勝手にふるえてろ

  • 文藝春秋
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感想 : 708
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  • 本 ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163296401

感想・レビュー・書評

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  • ああ恋愛してた頃って
    こんな感じだったなあ
    ・・・

    片思いの相手と自分を
    好きでいてくれる相手、

    私ならどちらを選ぶの
    だろう?

    素直になれなかったり
    急に冷めたり熱したり、

    それにしても女心って
    面倒くさい。

    そしてこんなこじらせ
    女子に共感しまくる私、
    大丈夫なのか(汗

    いやはや、けっきょく
    つまるところ、

    愛するより愛されたい
    んですよね。

    • bmakiさん
      ごろ寝で読書、最高ですよねo(^▽^)o
      腰が痛くなくても、ごろ寝で読書している日、結構あります(^^)

      仕事せずに、毎日ゴロゴロ読書だけ...
      ごろ寝で読書、最高ですよねo(^▽^)o
      腰が痛くなくても、ごろ寝で読書している日、結構あります(^^)

      仕事せずに、毎日ゴロゴロ読書だけできたら幸せなのになぁ。。。(⌒-⌒; )
      2024/03/20
    • コルベットさん
      毎日ゴロゴロ読書最高ですね♡ これからもよろしくお願いします_(._.)_
      毎日ゴロゴロ読書最高ですね♡ これからもよろしくお願いします_(._.)_
      2024/03/20
    • yhyby940さん
      本は読んでいないのですが、映像作品は観ました。なかなか面白かった記憶があります。本も読んでみたくなりました。ありがとうございます。
      本は読んでいないのですが、映像作品は観ました。なかなか面白かった記憶があります。本も読んでみたくなりました。ありがとうございます。
      2024/12/10
  • こじらせ女の乙女心が揺れ動いて凍えそうでした。
    ネットスラング多用してトレンドもちょくちょくぶっこんでこられるのですがもうこの作品15年も前なんですね。音姫とかGPSも出始めの頃でしょうか。
    中学の初恋相手に片思いのまま12年間思いつづける26歳、恋愛脳が粘着質で狡猾にエサを撒くところが猟師みたいでした。自分のこと好きな相手には愛情感じないところもつれなくってそのままの関係もありかなって思えたのに。
    どの選択がいいかなんて解らないけど、結婚願望あるうちに結論ださないと絶滅危惧種になっていくけど、メッキが剥がれるようでしっくりこなかった。
    昨夜歯が痛くって適当に切り上げたけど、名前覚えられていなくても、「いち」を推し続けて欲しかったな。
    深層で繋がってるって思える相手に急に冷めちゃうとか酷くない。「に」の部屋でコロッケ揚げるとか優柔不断ぶりに攻略対象見誤ってる情けなさ。
    私も彼女の名前覚えてないけどね。
    展開的には「さん」とか「し」も登場して欲しかった。

  • 片思いの相手「一」と、告白された「二」、26歳交際経験なし処女のヨシカはどちらを選ぶのか?
    そして、初めていたすまでを描く。

    タイトルがとても素晴らしい。何事もスパッと決められないこじらせ女子の、決断の瞬間の言葉だ。だから、力強い。

    人生には選択しなくてはならない時がある。
    そしてどちらを選んでも、結局は後悔する。
    絶対的な正解なんてない。
    しかし、逆に言うと、どちらを選んでも、正解している部分はある。
    だからこそ、自分が選択したモノの正解している部分に光をあてて、育んでいくことが大切なんだなぁと。話のスジとはあまり関係ないかもしれないが、そんなことを考えた。


    ヨシカは絶滅した古代の生物をウィキぺディアで調べることが好きだ。
    多くの生物は絶滅しないため環境に合わせて生きていくが、異性獲得のための進化が過剰で、天敵から逃げにくくなり絶滅するオオツノシカみたいな生物もいる。
    好きな人と結婚したいと思いつめるあまり、生殖の機会を逃そうとしている自分を、生殖促進のはずの恋が子孫繁栄を阻害していて、オオツノシカたちみたいだと言う。

    なるほどね…

  • ご本人が児玉清さんの番組で著書のインタビューを受けているのを観て購入しました。
    字が大きい。漢字が少ない。リズミカルな文体。即妙な比喩。ということで、凄く読みやすいです。
    あと、なるほど共感できる部分も多いなあと。(笑)オタだがフツーの女子が逆ギレし心が反転ひっくりかえる様が面白い。でもこれがフツーの感覚のような気もするね。(笑)フツーの割には大胆な行動も多いけど!
    ついついご本人様とイメージがパラレルしてしまう。(笑)否定していましたが。当然か!
    読了感は、地方のお化け屋敷をトロッコ電車で通り抜けた感じでしょうか。(笑)

