文学部唯野教授のサブ・テキスト

  • 文藝春秋 (1990年1月1日発売)
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感想 : 5
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  • 本 ・本 (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163444901

感想・レビュー・書評

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  • 大学をパロディ化した大ベストセラー作品「文学部唯野教授」のサブ・テキスト。マンモス大学の名物教授が100の質問に答えて、教授の知られざる素顔を披露。裏話、エピソードを満載して、小説以上に面白い話題作。文庫版には、河合隼雄、鶴見俊輔の両氏と著者による「『文学部唯野教授』の特別講義」を収録する。

  • よくわからなかったんですが、それなりに面白かったです。

  • 6月27日読了。筒井康隆の問題作(だったんだろう、当時は)「文学部唯野教授」の副読本、唯野教授への一問一答・筒井康隆へのインタビュー・作中で言及された「ポスト構造主義による『一杯のかけそば』分析」など。実在の人物をモデルにしているのかそうでないのか、作者本人の投影なのかそうでないのか、主義主張があるのかそうでないのか・・・「虚構との戯れ」と言い切られてしまうと、作者なり作品の本質を知ろうと思ってもそれはあたかも玉ねぎの皮をむき続けるがごとき空しい試みなのかもしれんねえ。しかしポスト構造主義的な分析とは、読み込めば読み込むほどあたかも批評者側が悪意を持って作品に臨んでいるかのように見えてしまうものなのだな。著者側からすると「冒涜的」という気分がするのも、無理からぬこと・・・。

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著者プロフィール

筒井康隆……作家、俳優。1934(昭和9)年、大阪市生まれ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。

「2024年 『三丁目が戦争です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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