- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784163412801
感想・レビュー・書評
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1980年代の村上氏のエッセイ。中古にて購入。今の時代なら不適切といわれるようなことも罷り通る時代だったんだなとも思う。
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レイモンドカーヴァーはまんまと読んできたので次はゴーストバスターズを観るとしよう!
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私のような村上春樹さんのエッセイが大好きな方にはお勧めです。
非常に古いエッセイですので、万人にはオススメしません。 -
シュールすぎて何度も声に出して笑ってしまった。笑 本当にこの人、面白すぎるんだが、、笑 本を読んで声出して笑うのは村上春樹エッセイくらいである。笑
寝る前の楽しみとしてちびちびお酒を飲むように、毎晩少しずつ読んで楽しみました。この手の作品はどういうジャンルにあたるんだろうか?エッセイともまた少し違う、なんだか不思議な立ち位置の作品。 -
1982年から4年間にわたるNumber誌上での連載コラムがメインです。アメリカの雑誌・新聞のうち気に入ったものを紹介する2ページ分のコラムが81篇収められています。そのほかに開園直前のマスコミ・プレビュー時のディズニーランド体験記と、LAオリンピック期間中2週間分の日記が付属しています。
連載コラムについては、初期は記事の紹介が主眼で考察は控えめですが、回が進むにつれて著者による考察部分が増え、なかには紹介記事自体が存在しない純粋なエッセイもあります。わたしの知識がなくて情報も古いせいか、記事を丁寧に紹介したものは読み飛ばしがちになり、どちらかというと好き勝手に書かれた回のほうが楽しんで読むことができました。連載の性格上、当時の映画も多く紹介されており『ET』『ゴーストバスターズ』『ターミネーター』といったタイトルだけでも、当時を懐かしく思い返される方も多いのではないでしょうか。
ディズニーランド体験記では、ディズニーランドを手放しで絶賛しています。また本書内で唯一、安西水丸氏による挿画が添えられています。
LAオリンピック期間中の日記は、オリンピックについてまともに言及するのは男女マラソンのみで、そのほかは当時の村上氏の日常が淡々と綴られています。
村上氏のエッセイ集に村上朝日堂シリーズがありますが、本書は初期の村上朝日堂と同時期であり、Number誌への「出張版 村上朝日堂」とでもいえそうなエッセイ・コラム群が収められています。ゲームセンターでゼビウスにはまったり、発売当時のウォークマンをバンドで巻き付けてジョギングを試したり、これまで知らなかった素顔とこの時代の雰囲気に触れることができました。当時は『世界の終わり~』発表前後で作家としてもそこまで有名ではなかったためか、ヒット以降に比べて力の抜けている感があり、自虐的でユーモラスな表現が散見される点も面白かったです。
村上春樹の著作を数多く読まれた方のための副次的な読み物と見ています。 -
「ナンバー」誌に1982年から4年に渡って連載されたコラム集。編集部から届けられた米国の雑誌や新聞を読んでまとめたコラム。雑誌は「エスクァイヤ」、「ピープル」、「タイムズ」、「ニューヨーカー」とのこと。本人の楽しい作業と書いているが、紹介+自分の意見ということで、リラックスして読める。しかし1982年だからあまりに古い。もともと村上春樹寄りになる上に今更聴いても無益なというものもある。
「カレン・カーペンターの死」
『「ピープル」によれば、カレン・カーペンターの本当の死因は彼女がいつも「グッドガール」でいなければならなかったというところにあるようである。カーペンター兄妹はしつけのしっかりとした中産階級の家庭に生まれ、小さい頃から親に対して反抗ひとつできないまま成長し、成人してシンガーとして成功してからもそのようなしめつけから抜け出すことができなかった。兄のリチャードはその鬱屈したエネルギーを妹に対してカリスマ的影響力を妹及ぼすことで解消できたが、カレンだけはそれをどこに持っていくこともできなかった。そのくせ誰もが彼女にたいして「グッドガール」であることを求めていた。彼女の声は美しかったが、カレンは自分に音楽的能力がないことに対していつもおびえを抱き、兄と対等に口をきくことさえできなかった。そしてそのような様々なコンプレックスがかなって、太りすぎの恐怖へとふくれあがり、ついには拒食症のために命を失うのである。
どうですか、こういうタイプの女の子って、あなたのまわりにいそうな気がしませんか?確かにジョプリンやジム・モリソンの死は伝説的に凄絶だったけれど、だからといてカレンのようなひっそりとした死を軽くかたづけてしまうことは僕にはできない。彼女だって彼女なりに凄絶に七〇年代を生きてきたのである。』 -
文学。敬体常体
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佳奈子さんリリース
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村上春樹のエッセイはどれもすごくいいのだが、何か決められたテーマについて書かれたエッセイの方が、よりおもしろく読めると感じた。
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再読 19980812
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村上春樹の作品





