愛が偽りに終わるとき

  • 文藝春秋 (1994年1月1日発売)
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本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163489001

感想・レビュー・書評

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  • 山崎氏が統一教会に取り込まれていく様子がよくわかる。真面目な人ほどカモにされるのかもしれない。学歴は関係ない。
    統一教会について疑問に思うことが節々であったとしても、考えを先延ばしにしているうちに自分にとって大きな問題ではなくなり、狂信化していく…。
    統一教会は反社会的な集団。マインドコントロールで洗脳し、献金を迫る団体。コントロールする側は全てわかってやっているのか、支配に酔っているのか…。
    経歴メチャクチャな文鮮明は、統一教会が言うサタンそのもの。
    統一教会は、勧誘時には正体を明かさず、迫害する外部の敵を勝手に作り出し、先祖の祟りなどと言って脱会することへの恐怖観念を植え付ける。盗聴・脅迫・尾行・盗みと目的のためならどんなことでもやる。真っ向からぶつからずの嫌がらせ。
    何をしでかすかわからない怖さもある。神のためなら何でもする、指示されたことは疑いも持たずに実行する。
    また、何か都合の悪いことがあると、後で理由づけして言い訳する。補強材料を与えてはいけない。
    本文中に“統一教会員の子供はそのまま統一教会員”とあるけど、こういう教会員のエゴが2世問題を起こすんだろーな。
    T子は統一教会員だったけどしっかりしてる。
    4章「暴かれた嘘」の後半、つまり脱会後の内容がそれまでと比べるとやや雑な印象。言いたいことの羅列でまとまりに欠ける点が、書き物として残念だった。
    以下の記事を読んで、確かに奇跡だったと感じた。
    “あのまま浩子さんが勅使河原さんと入籍し、完全に同居していたら脱会はまず不可能でした。あそこが最初で最後のチャンスであり、奇跡だったのです”/リオ五輪の新体操強化本部長「山崎浩子」が統一教会を脱会するまで | デイリー新潮
    https://www.dailyshincho.jp/article/2016/05160505/?all=1

  • 誤りに気づいた時に、引き返せる人は本当は強いのかもしれない。大人になるにつれてそうすることが難しいように感じてしまうけど。

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著者プロフィール

元 日本体操協会 新体操強化本部長、レッシュ(4スタンス理論)マスター級トレーナー1960年、鹿児島県生まれ。鹿児島純心女子高校時代に新体操を始め、インターハイ・国体で団体優勝。新体操の名門・東京女子体育大学に進学後、全日本選手権5連勝。1984年にロサンゼルス五輪に出場し、8位入賞。同年引退。引退後は後進の指導にあたる傍ら、テレビ番組「クイズダービー」に出演し、スポーツライターとしても活躍。2004年に新体操強化本部長に就任。年間約350日の共同生活による合宿をはじめ、2009年からは強豪ロシアで長期合宿を行うなど、さまざまな強化施策を実施。2015年以降は、世界選手権で5大会連続メダルを獲得(団体競技)。2019年の世界選手権では団体総合で銀メダル、ボールで史上初の金メダルを獲得するなど、新体操日本代表を世界トップクラスに導いた。2021年に強化本部長を退任。現在は後進の育成、新体操の普及に携わる。

「2022年 『筋トレより軸トレ!運動のトリセツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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