KIRICO@シブヤ

  • 文藝春秋 (2011年1月26日発売)
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  • 本 ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163298900

感想・レビュー・書評

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  • 舞台は大量無差別殺人で街自体がPTSDを背負ったシブヤ、実直ボーイッシュで武術家のような”希莉子”、一見ユルユルお馬鹿少女のようだけど強く優しい心を持つ”ユウ香”、そして無差別大量殺人で大きな心の傷を持つ”和美”、三人の女子高生と無差別殺人による恋人の死そして犯人の殺害といった強いPTSDを持つ元刑事や和美と同じように心に傷を持つ若者たちが繰り広げるドラマです。物語り全体はアクションエンターテーメントの趣がありますがテーマはPTSDにより歪んだ若者の心理と暴挙と”救い”、現代社会が負うPTSDの深淵を垣間見せるものでした。

    読後感=希莉子の魂の強さと正義心に救いあれ・・・

  • 女子高生の希莉子と元警察官の霧子を中心に、かつて渋谷で起こった無差別連続殺人事件の関係者の、その後の物語。
    なんか不器用なんだけれど、好感が持てる人々がたくさん出てきて、結構好きかも。
    霧子の心の傷が、癒される時を見届けたいので、ぜひ続編を。

  • 渋谷に行った次の日に読んだため場面場面の風景がリアルに思い浮かべられて面白かった。

    渋谷で無差別殺人事件があったらどうなるだろうか?
    やはりこの本の中にあるようになってしまうのか?

    犯人が割と早く特定出来たのが残念。
    ミステリーチックでミステリーになってないのはちょっとなぁ…

    続編で続いて行けば面白くなりそうな気配。
    キリコ×2をまた登場させて続編が出るのを期待☆

  • ほんとに感情を揺さぶられた大作。何度も読みたい。登場人物みんなが愛おしい。

  • 登場人物のほとんどが「結局はいい人」なので、対立概念が実に希薄。軽妙洒脱を狙っているのがあからさま過ぎる地の文が多いのだが、そのほとんどがすべっているのがまた痛い。

    うまく描けば魅了的に化けそうなキャラが多いだけに、この本を通して匂い立つラノベ感は残念でした。

  • 二人のキリコの今後が読みたい。

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