塀の中の懲りない面々

  • 文藝春秋
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感想 : 3
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784163407302

感想・レビュー・書評

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  • ●読んだきっかけ
    著者の安部譲二さんは令和元年に亡くなったのですが、その際の報道で「常識破りの人生」「ベストセラー」というキーワードが気になり、本書を読んでみました

    ●感想
    ある意味特別な人しか経験できない刑務所の中の体験談で終始するのかと思い、好奇心をもって読みすすめると、最後にめちゃくちゃいい話がでてきたのにはびっくりしました。
    親の愛情って深いなと強く感じました。何度更生するよう言っても聞かなかったと思いますが、その人が受け入れられるタイミングだったら1回ですっと人生を変えられる・・
    ターニングポイントってどんな人にもあるんだなということを考えさせられました。

    30年以上前の刑務所の状況なので、今とは違う部分があるかもしれませんが、アスピリンを飲んで寒さを凌ぐなど環境はかなり厳しいことを実感しました
    その中でも、楽しみがあったり、次のことを考えたり・・
    「懲りない面々」というのは言い得て妙だなというのがよく分かる本です

  • 安部 譲二 の事実上のデビュー作。文句なく面白い!

  • 映画は主人公があまりにかっこ良かったが……。懲役のすてきな心あたたまる世界が生き生きと展開してた。製品をぴたりと組み立ててしてやったりという顔になるのだから日本人は懲役とはいえ真面目なのである。思わず笑ってしまうエピソードだらけ。ムショに入っていた割には現在も堂々と社会に出てるな、ってのは偏見か。罪は償ったんだもんね……'91

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著者プロフィール

安部譲二

一九三七年東京生まれ。麻布中学在学中に安藤組に入る。日本航空のパーサー、クラブ経営、ノミ屋などさまざまな職に就く。一九八六年、刑務所での体験を綴った『塀の中の懲りない面々』で作家デビュー、ベストセラーとなる。『絶滅危惧種の遺言』『もう、猫なしでは生きていけない。』ほか著書多数。二〇一九年九月二日逝去。

「2020年 『愛してるよ、愛してるぜ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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