父の詫び状

  • 文藝春秋 (1978年1月1日発売)
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本 ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784163348704

感想・レビュー・書評

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  • このエッセイ集はとてもいい!あとがきによれば乳癌を患いTVの仕事から離れていた時に、事情を知らない先から短文連載を依頼されてリハビリがてら遺言でも書く積もりで引き受けたとの事。よくぞ引き受けてくれたもの、素晴らしいエッセイ集です♪
    無類のユーモアセンスに溢れた日常のあれこれがちりばめられていて どれを読んでもともかく面白い!
    昭和の色濃い思い出ネタについつい頬を緩ませながら読了。何度も出てくる「ご不浄」がよく解る世代には珠玉の1冊です。この3年後に飛行機事故で51歳で急逝されるとは!よく知る地方や会社や食べ物などが沢山出てくるのも楽しかった♪

  • 「父の詫び状」を読んで思った。強烈な個性のお父さんがいなければ果たして作家、向田邦子はあっただろうか、と。
    また読んでいない向田作品はどれくらいあるのだろう。一つ一つじっくり味わいながら読んでいきたい。

  • 向田邦子のエッセイ
    家族、特に父に関するエピソード多目かも

    一篇にいくつかの話題をポンポンと書いているんだけど、最初の所の話題をきっかけに発想していき、最後に思い返してみるとちゃんとまとまりのある文章になっている

    向田家の日常が見えるような描写の数々
    やはり作家さんというのは観察眼に優れているのか、そんなところによく注目しているなぁと思う
    そして向田ドラマに出てくる描写の原点がここにあったのかと納得
    かんぴょう巻きの端っこが好きとかね

  • どぶろくづくり
    蟹に情がわいて食べられなくなる
    葬式でただよう焼き魚のにおい

  • 自然な文章で書かれていてわかりやすく、また直接伝わってきます
    向田邦子さんの思い出や素朴な感情が何とも言えず、面白かったり、読んでいて飽きない本です

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著者プロフィール

向田邦子(むこうだ・くにこ)
1929年、東京生まれ。脚本家、エッセイスト、小説家。実践女子専門学校国語科卒業後、記者を経て脚本の世界へ。代表作に「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」。1980年、「花の名前」などで第83回直木賞受賞。おもな著書に『父の詫び状』『思い出トランプ』『あ・うん』。1981年、飛行機事故で急逝。

「2021年 『向田邦子シナリオ集 昭和の人間ドラマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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