勝手にふるえてろ

著者 : 綿矢りさ
  • 文藝春秋 (2010年8月27日発売)
3.42
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  • 本棚登録 :2935
  • レビュー :636
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163296401

作品紹介・あらすじ

賞味期限切れの片思いと好きでもない現実の彼氏。どっちも欲しい、どっちも欲しくない。恋愛、しないとだめですか。

勝手にふるえてろの感想・レビュー・書評

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  • ご本人が児玉清さんの番組で著書のインタビューを受けているのを観て購入しました。
    字が大きい。漢字が少ない。リズミカルな文体。即妙な比喩。ということで、凄く読みやすいです。
    あと、なるほど共感できる部分も多いなあと。(笑)オタだがフツーの女子が逆ギレし心が反転ひっくりかえる様が面白い。でもこれがフツーの感覚のような気もするね。(笑)フツーの割には大胆な行動も多いけど!
    ついついご本人様とイメージがパラレルしてしまう。(笑)否定していましたが。当然か!
    読了感は、地方のお化け屋敷をトロッコ電車で通り抜けた感じでしょうか。(笑)

    • koshoujiさん
      綿矢さん、面白いですよね。
      ご本人の美貌とのギャップがまた絶妙です。
      実物を見に、4年ほど前、綿矢さんと大江健三郎氏の対談を講談社に聞きに行きました(笑)。
      2016/07/30
    • mkt99さん
      koshoujiさん、こんにちわ。
      コメントいただきありがとうございます!(^o^)/

      そうなんですよね。ご本人はお美しいのに、ちょいぶっ飛んでいるというか、渦巻いているというか・・・。(笑)

      実物をみれて羨ましいです。(笑)
      2016/07/31
  • な、なんだこれはー!じわじわきた。ヤバイ、綿矢マジックにかかってしまった?ってくらい目の前で鳩を出されて軽くパニックになってしまった感じ。

    「蹴りたい背中」から約7年後の作品。タイトルと表紙で適当に選んだ一冊で、大人になった彼女の文章に期待しつつページをめくったのはいいけど、正直少しがっかりした。
    何か子供っぽい文章という印象で、あれ?全然変わってないのかな…。

    と、思っていたのも束の間。なんだか溢れるパワーをガンガン感じ、いつの間にか引き込まれてしまいました。

    完全にツボを押さえられてしまった…。

    最後は笑って泣いて、じんときちゃいました。

    またひとり、好きな作家さんが増えた予感です♡

  • 後半は一気に読んでしまった。面白い。

    最後にヨシカはニの本当の名前を呼ぶ。
    イチは最後までイチのまま。
    ヨシカが好きだったのは一宮くんではなくイチ。
    そしてこれから受けとめていくのはニではなく霧島くん。
    その差はあまりにも果てしない、と思う。

  • なんか困ったちゃん。でも気持ちは分かるし、笑えたりして
    一人脳内妄想劇場みたいで面白かった♪
    ヨシカさんオタ過ぎ。背表紙の“天然王子”が可愛い。

    綿矢さんの表現仕方好きです。

    なんで絶滅危惧種の話が出てくるのか…と思ったら
    =私もドードーと同じく、滅びゆく種なんだろうか。=
    というフレーズが出てきて、変わっているけどそういう事か…と
    くすっと笑えた。

    繰り返し読むとまた面白い。

    結婚は一番好きな人としない方がいいと思う、結婚してから
    そう感じた。
    二さんと歩んでください。

    (70ページ)
    好きな人と結婚したいけど、好きすぎる人とは結婚しない方がいい、なんてこともありうるのだろうか。

    ↑その通りです。

    好き過ぎる人と結婚はしない方がいい。
    そう感じている既婚者ってかなり多くいると思う。

  • 星5こじゃ足りない、星20こくらい。
    絶対に振り向いてくれない好きな人のこと以外ずっと考えられなくて、すきになってくれる人のことなんてどうでもよかった。自分の大切な片想いを遂行するためには邪魔でしかなかった。イチのことが大切だと思うための比較対象でしかしなかった二。
    最後の最後まで私でしかなかったヨシカ。挑戦、という言葉に心が震えた。
    あと100回は読みたい。でも、読んでる途中で泣いちゃうくらい苦しかったからもう二度とよみたくない。
    行間が広いのと、文章がさらっとしているのと、ひらがなと漢字のバランスが良いのとで、非常に読みやすかった。
    わたしもちゃんとイチのこと諦めなくちゃ。

  • 主人公の独白で進む物語は、登場人物の名前がひとりひとり明かされる度に、いろんな意味でモヤが晴れるような新感覚!面白いー!最後にとある人の名前が出てきた(=主人公がその人の名前を呼んだ)ことが本当にいろんなことの暗示になってると思います。
    そして個人的には主人公に共感できて、

