隻眼の少女

  • 文藝春秋 (2010年9月30日発売)
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本 ・本 (424ページ) / ISBN・EAN: 9784163296005

感想・レビュー・書評

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  • 隻眼の少女

    このミスで上位に入っていたので読んでみましたが、うーん、なんかなという感じ。
    伝説の残る寒村の名家の巫女を巡る連続殺人事件の真相を隻眼の少女探偵が水晶の目で見通す!というものですが・・・
    主人公は母を殺した父を転落死させ、死に場所を捜している大学生。そこにコスプレの少女探偵が登場するのを見計らったように、名家の巫女の跡継ぎの3姉妹が次々に惨殺され、ついには少女の父までが殺されてしまいます。そして、少女探偵は事件の真相を語るのですが・・・
    それから、18年。主人公は死にきれず記憶を失っていましたが、少女探偵の死を知り、再び村を訪れると、そこには昔の少女探偵のまさにコピーが・・・そして、再び巫女の後継者の姉妹の惨劇が始まるのでした。以前の事件の犯人は間違っていたのか?真犯人は?
    というのが大まかなあらすじです。
    小説として感情移入できないのは、あまりにもありえない設定に、ステレオタイプの登場人物のせいでしょうか。
    しばらく、本格推理ものは遠慮することにしました。でも、また年末にこのミス買っちゃうんですけどね。

    竹蔵

  • 麻耶雄嵩に期待していた分、がっかり。

  • 麻耶雄嵩のテーマは輪廻転生ではないかと勝手に思っている。全てはひとつになるのか全ては繰り返すのか。
    完全に騙されました。まさかこういう展開になるとは夢にも思わず。一人の天才の前に凡人の命は軽いのかしら。名探偵は唯一になり、歴史は繰り返す。メルカトルの再生を待つ。

  • おすすめ度 ★★☆☆☆
    ミステリー度 ★★★☆☆

    年月が別の2部作品になってて、前半は分かりやすかったが後半につれて
    段々面白みがなくなってきた。
    結局犯人見つけれないんかい、、、って展開が多く
    ラストのオチで父娘となったんはいいが
    推理は面白くなかった

  • おもしろかった。
    最後まで悩まされた。


    主人公にはイライラさせられたが、あのキャラ設定も必要なものだったとは・・・。
    途中の二人の突然の契りシーンも、なんでやねんと心の中で突っ込みましたが、あれも・・・。
    探偵が裏をかかれまくって、被害者がどんどん増えていくのもなんだかなぁ、どうかなぁともやもやでしたが・・・。

    自分で謎を解きたい人にはなかなか難しい本だと思います。
    私は最後まで楽しめました。

  • 読了日2011/06
    おもしろかったけど、推理小説としてこれはアリなのか疑問。
    というか、何でもアリなの?って。映像化はちょっとムリだろうなぁ~

  • 親子2代に渡る隻眼の探偵.巫女の姿をしているところや,犯罪現場が鄙びた村の宗教色を持つ伝説の地であるところなど,現代でありながら一昔前の雰囲気がある.解決したと思った事件が18年を経てまさかの展開,びっくりしました.

  • 因習の村で起こる凄惨な連続殺人事件.偶然訪れた水干装束隻眼の少女探偵御陵みかげ,ワトソン役の主人公種田静馬.という設定の話かともいきや.物語は18年の時を経て解決したはずの話は二転三転.真犯人も予想がつかず.うーん.唸らされました.

  • 二転三転、最後まで犯人わからなかった。

  • 純白の水干をまとった御陵みかげと出会った種田静馬.みかげは探偵として凄い実績をあげた母の名を継いで,二代目の探偵になるべく父山科恭一と山間の琴乃湯に逗留しており,静馬も同じ宿にいた.この村の有力者の琴折家は昔からスガルという霊感を持った神がかった女性を輩出しており,現在は比菜子がスガルで,春菜,夏菜,秋菜の三つ子がおり,春菜にスガルを伝承するため,準備をしていた.1985年の寒い日,春菜が首を切断された状態で発見される.みかげの母の実績を知っている警察とみかげが捜査を開始するが,あと二人の娘もさらに恭一も殺される.みかげは地道な捜査でスガルが犯人だと特定し,一応事件は解決する.それが18年後の2003年の冬に再現される形で新たな事件が発生する.奇想天外なストーリーだが,みかげの娘が同じ名前で登場し,静馬もこの村に現れる.最後の結末は意外な展開だが,長い年月に渡って溜まってきた怨念のような感情が事件の背後に横たわっている感じだ.長編だが一気に読破できた.

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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