セカンド・ラブ

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 803
レビュー : 175
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163296203

感想・レビュー・書評

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  • あの「イニシエーション・ラブ」の続編とはっきり明示されている以上、読み手は慎重な疑いを持ちながら文章を読んでいくことになるわけで、それに対して違う方向からの衝撃を与えるという意味で、本書のたくらみは成功していると思います。

    多くの方が述べていらっしゃるように、春香がとった行動の動機や経緯については、やや説明不足の感はあります。ただ序章の時点で読者に二人の入れ替わりが暗示されていることや、そもそも「イニシエーション・ラブ」の続編である以上は当然の認識として、二人の一人二役や入れ替わりは想像がつくように作られているので、やはりこれは捨てトリックで、"最後の一撃"を覆い隠すための煙幕と考えるべきだと思います。

    ただし、やはり「イニシエーション・ラブ」と比較すると、前作では全編に渡って光景が反転するような驚きがあったのに対し、今作ではそういった驚きは序章と終章に集中しています。前作は初読後に全編まるごと読み返したくなる内容でしたが、本作はそういう作品ではありません。そもそも今作は前作と違い、恋愛小説だからこそ成り立つトリックというわけでもないので、やはり前作に劣る感は否めないと思います。

  • イニシエーションの方を先に読んだせか、終始疑心暗鬼な気持ちに。
    「これは、こうじゃなくて、こうだろう」「ホントはこうなんじゃないの」と、裏を読んでしまって楽しめなかった。
    昭和な雰囲気さえも胡散臭く感じた。
    どんでん返しは当然あるだろうと思ったけど、面白くもなんともない種明かし。
    最後に「ああだったね」「こうだったよね」という会話も嫌な感じ。

    どうでもいいのかもしれないけど、倉持さん?の出る意味がよくわからなかった。
    登場人物、誰も好きになれないという小説も珍しい。
    正明の生い立ちも深い意味がありそうでなさそうな。
    もう一度読むといいのかなぁ?

  • 面白かった。オチは好みです。

    あと残りわずかで、この展開の遅さ。どうやって最初に繋げるんだ? と疑問に思っていたところ、力技でもっていかれた感じ。春香の相手が最終的に彼になるのでは? というのはよめましたが、春香とミナをどう扱うのかはよめなかった。出だしで、春香がミナに入れ替わるというミスリードを誘ったのだろう、とは疑っていましたが。

    にしても。
    おっさんは彫刻持って、どこへ消えてしまったのか? それが謎です。

  • どうしても、イニシエーション・ラブと比較してしまう。
    ストーリーにふれたなら、それが即ネタバレになってしまうので、詳しくは書かない。

    坦々と進む二人の恋愛の中で、春香のセリフや行動が(良い意味で)ひっかかる。これは著者の罠でないか、壮大なひっかけの伏線ではないか。
    今回も心地よくだまされた。

    ○○ラブシリーズはもっと読んでみたい。

  • イニシエーションラブほどの驚きはなし

  • 春菜と美奈子、双子という設定は最初から「怪しい」と思わせるものでしたが、どういう結末に持っていくか、興味をそそられました。
    それなりに面白かったのですが、イニシエーションラブのような衝撃を期待していたので、期待が高かった分、少し残念な感じでした。

  • 「イニシエーション・ラブ」のようなトリックを期待していたのですが、「セカンド・ラブ」はそこまでのトリックは無かった。しかし、純情男と魔性の女?との恋愛は楽しめた。読み終わって、序章との違いがアレっと思って、再度序章を読みなおした。ナルホド!結婚したのは...だったんだ。
    一気に読んでしまいました

  • イニシエーションラブを読んでいたので、またどうでもいい恋愛物語、どうでもいい叙述トリックかなと思いながら読んだ。

    なので、一人二役というのは最初から想像できたが、謎はある。

    何故倉持は失踪した?

    何故正明は死んだ?そんなに弱い心の持ち主?

    その辺が置き去りにされているような気がする。
    読者に任せているのかな。。。

    でも、イニシエーションラブよりはずっと面白かった。

  • 今度は深くヨミすぎで、少し肩すかしかな?

  • イニシエーションラブの次に読みました。
    イニシエーションラブに比べて、驚きはひと段落落ちていますが、最初の話しからのどんでん返しの展開は、前回と同様面白かったです^^!

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著者プロフィール

乾 くるみ(いぬい くるみ)
1963年静岡県生まれ。女性と間違われやすいが、男性。
1998年に『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。別名義の市川尚吾では評論活動も行っている。
2004年刊行『イニシエーション・ラブ』が同年「このミステリーがすごい」第12位、「本格ミステリベスト10」第6位、翌年第58回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補作に。2007年文庫化され、書店員やメディアの後押しでロングヒット。2014年に100万部に達し、2015年映画化され、代表作となった。
2004年刊行の『リピート』も同じくロングヒットとなり、2018年にテレビドラマ化された。

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