    • koshoujiさん
      綿矢さん、面白いですよね。
      ご本人の美貌とのギャップがまた絶妙です。
      実物を見に、4年ほど前、綿矢さんと大江健三郎氏の対談を講談社に聞き...
      綿矢さん、面白いですよね。
      ご本人の美貌とのギャップがまた絶妙です。
      実物を見に、4年ほど前、綿矢さんと大江健三郎氏の対談を講談社に聞きに行きました(笑)。
      2016/07/30
    • mkt99さん
      koshoujiさん、こんにちわ。
      コメントいただきありがとうございます!(^o^)/

      そうなんですよね。ご本人はお美しいのに、ちょ...
      koshoujiさん、こんにちわ。
      コメントいただきありがとうございます!(^o^)/

      そうなんですよね。ご本人はお美しいのに、ちょいぶっ飛んでいるというか、渦巻いているというか・・・。(笑)

      実物をみれて羨ましいです。(笑)
      2016/07/31
  •  みずみずしくもほろ苦い感情の表現が、キラキラしていて、心を打つ。主人公の率直な感想に、知らず知らずのうちに乗って行ってしまう、自然な描写。常体と敬体がバラバラに混ざっていても、この人の書き方はちっとも嫌な印象を与えないのがすごいと思う。

     つかみとラストに心を持っていかれた。何といっても小説の出だしが綺麗。何度読み返しても綺麗。最後、自分をぶつけ合って、今までとは違う愛の形を受け入れるように一歩進むシーンも感動した。何回も読み返したい本だったな。

     読書に慣れていない人も楽しく読み進めていける本だと思う。イメージがつきやすいし、共感できる部分が多い。ラストに向けての物語の進み方は、好みが分かれるのかも。
     

  • な、なんだこれはー!じわじわきた。ヤバイ、綿矢マジックにかかってしまった?ってくらい目の前で鳩を出されて軽くパニックになってしまった感じ。

    「蹴りたい背中」から約7年後の作品。タイトルと表紙で適当に選んだ一冊で、大人になった彼女の文章に期待しつつページをめくったのはいいけど、正直少しがっかりした。
    何か子供っぽい文章という印象で、あれ?全然変わってないのかな…。

    と、思っていたのも束の間。なんだか溢れるパワーをガンガン感じ、いつの間にか引き込まれてしまいました。

    完全にツボを押さえられてしまった…。

    最後は笑って泣いて、じんときちゃいました。

    またひとり、好きな作家さんが増えた予感です♡

  • イチのような存在がいる人って多いんじゃないかな?忘れられない人というか…
    でもその存在って心の中に留めておくだけで、ヨシカのように再会を試みる人は少ない気がする。
    二が現れないかったら、イチのことを思い続けていたかもしれないですね。
    ヨシカの二を見る冷静さはちょっと面白かったです。

  • 後半は一気に読んでしまった。面白い。

    最後にヨシカはニの本当の名前を呼ぶ。
    イチは最後までイチのまま。
    ヨシカが好きだったのは一宮くんではなくイチ。
    そしてこれから受けとめていくのはニではなく霧島くん。
    その差はあまりにも果てしない、と思う。

  • 星5こじゃ足りない、星20こくらい。
    絶対に振り向いてくれない好きな人のこと以外ずっと考えられなくて、すきになってくれる人のことなんてどうでもよかった。自分の大切な片想いを遂行するためには邪魔でしかなかった。イチのことが大切だと思うための比較対象でしかしなかった二。
    最後の最後まで私でしかなかったヨシカ。挑戦、という言葉に心が震えた。
    あと100回は読みたい。でも、読んでる途中で泣いちゃうくらい苦しかったからもう二度とよみたくない。
    行間が広いのと、文章がさらっとしているのと、ひらがなと漢字のバランスが良いのとで、非常に読みやすかった。
    わたしもちゃんとイチのこと諦めなくちゃ。

  • 中学の時からずっと好きだったイチ彼。
    同じ会社のニ彼には、交際を申し込まれて何度か会ってはいるが、好きでも何でもないので、付き合うと承諾はしていない。

    中学の時にもほとんど話しかけたこともない恋。
    何かとかまわれがちな、可愛い彼。
    少年ぽくて、憧れるとかもてるというのとはちょっと違う、みんなでちょっかいを出したくなるような。
    一目で彼だと思ったが、自分だけはなるべく見ないようにした。違う方向を見ながら斜めに目を使って気づかれないように見るだけで、すごく消極的なやり方で気を惹いたのだ。
    思い切って同窓会を画策するが…
    やがて、イチ彼をもう好きじゃなくなりかけていることに気づいて、賞味期限切れの恋に一人で泣く。
    かといって…

    ニ彼に釣りに連れて行かれ、全然面白くなかったエピソードや、内心つっこみを入れながらのデートに笑える。
    社内で親友と思っていた来留美には打ち明けた話をしていたのだが、裏切られ…?
    26歳のOLの揺れる心の内をずばずばと描いた作品。
    ややオタクで内気な目立たない女性のこだわりを、面白おかしく、ちょっと切なく。
    立脚点はわりと現実的?

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著者プロフィール

小説家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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