危機管理宰相論

  • 文藝春秋
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  • 本 ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163508801

感想・レビュー・書評

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  • 阪神大震災の後に書かれた本ですが、今回の東日本大震災では、その時の教訓を何も活かせていないことがわかり、政治家や官僚のお気楽・無能ぶりに腹が立ちます。
    「予算なきところ責任なし」、「権限なきところ責任なし」というのが官僚の言葉として書かれていますが、これでは非常時に対応できるわけがありません。まさに役人体質です。
    永年危機管理に携わってこられた著者の佐々敦行さんは、今までどれほどの歯がゆい思いをされたでしょうか。

  • 軍政学とは国会の総合安全保障政策の中における軍事の重要性を認識し、今だにパワーポリティクスが本質で放置社会とはほど遠い国際社会にあって、独立主権国家としての存続と国民の生命、身体、財産の保護は国政の最優先課題であるという政治意識を明確にもち、防衛力整備および同盟関係をふくむ防衛作戦計画が国家百年の大計であるとの使命感に目覚めた政治家が学習しておくべき近代政治書くに必須の軍事研究のことだ。
    昭和61年の大島の火山爆発のとき、中曽根、後藤田そして鈴木都知事らの旧内務省らが非常事態に際して前例無視の剛腕を振るった。

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著者プロフィール

1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等に警備幕僚長として危機管理に携わる。86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、89年昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。2000年、第四八回菊池寛賞を受賞。2001年、勲二等旭日重光章受章。著書に『東大落城』(文藝春秋読者賞受賞)等がある

「2016年 『重要事件で振り返る戦後日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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