「銀河鉄道の夜」探検ブック

  • 文藝春秋 (1992年1月1日発売)
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感想 : 4
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  • 本 ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163463209

感想・レビュー・書評

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  • 畑山博さん著「銀河鉄道の夜探検ブック」昔、古本屋で見つけ読まずに放置していた作品。今回いい機会なので読んでみることにした。

    結果から言ってしまえば自分の期待していた考察本とはだいぶ違った。著者はだいぶ掘り下げて考察しておられるのだが、物理的かつ天文学的な考察が多く、時に解釈として思想的であり、理系と思想の考察が主だっていた。
    自分はそこにはあまり興味がなかった。
    「銀河鉄道の夜」の幻想的世界観は宮沢賢治の世界観。そのまま読んで人それぞれが思いうかべる物語でいいと思っている。
    自分としてはこの「銀河鉄道の夜」という作品に関しては他の人達と共通する物はあったらあったで構わないが無くても構わないと思っている。
    勿論そこに共通するからこそ得られる喜びはある。
    同調が重なることにより更なる探求心が芽生えてくるということも理解している。

    自分はどちらかというともっと文系的というか、「銀河鉄道の夜」という作品を通して宮沢賢治自身の思考やら心理等の考察や分析等の推測が読みたかった。
    正直今回は流し読み、飛ばし読みしてしまった。

    ただ作者の宮沢賢治への愛情はヒシヒシと伝わってくる。
    やはり作者も「銀河鉄道の夜」に魅せられてしまった読者なのだなと感じさせられた。

  • 実際に「銀河鉄道」が存在したらこのような形だろう、とか世界観を想像してみるのは楽しい。
    しかし私的にはあの作品は感覚的に読み解く方が好きかもなぁ、と思いました。

  • 目次を眺めると、つまらない印象を受けたが、
    読み進めていくうちに、死への恐怖が薄れていった。因みに、なぜかこの著者は芥川賞ももらっている。むしろ賢治賞をもらうべきだったのでは?銀河鉄道の夜への愛情も感じられる。

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