- Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163406305
感想・レビュー・書評
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ニクソン元大統領の能力はず抜けて高い、と言われているが、それが理解できる書籍。
世界のリーダーと直接接しながら、各人の弁論や執筆にも眼を通し、立体的な世界リーダー論となっている。研究者でないのに何故というレベルだし、政治家でなければ書けないことでもある。世界のトップは本当に凄いレベルです。
才能+努力+運だとつくづく思う。一番大事なのは努力、本人ができるのはこれだけ。
チャーチル 保守党から自由党への転党 評判最悪
幸福に生きるのが最高の報復
政治の世界では、誰より長生きすることこそ究極の復讐
ドゴールはポストを求めたのではなく、使命の実現を望んだ
フランスの必要とする指導力は自分しかできないとして、
大統領を望んだ
子供は偉くなりたいから高いポストを狙うが、
大人は何事かを為すためにそれを望む
ドゴールは、指導者にとって考える時間がいかに大切かを、
よく承知していた
しかし幹部から自分の時間を守るのがいかに困難か
自分にとって大事なことは指導者にも大事と勘違い
指導者の責任は、部下の責任をはるかに超越している
ニクソン大統領の重大な決断も大統領執務室以外から生まれた
ドゴールにおける指導者の個性
高い理想と意志実現に賭ける情熱である
指導者が上に立てるのは、その個性から発する前進への確固たる意志を、国民に及ぼすことのできる能力による
偉大な指導者は大きなオフィスにより客を圧倒させようと思わない
器量の小さい人間ほど大きいオフィスを要求する
マッカーサーと吉田の意外な組合わせ
解任されたマッカーサーへの惜しみない讃辞
日本を終戦後の混乱と虚脱から救ったのはマ元帥であり、我国のらゆる分野に民主主義が根を下ろすことができたのも、元帥の尽力によるものである。
マッカーサーの権威 服従ではなく忠誠を
服従は、どんな指導者でも命じることができる。
だが、忠誠は違う。
指導者がみずから勝ち得なければならない何物かである。
マッカーサーは本能的にそのやり方を知っていた。
部下の忠誠を集める点では、特殊な才を持っていた。
マッカーサー「司令官にとって最も大切なことは、5%の重要な情報を、95%のどうでもいい情報から見分けること」
吉田は日本のチャーチルという異名
チャーチルの「不人気なことを実行し、妨害をものともしない人物でなければ、危機の宰相にはなれない」
アデナウアーはダレスを評価
明快な思考、未来へのビジョンを持った読み。
自己の発言への忠実。この人は約束を守った。
フルシチョフとブレジネフは、共にソ連を真のヨーロッパ国家に育てようと努力した。
スターリンと毛沢東が基本的にナショナリストだったのに比べ、
フルシチョフと周恩来はインターナショナリストだった。
周恩来 些事への配慮の集積が偉大さを作る
しかも一本ずつの木に注目しながらも、決して森を見失わなかった
指導者とは アデナウアー・フルシチョフ・周恩来
本当にニクソン大統領は聡明で人間関係が多様・多彩
リアルな経験からこんなに世界の巨人と相対した経験を持ち、伝記にまとめられる大政治家の能力とは何なんだ!
リーダーの人物スケールについて考えさせられる
とにかくトップリーダーについて最も勉強になった珠玉の一冊です
探して何とか中古本を手に入れることができました
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指導者とは、時代や状況によって求められるタイプが変わるものの、基本的には自己中である。
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18ページ
ときどき目くらみがするが、イギリスを発っ前より好調です、という返事だった。
◆発っ→発つ
102ページ
マッカーサーは「塹壕好きの(ダッガウト)ダク」ということになっていた。
◆ダク→ダグ -
小学校の頃から、父親に薦められたけど、未だ読破してない。ッて言うか、未だ読み始めていない。