- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163295404
感想・レビュー・書評
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エア=脳内彼女。
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統合失調症です
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筆者の前作のエッセー「超人計画」を小説化したような作品。構成や筋道はおぼろげで酩酊感を誘うような文章でした。
「超人計画」では、筆者が私生活内で合法(脱法?)ドラッグを使用している記述があったがその体験とその後に感じたことなどが基になっている様子。
作家らしい感受性と苦悩は感じるが、商業レベルでこれはさすがにきついというか一般受けはしないだろうなという感じ。
個人的には嫌いではないですが。
次のムーの少年はまだ未読なので、そこで復活しているのだろうか!? -
心理学では「正常な自閉期」というものがあり、引きこもることは病的でない限り安全なものとして、自己向上のものとして挙げられます。だれもが青春時代に一度や二度、自らの精神に引きこもることをしたでしょう。例を挙げるならエヴァのシンジ君のような感じ。滝本氏の小説は自分の鏡であるキャラクターが登場し、引きこもりから脱出させてくれます。それは結局は自分の力であるのです。ゼロ年代的な思考実験小説がまたしても面白いのでありますな。なかなか。うん。
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これで滝本作品は中学、高校、大学、大学卒業後まで網羅したんじゃないかな?あとは小学校だな。
という関係ない話は置いておいてとりあえず感想。
この人はあいかわらず真正面から・・・・・・まあ真正面でも無いけど・・・・・・現実を描こうとして四苦八苦している。安心した。
さらに言えば今回はこれまでの作品の中でももしかしたら(超人計画を除けば)一番救いがないかもしれない。
これまでの滝本作品のファンなら大満足だろう。 -
滝本竜彦氏の書く、精神的にイっちゃってる作品は、読んでいて少なからず他人ごとに思えないところもあり、余り気持ちよいものではないです。ただ、自分と向き合うことって大事だよな。
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無理にまとめちゃったのかなぁ。滝本さんの久しぶりの新刊。とはいえ初出は6年前の別冊文春だから、ひょっとすると大幅改稿し違う結末を作るつもりだったのかもしれない。そんなふうに思ってしまうほど唐突で予定調和の結末を迎える。全4章に書かれているが、中でも第1章第3章は今までの滝本作品同様あるいはそれ以上の勢いを感じる。だが第2章は平凡であり最後の第4章に至っては迷走しつつ失速する。ただ、内容はともかく滝本氏の文章は流麗でロジカル。言葉遣いの巧みさもあって非常に分かりやすく視覚的だ。こういう文章をもっと読みたい。敢えて言うなら・・・内容が伴えば更に言うこと無しなのだけれど。次回作を大きな期待を持って気長に待ちます。
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内容的には「NHKへようこそ」と「超人計画」を足して2で割ったような感じ。
印象も滝本作品そのもので、最初のページから妄想とか幻覚とか出てきたので安心したww
個人的には最後が若干尻切れに感じたのだけど。