- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163297408
作品紹介・あらすじ
浅草の古びたアパートで発見された女の絞殺死体。被害者は大手旅行代理店のOLだが、夜になると街で男を誘っていたという。この事件に興味を抱いたノンフィクション作家が彼女の生い立ちを取材すると、その周辺に奇妙な事件が相次いで起きていたことが分かる。彼女を殺したのは誰か?その動機は?「騙りの魔術師」折原一が贈る究極のミステリー。
感想・レビュー・書評
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一流会社のOLが、浅草の薄汚いアパートで殺された。
昼は美人OL・夜は娼婦。昼と夜の二重生活にマスコミも、多くの人々も興奮状態にあった。
『丸の内OL殺人事件』
新人のノンフィクションライター笹尾は、この事件に興味を抱きOLの生い立ちから
現在に至るまで取材を始める。
すると、彼女の周りには事件・事故が多すぎる…。
東電OL殺人事件をモチーフにしているのかと思って読み始めると違っている。
あの事件を想定して読ませる事もトリックかもしれない…。
笹原の視点とOLの周りの人々の証言が交互に続いていく。
意味ありげな幕間や、インタビュー形式で謎にグイグイ惹かれました。
事実が二転三転し、
あれ?この人が犯人なのでは…?
いや?この人が犯人なのでは…?
真相を探る笹尾と同様に嘘と真実に翻弄されてしまいました
そして、結末にはとっても驚かされました。そして、とっても面白かった~
全く予想出来なかった
女性による女性に対する愛情が歪むとここまですざましいとは…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実際にあった東電OL殺人事件がモチーフとされているこちらの作品。
相変わらず折原作品らしいちょっと古めかしい感じ、表現と読み手を混乱させる終盤←
解説サイトもあまりなく、あっても解説しきれない(要素が足りない)ので、解説サイトと本を何度も往復し、理解しました(多分)
終盤の畳み掛けや勢いにハラハラさせられますが、やはり粗っぽさもあります。
でも基本的に折原先生の掌の上で転がされるのが好きなので←個人的には満足です♡笑 -
東電OL殺人事件をモチーフにしながらも、全く違う物語になっている所が面白かったです。者シリーズ、また読みたくなりました。
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「生きているものが死んでいて、死んでいるものが生きている」ん?ん?
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ずっとミスリードさせられてた。
百合子が怪しいと思ってたのだけど。
実際の東電OL事件の報道がどうだったのかとか分からないけど、こんな感じでゴシップ的な要素に焦点当てられてたのかな。
最後が急展開で、よく分からなくなってしまった… -
2016.04.06
折原さん、面白い(着眼点が良い)けど、イマイチかなあ•••。詰めがもう一歩なのかなあ〜?充分凄いとは思うけど、期待し過ぎるのかなあ•••。