ホルムヘッドの謎

  • 文藝春秋 (1992年1月1日発売)
3.53
  • (4)
  • (3)
  • (11)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 47
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163464503

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 地図の描けないイギリス人という話は、よく外国人に道を尋ねると、本当に通る道しか描いてくれず(しかも、縮尺が滅茶苦茶)読めない字でランドマークが記載されているのが普通なのだが、何故なのかはここに書いてあった。なるほど。ロシアの憂鬱は氏の著作には珍しくソビエト連邦の話。タイトルがロシアになっているのはロシア帝国から連綿と続く話だからである。この頃に比べれば随分と開放的になったような気がしないでもない。最後は日本での事を徒然に記載したエッセイ。いつも通り心の中の言葉を包み隠さず痛快に書いているのが面白い。

  • 父親ゆずりの地図の書き方で周りから驚かれていた謎が、この本を読んで解けました。

    イギリスを懐かしむにはうってつけの一冊。
    地元にもラウンドアバウトが試験的に導入されるのでこの本でラウンドアバウトを走る際の心構えを勉強しておこう。

    林望先生の日本語が大好きです。

  • 作者の主な仕事である書誌学のお披露目のため、入り易いテーマから話を変えていったと後書きには書いてあったが、あんまり成功してなかったかも。書誌学お披露目なら、裏話やこぼれ話を集めてみた方が面白かったかも。出久根達郎にそんなエッセイがあった。

  • ランドアバウトについてこんなにも熱く語っているひとはリンボウ先生のほかにおるまいて・・・
    イギリスの話もおもしろいけど古典モノもよんでみたい。

  • りんぼう先生こと林望氏のイギリス本。

  • 話は英国の奇妙な宿から便器、そして源氏物語をめぐる色恋論へ。独立、完結、されど連環── リンボウ先生のエッセイの名品全12篇
    --This text refers to an out of print or unavailable edition of this title.

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

作家・国文学者。慶応義塾大学大学院博士課程満期退学。日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した『イギリスはおいしい』以下の3部作でイギリスブームを牽引した。『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』で国際交流奨励賞。古典論、エッセイ等、著書多数。『謹訳源氏物語』(全10巻)で毎日出版文化賞特別賞。『英国田園譜』『林望のイギリス観察辞典』(講談社エッセイ賞受賞)などイギリス関係の著作多数。旅をテーマとする歌曲の作詩でも知られ、『秋宵偶感』『ソネット《七月頌》』(ともに深見麻悠子作曲)、『旅のソネット』(全7曲、二宮玲子作曲)は、YouTubeで視聴できる。

「2024年 『Tea Time 17』 で使われていた紹介文から引用しています。」

林望の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×