「少年A」この子を生んで…―悔恨の手記

  • 文藝春秋
3.05
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本棚登録 : 205
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163553900

作品紹介・あらすじ

愛していた。信じてもいた。その14歳の息子Aが、神戸連続児童殺傷事件の憎むべき犯人酒鬼薔薇聖斗だったとは…。両親が2年間の沈黙を破り悔恨の涙とともに綴った息子Aとの全て。

感想・レビュー・書評

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  • 前から読みたいと思っていた事件の本だったがようやく読むことができた。
    ある程度予想はしていたけれど、犯人の両親の手記をそのまま編集したものなので事件の真相についてはよくわからない。犯人の精神鑑定では少年は母親から虐待を受けていたとあり母親はそんなつもりはなかったと言っているが、たぶん両方本当だろう。厳しい躾と虐待の明確な区分けなんて実際の難しいと思う。同じことをやってたって、子供が精神的に上手く成長できれば躾だし、その結果精神的に歪んでしまえば虐待と評価されてしまうことだろうと思う。また、少年の行動には犯行に結びつく兆候が有ったのに両親はそれを見逃したという評価もあるようだが、それも結果論だと思う。子供時代もっと残虐非道を繰り返していたけど、大事件もおこさずそこそこマトモな大人になったなんて事例はいくらでもあると思う。間違った育てられ方をしたため犯罪を犯してしまった、なんてのもあるだろうけれど、そこまでひどい育てられ方じゃないのに、何でこんな人間ができてしまったのか?この事件はそちらのケースだと思う。昨今は脳科学の発展が著しく、いろいろなことがわかるようになってきたけれど、精神面・心理面の問題の発見や解決方法も早くわかるようになって欲しいと思う。

  • 親子だからこそ
    見えない、見せない部分がある

    09/04/30

  • 子育てに正誤も何もないが、個人的にAに同情する部分も多々ある。度々Aが問題を起こした話があるが、すべてのAの言い分を「言い訳」と書いてある。この時点で駄目じゃん!て思う。それにAVを見つけた時何故そっとしてやらないんろう。父親はまだマシだが、全体的に無神経さが感じ取れ最後の方腹が立ってきた。本人任せにも程がある。世界を広げてあげる努力がない。絵本を読ませただろうか? そもそも引用されてる精神鑑定書には異常疾患無しだが、明らかにAはボーダー(サイコパス)でしょう。そこに躾も何もない。

  • 何も入ってこんかった。おもんない。

  • さらっと図書館で読んだ。

    親が子を監視しきれないのは、ある程度は当たり前。
    だけど母親が、学校で何かあるたびに
    自分が対応してきたと書いてあったことと
    事件後に少年Aと面会した時の反応を見せつけられ
    全力で拒否された様子から、
    さらっとだけど腑に落ちた。

    子供の問題行動に対する対応は
    あくまで行動に対処しただけであって
    子供にはまったく気持ちが向いていない。
    (A自身に言わせると「母親から叩かれ虐待を受けていた」らしい。
    そのAのストレスは弟2人に向き、弟いじめが常だった様子。
    あと、Aは友人に猫殺しを話していた)
    そりゃ「知らなかった」と言っても仕方ない。
    父親がほとんど育児に介入していないことも大きいだろう。

    母親は多分事件から今もずっと苦しんでおられる気がする。
    少年Aは反省などしないだろうことも感じる。

    育児を母親に丸投げしている状況を
    今は「ワンオペ育児」とか言われている。
    子供が祖父母や園に預けられて育つ家庭も増えている。
    親なら「預けてるから」と丸投げせず
    父親も母親もそれぞれ
    子供は何が好きで何を考えているのか
    会話したりコミュニケーションはした方がいい。
    それをこの本は教えてくれる気がする。

  • あえて評価はしない。このような犯罪に関係のある人の著書は、買わないと決めている。この印税をすべて被害者に渡すことが書かれているが、それも妥当なのかどうかわからないので、今までこの手の本は読まないできた。昨日、たまたま図書館で見て何気なく手に取った。
    ここには、両親の苦悩が書かれている。両親はなぜこんなことになったのか、と心から本当にわからないのだと思う。でも、小学生に残酷なスプラッター映画をずいぶん見せていたり、ヒトラーの本を買い与えていたり。それらのことを普通に書いている。責めるわけではない。そういう事が子供の心に深刻な影響を与えることは最近の研究ではよく言われているが、この本の発行年は1999年。その17年ぐらい前に始まった子育てだから、その情報がなく、子どもと映画を楽しむ、親も観ているのだから大丈夫、という感覚があったとしても、時代的に親が特に無知だったわけではないのだろうか。
    1999年の発行で、この時点で「少年A」は17歳だったという。あの事件からもうそんなに年月が経ったのかと思った。この「少年A」は、その後数年前だったか、自分でも事件の時のことを本に書いたが、そのことは両親も全く知らなかったと何かで読んだ。
    少年Aのご家族の苦悩。被害者の方の苦しみはどんなことがあっても消えない。

  • 府中の医療少年院に入ったサカキバラ

  • 当時の少年Aを取り巻く状況は、人によって言うことが違う。社会か、母親か、父親か、本人か、誰が客観的事実を言っているのか興味深い。反省をして取り繕ったり自分をいい人物に見せようと思っていないという意味では、本人が言うことが一番の真実かもしれない。被害者のことを思うと気が咎めるけど、絶歌を読んだ方がいいのかな。
    しかし妊娠中に読む本ではなかった。

  • 図書室

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