本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784163490403
感想・レビュー・書評
-
帯には、歴史のさまざまな情景のなかに日本人の本質を追求する、とある。
この巻の82〜85が「統帥権」についての記述である。
あとがき、から紹介抜粋。
『この国のかたち』の主人公は、国家としての、また地域としての、あるいは社会としての日本である。
「おや、あなたたちは、どこのどなただったかね」
と、明治の夏目漱石が、もし昭和初年から敗戦までの“日本”に出逢うことがあれば、相手の形相のあまりのちがいに人違いするにちがいない。
国家行為としての“無法の時代”ともいうえべきそのころの本質の唯一なものが「統帥権」にあると気がついたのは、『この国のかたち』を書いたおかげである。
とあります。
司馬さんは、この時期のことを題材に小説を書くことはありませんでした。
この国のかたちのなかで、きっちりと分析されました。
この4巻はそういう意味で、価値ある本だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示
著者プロフィール
司馬遼太郎の作品





