンルだが(キングや乙一は例外)「新世界より」の圧倒的な世界観から、貴志 祐介は気になっていた作家ではあった。
    これは比較的読みやすい。中心的な視点として設定される主人公は、サイコな極悪人でありながらも、さわやか風な人となりであり、やることにも一定の合理性があって、それなりに感情移入ができ、わりとすいすい読めてしまう。ただ読み終わって疑問に感じるのは、主人公の教師がそれなりのリスクを負いながらも、クラスの中に、自分の好みの女の子を集めたという割には、一人一人のキャラがあまり生かされるまもなく、ストーリーから退場していってしまうのは???だった。後の行動からしても、主人公がせいぜい1人、2人の女の子に執着しているというような設定のほうが自然だったのではないかと感じた。

  • 請求記号:913.6/Ki56/2
    選書コメント:
    主人公の英語教師「蓮実聖司」(ハスミン)は生徒達から絶大な人気を誇り、他の職員からも信頼される存在だった。だが、その実態は周囲の人間が信じるものとは正反対だった。
    (図書館学生スタッフ)

  • ハスミンがサイコパスかどうか‥んなことはどーでも良い。個人的読みどころは1クラスまるまる皆殺しという荒唐無稽な計画を実行し、隠蔽するといった現実感のない話をホントに小説のなかで実現できているところだ〈結局は実現しなかったけれど〉 というより実現できるんじゃねーの?って気にさせる力をもった作品だった。
    生徒からも教師陣からもptaからも信頼された教諭が自らの性質によって段々と崩壊に向かっていく様は痛快で面白い。とくに後半はひと息に読んでしまった。ただラスト、AEDの録音機能によってハスミンの罪が暴かれるというのは、いささか安易だったのでは?と思った。

  • ハスミンどうした!!あんなにも冷静沈着だったのにこんな風になっちゃうとは…。大量虐殺なんだけど『新世界より』よりはグロくなかったかな。恐らく今回の主人公が追われる側じゃなくて追う側だから。ハスミン鬼畜すぎるのに、なんか嫌いになれない私はハスミンの術中にハマってるんだろうな。ただの虐殺で終わらなくて良かったけど、ハスミンは絶対また戻ってくるんだろうな…。怖い。スピード感あふれる作品で上下巻一気読み!2012/388

  • 綻びを繕って完璧になるはずやったのに、結局は自分を過信してしまって繕いきれんかったっていう、、、。
    続編があればハスミンが復活しちゃうんじゃない?
    きっと、それも今から計算してるはず。

  • とりあえず、怖かった。
    こんな人がいるのか
    狂気を通り越している
    1人を殺したことで、ほころびが出て
    結局それを隠していくために考えた結論が生徒を全部殺すとかありえない。
    いい人ほど裏で何考えてるか本当にわかんないんだね

    3人が生き残れただけでも本当に良かった。
    これで、全員死んでたら嫌だ、

    死刑になるところまで描いてほしかったな。

  • テンポがいい!
    映画化のCMで後半のストーリーを知っていたのを結構惜しく思いました。
    見た目も頭も良く皆に好かれて尊敬される人が実は大量殺人犯だった、って題材として広く好まれてるのを思い出しました。
    作者自身の憧れの投影を感じるものも多かったので、これのハスミンの妙な俗っぽさは話が進むにつれ好きな所になりました。
    でも頭と要領の良い人が大量殺戮に至るまでの動機が弱いというか。動機が無いのが怖いと言いたいにしてもそれでも少々粗雑なような。
    巻末の解説書いてた人がこの本をエンターテインメントと表していたのがとてもハマり過ぎてて軽く感動しました。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。96年『十三番目の人格-ISORA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2017年 『ダークゾーン 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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