リアスの海辺から

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163552200

作品紹介・あらすじ

「森は海の恋人」。このことばに導かれ、三陸の一人の漁民がリアス式海岸をめぐる豊かな自然の物語を紡いだ。その原点は、はるかスペインにまでつながっていた…。

感想・レビュー・書評

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  • 気仙沼の養殖業者で、豊かな魚介類のために森を育てる活動もしている畠山さん。彼が海とともに育った半生、リアス式海岸での養殖の可能性にかける思い、同じ地形を持つガリシアへの旅を綴った随筆集。ワタシたちが普段美味しく食べている三陸産の牡蠣や帆立貝の養殖の苦労を知って、ありがたく食べなければ!と思ったり、ガリシア巡礼にキリシタン弾圧の歴史が絡んだりと、思わぬ展開を見せられたり。震災では養殖場が被害を受け、お母様をなくされたという畠山さんの近況は昨年の「プロフェッショナル」で知ったけど、それでも養殖の新たな可能性があるというわけで、今後の動向を見守って行きたい次第。

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著者プロフィール

畠山凪の祖父。1943年中国・上海生まれ。漁師。気仙沼市舞根湾で牡蠣・帆立貝の養殖業(水山養殖場)を営む。1989年、「森は海の恋人」を合言葉に漁民による植林活動を始める。2005年より京都大学フィールド科学教育研究センター社会連携教授。2012年に国連「フォレストヒーローズ」を受賞。著書に『日本〈汽水〉紀行』(文藝春秋/日本エッセイスト・クラブ賞)、『漁師さんの森づくり』(講談社/小学館児童出版文化賞及び産経児童出版文化賞)他多数。

「2022年 『ととのはたけと、うたれちゃったしか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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