- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784163441306
感想・レビュー・書評
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初版本を買ってすぐに読んだ本であるが、最近、超再読しました。
1この国のかたちから24苗字と姓まで読破しましたが、改めて、司馬さんの博覧強記ぶりに接することができ、まこと幸せでした。
4“統帥権”の無限性 6機密の中の“国家”
では、伊藤博文が苦心惨憺して作った明治憲法をなし崩しし、国家を玩具にした昭和の軍閥の非道ぶりを改めて学習しました。
8日本の近代では、梅棹忠夫氏の「文明史曲線論」のことを思いました。両巨匠は同じことを提唱されていたのです(今更ながら勉強不足でした)。
このシリーズ2以下も家にありますので、続けて再読していきます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
参謀本部は当初、陸軍の作戦に関する機関として謙虚に活動したが、日露戦争後の明治41(1908)年に関係条例が改正されて、内閣や陸軍大臣からも独立する機関になり、やがて統帥権という超憲法的な思想を持つにいたった。昭和7年に満州国ができると、日本からの商品が無関税で入り、そこから華北にも無関税で入ったため、上海で芽を出していた民族資本は総倒れになり、抗日に資本家も参加するようになった。翌年、日中戦争がはじまる。
中世に集落の結束体「惣」が生まれ、大人たちが寄合によって政治を決め、若衆は軍事を受け持った。この惣が日本人の公(共同体)の原型と言ってよく、今なお意識の底に沈んでいる。
鎌倉末期から鉄が豊富になって安くなり、農業土木がやりやすくなったため、室町時代には農業生産高が史上空前だった。
中国六朝の世(212〜606年)は、北辺から来た騎馬民族たちに中原と黄河を奪われ、人々は長江流域に逃れたたため、その地に漢民族の文化がしみこんだ。古代日本にまっさきに入ってきた中国文明は六朝の文化であり、百済も海路で六朝の文化を吸収し続けていた。六朝の音は、数詞や暦など日本語の中に豊富に残っている。 -
H9年2月24日以来の再読。やはりいいですね。司馬遼太郎独自の言葉は難しいけど、厚みと深みがあって納得します。
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行方がわからないと思ったら、実家で発見。
ちょろっと読んで、忘れてきた;
(09.10.11)
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司馬遼太郎の作品





