うまいもの職人帖

著者 : 佐藤隆介

• 文藝春秋 (1997年9月1日発売)

感想・レビュー・書評

[薔薇★魑魅魍魎さんの感想 · 2009年4月27日]

本屋で、未知の著述家に出会うことほど至上の喜びの時はありません。自分の無知は棚に上げて、その時初めて目にした、聞いたことのない著者の本をパッと読んで、あっ、これいいじゃない(この人、私が発見したのですって感じです)この時、新大陸を見つけたコロンブスの気分にも似ているのです。新刊本しか置いていない普通の本屋でももちろんですが、いわゆる古本屋はもっと奥が深い感じで、今は存在しない出版社から出たまったく無名の作家の本を開けてみたりして、りりしい鋭い文章なんかに巡り合った日には、もう大感激しまくります。この本は、3年前位に所用で行ったつくば市のブックオフで105円で購入。未読なのに家人に増殖した大量本を処分しなさいと言われる中、捨てざるを得ないと決心しても尚こっそり隠している本です。食べ物に関する本は、目にしたら集める習慣をつけていますが、いわゆる料理本・レシピ以外は、やはり文章の良し悪しが購入の判断のポイントになります。そうなんです、この本は文章が味わい深くてどうしても読みたくて・・・・・あっと　もうこんな時間　この稿　まだまだ続きます・・・・・