- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163556109
作品紹介・あらすじ
さあ、頭を鍛えよう!いったいどうすれば「いい考え」が浮かぶのか?考え方のコツ、究極の読書法、文章の極意をあの丸谷さんが直々に伝授します。
感想・レビュー・書評
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本の読み方, ものの考え方, 文章の書き方の参考になる. レッスンとあるが, 作者の対談をまとめたものであり, 思考方法についてのHowTo本ではない. そういった内容を求める人には向かない. 他の本を読んだほうがずっといい. また, 例として出てくることが文学に関することばかりなので, 文学に興味がない身には辛かった.
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端々に出てくる雑学的な内容が興味深かった。
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【閲覧係より】
そのものズバリ、タイトル通り“思考”のためのレッスン。切れ味鋭い丸谷批評のヒントがたっぷり詰まっています。思索のアイデアが見つかるかも。
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所在番号:914.6||MAS
資料番号:20062006
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祝!文化勲章
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考え方について、インタビュー形式で丸谷さんが話しています。
正直、難しいかったです。
丸谷さんがの頭がよすぎて、ついていけない所も多々ありました。本の読み方、選び方など、言っている事ははっきりしていますし、参考にもなりますが、まあ、実行できるかどうかは別問題ですね。
後、文学の話がたくさん出てきます。当然人名もたくさん出てきます。読み飛ばせばなんら問題はないですが、ある程度知識がないと疲れる気がします。
ちなみに、一番衝撃だったのは丸谷さんの出身が鶴岡という事かなあ……… -
よくゼミの参加者から「どんな本を読めばいいでしょうか?」と聞かれることがある。そんなとき、言葉に窮してしまうのだが、著者は「読みたい本を読むしかない」と言う。著者は作家であり批評家で、主題は文学だから、われわれカイロプラクティックとは畑が違うが、言説はその通りとしか言いようがない。とりあえず、何でもいいから購入して読んでみることだ。
また、通説を疑え、ものを言ったり書いたりするときには何か新しいことを言え、という提言も私の座右の銘である。文章の心得として、書き出しに挨拶を書くな、書き始めたら前に向かって着実に進め、中身が足りなかったら考え直せ、そしてパッと終われ、と述べている。単刀直入に、そして最後まで読ませることが大事である、という。文章の心得をこれほど簡潔に述べたものはほかにない。 -
自分が最近考えていることの結論に近しいことが書いてあった。
本を書く、議論をするという事はどういう事か。
その人が集めてきた情報を、時代的背景、人物的背景によって裏付けされた考えを、
人は表すということ。
よって時代が変われば考えも変わるし、
親や周りの人物が変わればその人の考えにも影響は出てくる。 -
私にはちょっと難しい本でした。でもがんばって一応最後まで読んだけどね。
あ、でも著者本人が面白くない本は読むなって言ってるし、もうちょっと大人になってから再読しよう。
もう一つ、うんうんと思った言葉。
本は原則として忙しい時読むべきもの。まとまった時間があったらものを考えよう。
なるほど、です。 -
2007/09 図書館から。「本を読むひまがあったら、ものを考えるほうがいい」だけ切り取るとおかしなことになる。本文では「考えるのに必要な材料、本は今までたくさん読んできたのだから」が前提にあるからだ。丁寧語で統一された文体は、そちらばかりに気がいってしまうよね、というのはよくわかる。正しい文章がおもしろいか、といったらそうではない。これも、けして「はじめから正しい文章を知らない」野放図を推奨しているわけではない。知っているからくずす。陳腐な表現を避けるのが吉、と後ろのほうに書いてあったが、果たして、なにが陳腐かを知らなければ避けようもない。内容としては、しごくまっとうなことばかり言っているのでは