お楽しみはこれからだ 映画の名セリフ

  • 文藝春秋 (1975年7月1日発売)
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本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163333601

感想・レビュー・書評

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    この本は1975年発売である.従ってそれ以前の映画作品しか載っていない.『燃えよドラゴン』が新しい作品だったりするのだ.
    つまり大半が僕には観たことのない映画で,しかもその映画の中で,誰か(それは主人公でなかったりする事が多く,これがまた和田誠らしいw)がしゃべったセリフを書き抜いて,それについてひとくさりウンチクするのである.
    これでわ僕には面白いわけがない.わけがないが,ここは一つ穏便に読了まで漕ぎ着けた事だけを報告しておきます.

    そして, どういうわけか,この本を読んでいると,いつの間にか,好きでもないが読み続けている三谷幸喜の「ありふれたなんたら・・・」という本を読んでいる様な錯覚に陥る.単にイラストが和田誠だ!というだけの共通点なのだが.
    さあ,さて,でわNETで『カサブランカ』でも観てみるとするか.

  • 「カサブランカ」の有名な「昨日、そんな前のことは覚えていない。明日、そんな先のことは分からない」というボガードの科白など、セリフを思い出しながら楽しい文章と絵がコンパクトにまとまった好著です。出版が75年で古い映画ばかりになりますが、そういう意味でもそのような印象に残る映画が少なくなったように思います。ボガードの他にはやはりJ・ウェイン、Mモンロー、Oヘプパーンなどの出演した映画が中心です。

  • 古い映画が観たくなる。読みたい本も観てみたい映画もたくさんありすぎて追いつけない。

  • 全7巻

  • イラストレーターの和田誠さんによる、名画のセリフ解説エッセイの第1弾です。今でも、年末の「本の雑誌」にカラーで掲載されていますので、ご存じのかたも多いと思います。オープニングは「ジョルスン物語」という映画。本のタイトルもこの中のセリフから採られています。あまりにも有名なこのセリフは、少し原文とかけ離れた訳がされているのですが、エンターテイナー物語のセリフとして見事に生きてきます。「カサブランカ」の「君の瞳に乾杯」、「ローマの休日」のアン王女の最後のインタビューのセリフなど、素敵なセリフ、苦みばしったセリフが和田さんのイラストと文章でたくさん楽しめます。決めのセリフだけではなく、ちょっとした合間のやりとりなども紹介されており、くすっと笑ってしまいます。本当に、よく見ていらっしゃるなと思います。セリフのよさを和田誠さんのイラストとエッセイで存分に味わえるというぜいたくな本ですので、この☆の数です。私は映画をあまり見ないのですが、この本のシリーズにはとてもお世話になりました。本を2時間読んでいるのは楽勝なのに、映画を2時間となると我慢できない体質なもんで(笑)。

  • 2008.3/5
     映画の名セリフを集めたもの。和田さんのイラストがすてき。

  • タイトルどおり映画の名台詞を集めた本。……と一口に言ってしまえない面白さがあるんだな、これが。
    日本語訳の功罪はもちろんあるんだけども、名訳、佳訳の数々もまたあるわけで。
    この本のタイトルも、原文では「You ain't heard nothin'yet! 」これを「お楽しみはこれからだ」と訳した方に拍手、拍手!
    映画を愛し、映画に関わりつづける著者のライフワーク的1冊。続刊多数。

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著者プロフィール

一九三六年大阪生まれ。多摩美術大学図案科(現・グラフィックデザイン学科)卒業。
五九年デザイン会社ライトパブリシティ入社。六八年に独立し、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしてだけでなく、映画監督、エッセイ、作詞・作曲など幅広い分野で活躍した。
六五年創刊の雑誌「話の特集」アート・ディレクターを務める。
講談社出版文化賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、毎日デザイン賞など受賞多数。
七七年より「週刊文春」の表紙(絵とデザイン)を担当する。二〇一九年死去。

「2022年 『夢の砦 二人でつくった雑誌「話の特集」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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