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- 本 ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163533506
感想・レビュー・書評
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下品なとこも多々あるが、文体は軽快なノリで筆者が生粋のスペイン気質だということが窺える。
サマセット・モームやヘミングウェイの小説のことにも触れていて、そちらも機会があったら是非読んでみたい。
時折登場する、食べ物の描写が実に旨そうだ。(美味しそうなんて表現はこの本には似つかわしくない)
『壇流クッキング』を午睡暮らしの相棒として日本から持参したというのだから、筆者は料理が相当好きなのであろう。
調べてみると、筆者の中丸明氏は2008年の1月に亡くなっている。
スペインの輝く太陽の中で仲間達と酒を飲み、語りあい、午睡暮らしをしている軽妙洒脱な筆者が、もうこの世界のどこにもいないという事がとても寂しい気がした。
なにはともあれ、スペインへの愛がどの頁からも溢れるほど伝わってくる本だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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