この国のかたち (2(1988~1989))

  • 文藝春秋
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784163446103

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  • 司馬遼太郎面白い

  • あとがき から
    江戸初期の滑稽本に
    国に入ってはまずその法をを聞く
    という旅の心得が書かれているが、この場合の法とは、習俗・慣習のことであろう。
    私(司馬)は、かりそめのことながら、別の惑星からきたとして、日本国を旅している。
    この国の習俗・慣習、あるいは思考や行動の基本的な型というものを大小となく煮詰め、もしエキスのようなものがとりだせると思い、「かたち」をとりだして大釜に入れているのである。
    選ぶことと煮詰めるのは私のしごとながら、もしよき読者を得るなら、そこから本質的なものをとりだしてもらえるのではないか。

    と書かれてありました。
    私のような凡人は、司馬さんがお釈迦さまのようで、一言一句聞き逃さないように、読ましてもらっているのです。
    自分自身の人生がより豊かに過ごしたいと願って(感謝)。

  • 司馬遼太郎の言葉は奥深いので、よく理解出来ませんが、キレイです。「思想というのは、結晶体のようであらねばならない。あるいは機械のように、ときには有機化合物のように論理が整合されていなければならない。」やっぱり、凡人の私の頭で理解はほど遠いかも…でも、好きだし、少しでも賢くなりたいと欲しているのでしょうね、私は。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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