再生

  • 文藝春秋 (2010年9月15日発売)
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感想 : 8
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  • 本 ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163295305

感想・レビュー・書評

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  • 石原慎太郎さんの本が好きで内容を知らず図書館で借りました。

    以前、道下美里さんの「一緒に走ろう」を読んだので「創作(フィクション)」っぽいな?と思って読み進めました。夫に話したら検索してくれて映画化もされている実話だということが分かりました。(!!)

    石原慎太郎さんは、文章を通して新たなことへの挑戦へのハードルを下げてくれるのでずっと好きです。(^^)/

  • 978-4-16-329530-5 153p 2010.9.15 1刷

  • 視覚と聴覚に障害を待たれている方(全盲聾者)が苦悩の末、自分の生きる道をみつけるというような内容でしたが、読んでてホントに苦しい本でした。五体満足ということがどれほど恵まれているかという事や命の大切さがわかります。しかし私小説ということで実在の人物をモデルにしている話であるため石原慎太郎さんの力量は全くわかりませんでした。本としては、体の不自由な方,健康な方、問わず読んで損をする内容ではありませんが石原氏というよりは、モデルとなった方への尊敬の念が強く残りました。

  • 学部のM教授(尊敬してるけど怖い人)を泣かせたという事で読んだ。泣いた。為政者としての著者の事はよく知らないけれど、テーマになった方の半生が、主観視点で美しい文章に再構成されている。
    目が見えず、後に音も聴こえなくなってしまった人の数奇な人生が書かれている。素晴らしい。

  • どなたにでもお勧めできる良書。どうぞ黙って手に取って読んで頂きたい。生きる力をもらった。人は決して自ら命を縮めるものではない。必ずや生きておれば細くとも薄くとも一条の光は差し込んでくる。人の価値は知力でも体力でも財力でもなく、ただただ生きる、そのことにこそ宿る。どのような状況に置かれようが、それでも生きていく、努力していく、人の中で自らの生きざまを示す、そういうことが肝要なのである。さすれば生きる価値は自ずと見えてくる。そんなことを確信できた。一皮むけた夫婦の姿にも男女のあり方というものを見出せた。夫婦の関係性というものを改めて見つめ直すことができた。
    「私は人間個々に当然能力の差があることは否定しません。その能力の発露の差によってある組織の中では処遇の差もあります。私が否定したいのは、能力の差とその人間の内側の芯にある、差別を促す価値観は否定されるべきものと思います。私自身が負うている障害を通して、それを批判しきる研究をしてみたい。」

  • 宮崎などを舞台とした作品です。

  • 盲聾者が大学教授になるまでの話。
    実話らしいけど、本人が書いたらまた違った感じに
    なったのかも???

  • 盲聾の東大教授、福島智先生の物語。ご本人の論文からの引用部分も多いらしい。
    健常者の立場から、こうであろうと想像している事と、実際に盲聾者の方々が感じ、必要としている事にはかなりズレがあるし、宇宙空間に放り出された様な、圧倒的な孤独感なんて想像すら及ばない、という事実を知ったというだけでも読んだ価値があった。
    全体的に、淡々とした語り口の中にも影での努力を感じさせるし、前向きさに、とにかくパワーをもらえる一冊。
    これが、ホントの自伝だったら文句なしなんだけど、なぜ都知事なのかが釈然としないんだよなあ。

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