    「ストーカー一歩手前の自己陶酔が激しいタイプ」
    「いちいちじゃれかたがうっとうしい。男にかわいこぶられても困惑するだけ。」

    あるあるー!がたくさんあるあるだった。笑

  • 初恋を引きずったまま、学生気分で大人になりきれていない女性、ヨシカが主人公。
    初恋の人「イチ」と、ヨシカに交際を求める会社の同僚「ニ」との間で悩む主人公。
    優柔不断女のよくある話かと思ったけど違いました。

    表現や文体・流れが良く、すらすら読めました☆
    こういう事言う男いるいる!ってニの言葉につっこんだり、
    ヨシカみたいにイタイ事思ったことある…って気恥ずかしくなりました^^;

    会社を休んでいる間ニから連絡が無く、気になってコッチから連絡しちゃうヨシカ。(分かる分かる><!)
    気が無い相手でも毎日あった連絡が無くなると寂しく感じるのは何でなのか…謎!!

    最後にニの名前を呼んだ時に繋がったんだなぁと感じました。
    感情の変化が上手に描かれているので、もう1度読み返します♪
    (中央図書館)

  • あー、なんかやられたなぁ、という感じ。
    どういう感じかうまく説明はつけられないけど、綿谷りさやるなぁ・・・!
    レビューを見ていると本当に賛否両論みたいだけど、私はだいぶ心掴まれました。
    リアルすぎて。視野見だったり、道化っぷりとかひねくれっぷりとか、だめなとことか空回りなとことかおかしなところとか。
    この主人公の感情の動きの脈絡ないのに非常に共感できてしまう。
    160頁足らずという短い作品なんだけど、嵌るかどうかは、長短に関わりないのだなと思う。
    もりみーとは違う意味で、綿谷さんは言葉の使い方がなんて絶妙なんだろう。

    高校生で鮮烈デビューし、2作目で芥川賞という強烈な経歴でありながら、
    2010年に出た本作がまだ4作目という超寡作な作家さん。
    寡作すぎて、最近出た本を読むの忘れていたけど、思い出して読んでよかったと思った。

    相変わらず作者近影は美しく可愛らしい。
    こんな可愛い顔をして、書く文章が勇ましい。ある意味。

    “私は会社のトイレでどいつもこいつも音姫を使っているのをいいことに自分だけボタンを押さず彼女たちの音姫にまぎれて思いきり無修正で致すのを昼休みのささやかな楽しみにしていた。”
    とか、
    “あ、空気読めってこと?はいはい分かりました、気を遣ったのが裏目に出たんですね。”
    とか、
    “「つわり・・・」ふいに言葉がころがり落ちた。口にだすまでは思ってもいなかったけれど、これで決まった。いまから私は懐妊した非処女だ。”
    とか。
    何だろうこの本気のコメディは。

    内容は、中学生以来ずっと好きで、一挙一動に心がざわめくのに、
    自分はその視界に入っていないし今後も入らないであろう「イチ」と、
    自分は好きじゃないけど(匂いもダメというのがもうダメじゃないかと思うが)、
    自分を好きだと言ってくれる同僚の「ニ」との間で、
    さーどうしようか、という話(何だこの要約は。笑)

    最後はあら、そっちか!と思ったが、これでありなんじゃないかと思った。

  • もててこなかった女が初めて恋愛を身近に感じてしまう話。
    ヨシカは多分、物語世界の、奇跡的に気の合う男女が出会って愛を育み、互いをよく理解し合った上で恋人同士になり結婚、というパターンしか知らない。処女をこじらせた喪女故に悩む。初恋にこだわる。イチと付き合えたら嬉しいけれど、自分が宝物みたいに大事に思うイチが自分なんかを選ぶわけはないというジレンマ。

    綿矢さんが書く、一人で考えすぎた脳内の面白世界が好きだ。

    こういうこと思うわ!と、ふと端々に共感を覚えてしまう、みっともない女性の内面を描く作家さんとして、ヤマシタトモコ、本谷有希子、舞城王太郎、辻村深月あたりを思うのだけど、綿矢りさもそのくくりでいけば仲間だな。私の感想ですが。

  • 「思い出はきれいなままで、なんて意識的に作為的に守りだしたとたん、演技が入る。きれいなままにしておきたいということは、実際はもうそれがきれいな思い出ではなくなったことを頭のどこかで知っているからだ。」


    この文章に共感。誰にでもあるだろう、きれいな思い出。


    その思い出を更新して、さらに前進するか、後悔するか。

    主人公の弱々しくも強くなろという気持ちが伝わってくるし、最後は暖かい気持ちにさせてくれる、良い作品でした。

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