機械の仮病

  • 文藝春秋 (2010年11月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784163297705

みんなの感想まとめ

テーマは機械化と人間の存在に関する深い考察であり、独特の不条理な世界観が描かれています。淡々とした文体が、時には痛みを伴う感情を呼び起こし、読者をじわじわと引き込んでいきます。各章ごとに異なる主人公の...

感想・レビュー・書評

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  • 大学に行くため本を整理。
    エンジェルで見たことのある名前だなと反応したのだろう。
    内容は微妙。
    ありがちな何が真実で何が虚妄だったのか。
    機械化と言うのは面白い。
    終わりかたは安部公房の棒。

  • 別冊文藝春秋2009年5月号機械の仮病、7月号無垢の父母会、9月号走る者は静止しない、11月号終端サークル、2010年1月号白く,甘く,やわらかく、3月号犯人捜し、の6つの連作短編に加筆修正を加え2010年11月文藝春秋から刊行。身体の一部が機械に置き換わる機械化病というものがある世界の話。表紙にインパクトあります。表題作がもっとも好み。機械化病という曖昧な現象にかかわる人々と世界を書いてあるのだが、ファンタジーでもなく不条理でもなく、これはぐだぐだな話だと思いました。ぐだぐだ世界の話で、ぐだぐだテイストがあります。

  • 知らないうちに人間の体内が機械化するようになった。

    自覚症状も健康被害もないその症状に、世間は注目したが、やがて事実だけが残り、理由もわからないまま忘れ去られた。

    機械化の結果、死亡した彼女。
    息子のクラスで自殺者が出たこと。
    走ることを諦めきれなかった双子の弟と兄の死。
    自殺サークルの集会。
    タレントの娘とそのマネージャーの父。
    刑事が探っていた機械化と殺人のこと。

    SF?
    機械化病ってなんなんだろう。
    損とか得とか。

  • 機械がモチーフになっているということで、ゴリゴリのSFを予想してたんですが、
    思いのほか哲学的なオチに着地していてちょっとびっくりしました。
    章ごとに主人公が違うので、隙間時間に読みやすそう。
    最終章が全章の総括といった構成です。

  • 評価低めのようだけど、個人的にはおもしろかった。
    構成も文体も癖をとった感じでさくさく読めた。
    独自の文法?美学?ルール?を読解してから世界を理解しないといけない、という過程はない
    不条理が病気をうむのか、病気を不条理とするのか。
    不条理が絶望レベルに達したら死に至る病になると解釈していいのか。
    書くことが病気(絶望)にたいする抵抗なのか、共存しているってことなのか、
    どうしてこうなったかわかる(気がする)けど、
    でもどうしたかったのかはわからない、
    他の作品をもっと読めば想像できるのかな?というとっかかりになるかもしれない

    問題が何一つ解決しない、謎は読者が納得するようには解けず、原因の正体に対する解釈も裁量にまかせるような終わり方を目指して書いたんだとしたら、
    これでいいんだろうなと思う。
    こういう投げるだけ投げて拾うのは勝手にして、みたいなちょっともやっとする話嫌いじゃない。
    病気の症状が現実にはありえないような設定なのも、その具体性がぼかされて捉え方によっては描写が甘いとかいわれてしまいそうなのも、実際に存在する病気と重なったら台無しだとおもうとこの位の加減で良いような気もする。
    まとまらなくてこれなのか、あえてちらかしてこれなのか、どうしても気になってしまうけど。
    機械、歯車、ありふれた不条理、設定、解決しない疑問、そのまま読んで納得行かないって感想を抱ける人は、もしかしたら精神的には健康というか、活気があるのかもしれない。
    劇的な解決を小説に求める人がよんだらおもしろくないだろうけど、じわじわと人間社会の苦しみを探すのが好きな人にはそこそこ楽しい刺激なんじゃないだろうか。

  • 「魔術士オーフェン」の秋田先生の作品。
    正体もわからないものにぞわっとする感覚。
    そのもの、というよりはその機械の病があったら実際どういう環境になる?っていうのが描かれていました。

    多分ちゃんとわかっていないんだと思われる。
    機会があったらもっかい読む。

  • 気づかないうちに体の一部が機械になってしまう機械病というものが生まれた世界の話。
    機械化しても死ぬ事はなく、逆にその機能が衰えることはなくなり、健康的には良くなる気もするのだが、そうなることが気持ち悪くて人には言えない悩みとなる。

    空想であり、空想でない。

    機械(歯車)になってはならないと思いつつも気づかないうちにそうなってしまっている現代社会に対する問題提起か。

    頭の中ではわかっているつもりでも、気づかないうちにそのように振舞っていることってたくさんあるなぁ。

    最近好んで読む本とは全くテイストが違いましたが、なんだか考えさせられる作品でした。

  • 秋田先生渾身の一般むけ!

