クロワッサン症候群その後

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163545608

作品紹介・あらすじ

高い物を買っても、おいしいものを食べても、なにをしても、気がはれない。この10年で女たちはどう変ったか。女性誌『クロワッサン』の影響を受け、自立する女を目指して、バブル期を生きた彼女たちの暮しと意見。

感想・レビュー・書評

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  • 松原惇子 著「クロワッサン症候群」(1988)に続く「クロワッサン症候群 その後」(1998)をさっと読みました。30代のシングル女性は10年経てば40代に。30代では想像しなかった問題に直面。実家リターン(居候)、妥協して結婚(駆け込み結婚)・・・。読んでて楽しくはなかったです。10年後をフォロウされる姿勢は素晴らしいと思いますが、取材もなかなか辛いものがあったのではないでしょうか。バブル後は、男性であれ、女性であれ、働く者は大変な時期でしたね。合併、リストラ、派遣社員・・・、今もなお尾を引いてる気がします。

  • 今のクロワッサンは「暮らし」「料理」「健康」などの雑誌というイメージですが、昔は違ったんですねー。古い本ですが、バブルの頃に子供時代を過ごした私としては懐かしく思える部分もあり、とても新鮮でした。女の自立を説いたクロワッサンの内容に影響を受け、一人で生きていくことを目指したものの、バブルが終わった後に「やっぱり結婚しておけばよかった・・。」と後悔している女性たちを取材した内容です。時代とともに女性の生き方は変わるけど、みんなが求める幸福は結局あまり変わらないんじゃないかな、と思える内容です。

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著者プロフィール

松原惇子ノンフィクション作家。1947年、埼玉県生まれ。昭和女子大学卒業後、ニューヨーク市立クイーンズカレッジにてカウンセリングで修士課程修了。39歳のとき『女が家を買うとき』(文藝春秋)で作家デビュー。3作目の『クロワッサン症候群』(文藝春秋)はベストセラーに。1998年には、おひとりさまの終活を応援する団体、NPO法人SSS(スリーエス)ネットワークを立ち上げる。『わたしのおひとりさま人生』『母の老い方観察記録』(海竜社)、『極上のおひとり死』(SB新書)など、著書多数

「2023年 『97歳母と75歳娘 ひとり暮らしが一番幸せ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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