ロシアについて 北方の原形

  • 文藝春秋 (1986年1月1日発売)
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163394107

感想・レビュー・書評

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  • ウクライナ戦争を見て、どうにも悲しくやるせない気持ちになる。どうしてこんなことをするのか。
    ロシアとウクライナの関係は深く複雑なもので、簡単に割り切って理解できるものではないだろうが、それでも何か書籍がないかと思い、書棚を漁ったところ、本書があった。
    主に日本とロシアの関係を扱ったもので、シベリアや千島列島に関する内容が中心である。しかし、キエフの地はロシアの建国の地であったこと、ロシア民族がモンゴル遊牧民の侵出により、建国に苦労したこと、その後もモンゴルとの関係はロシアが国として成り立つにあたり、大きな課題であったことなどを学ぶことができた。
    為政者にしてみれば、長き歴史を振り返り、ウクライナを自国の一部と感情的に考えているのだろうが、それにしても、今回のやりかたには憤りを覚えるしかない。

  • 持っているが未読

  • 遊牧騎馬民族の絶えざる脅威に晒されながら16世紀という遅い時期に建国されたロシアという国の性格を分析する。コサックによるシベリア進出と攻略、その後幕末日本と交渉を持つに至る露米会社による極東経営。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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