  • 最終的に、よく解らなかった。
    機械になっちゃったら、それは人間なのか?という問いかけがあるようにも見えたけど、人の在り方は機械かそうじゃないか、という部分とは別の問題だ、という結論になっているようだ。

  • 自覚のないまま内臓や筋肉の一部が機械になってしまう『機械化病』。治療法もないが害もないこの病気の発見に大騒ぎになるが、やがて慣れて誰も気にしなくなった。
    機械化病で人は死なない。だが、機械化病にかかっていて事故死した人の知人を訪ね歩く老刑事。
    人は何を得、何を失ったのか・・・



    見た目では決して分からなず、ただ体の一部がネジや歯車の部品と変わってしまう。痛みもなければその部分が病気になることもない・・・としても、やはり気味が悪い。
    諦めてしまうからだろうか、安易に流されてしまうからだろうか、損得ばかりを選択の基準にするからだろうか。あるいは全ては時代のせいなのか。
    何だかはわからないが、大事なものを失くしてしまった・・・そんな気分にさせられた。

  • 軽小説出身の人の文学寄り作品。
    人体中のどこかが気付かぬ間に機械になるが身体的に支障が無いという奇病?『機械化病』を共通させて、その病気に関わった人たちが、人の内面という茫洋とした部分へのある気付きに至る過程が描かれてた。
    ”犯人”のどうしようもなさにゾクッとくる。

  • 人間が少しずつ機械になっていくという設定は面白ろかったが何故なのか分からないままだった

  • 体の一部が機械化する病気、機械化病にまつわる短編集。
    何だろうなぁ。心が詰まる部分はあるんだけど、何となくすっきりしない。
    きっと、原因も分からず、何も解決していないせいかもしれないけれど。
    私の読解力が足りないのかなぁ…。この人の文章好きだったんだけど、だいぶ印象が変わった感じです。
    ライトノベルと文学書の違いでもあるのかな。

  •  本人も周囲の人も気づかぬ内に身体の内部が機械に変わってしまう機械化病が流行してしまった世界が舞台。機械化病にかかっても身体に異常は起こらない。むしろ機械は病気にならないので健康を維持してくれる。機械化病をどうとらえるのか、登場人物たちは様々な思いを巡らしていく。
     読後に感じることは読み手によって異なるタイプの作品だろう。私は軽い恐怖を覚えた。この作品で私の気づかない何かを変えられてしまったかのようだ。けれどそれは機械的にではなく人間的にだと思う。

  • なんの兆候もなく、なんの理由もなく、あるとき体の一部が無機的な構造になってしまうという「機械化病」。命にはまったく関わらない病気だが、発病すると社会的に差別されてしまう。さまざまな理由で「機械化病」に関わった人々を描いた作品。
    読みようによっては、とても重いテーマにも、ファンタジックにも読める作品。病気の原因は一切明かされず、ただただ翻弄される人間のみが描かれている。ラノベとは違い、枝葉を思い切ってばっさり切ってしまったような印象だが、著者の「味」がそれによってやや薄れた感も。
    ラストで重要な人物が出てくるが、重要そうにみえてそうでもないような。いまいちうまくまとまっていないような。もやもやしました。

  • 面白いくらい何を言っているのかわからない本でした。
    そういえばオーフェンシリーズも最後の方、何言っているのかよくわからなかったよなとふと思い出す。

    何の前触れもなく体の一部が機械化される機械化病。
    体の内側に蔓延るネジや歯車は体に何の影響ももたらさず、見た目も感触も生身と何も変わらない。

    という話ではあるのだが事実変化していく人々には不安のような何か痕跡があるのかないのかそれもよくわからなくなんだかなあ。

    時間をかけてじっくり読めば感想が生まれてくるのだろうか。
    とりあえず今はあまり何とも思わない。

  • 表紙の絵がすき

  • 全体的にはっきりしない話が多かった。
    「走るものは静止しない」だけは妙に良かったけど、あとはどれもヤマなしオチなしで淡々と進むだけ。
    作者の新たな一面といえなくもないけど、ちょっと期待はずれ。

  • 痛みも違和感も自覚症状もない「機械化病」。蔓延する奇病をめぐって起きた、不思議な事件とは...?ライトノベルの雄が描く、想像を絶する異世界。

    つまらない・・・。

  • ライトノベル界...云々てのはそんなに気にならないのですが
    前に読んだ「カナスピカ」を読んだ時のような小説と
    しての面白さは今作からは感じる事が出来ず...。
    こういった作品の感想が一番難しい。感想を書ける程
    内容が頭に入ってないんですよね。

    自覚症状のないまま身体の一部が機械になってしまう
    「機械化病」。ある時から世に蔓延し始めたこの奇病は
    痛みも違和感もなく、外見からは決してわからない。
    当初人々はパニックに陥り自殺者も出たが、害の無さが
    わかるにつれて騒ぎは沈静化していった
    ――治療法も見つかっていないのに。
    病気の周囲で起こるさまざまな事件を追う2人の刑事が、
    捜査の果てに辿りに着いた「真実」とは?

    という作品なのですがこの機械化病を描く事で、この作品の
    何が面白いのか...そもそもエンタメ的な要素を求めちゃイカン
    ものなんか...なーんかさっぱり分からんですw。すみません

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。「魔術士オーフェン」シリーズが累計1000万部を超える大ヒットとなり、ライトノベル作家として活躍を続ける。一方、一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書に『機械の仮病』『虐殺機イクシアント』「巡ル結魂者」シリーズなどがある。

「2017年 『攻殻機動隊小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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