セーラー服とエッフェル塔

  • 文藝春秋 (2000年10月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784163566603

みんなの感想まとめ

フランスに関するさまざまなテーマがユーモアを交えつつ考察されるエッセイ集で、著者の豊かな知識と独特の視点が光ります。言葉と文化の関係を掘り下げる中で、フランス語と日本語の違いに関する興味深いエピソード...

感想・レビュー・書評

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  • フランスに関するエッセイ集。フランスらしくちょっとニヤリとするエッセイ集。表意文字と表音文字に準拠する日本語とフランス語の違いに関する興味深いネタが多い。フランスで食用牛を表す言葉が日本人には理解できないほど多様だったり,逆のことがあったり。言葉が文化を表彰するために,その深い理解なしに直接の翻訳は困難。「言葉を抹殺してもそれに関する事象を消滅させたことにはならない」等,鋭い文化批評も。

  • 図書館でK先生が借りてくれた本。
    フランスに関係する雑学を中心に書かれた本。
    私は、なにかミスをするとすぐに自分の非を認めて謝ってしまうから、絶対にフランス人になれないし、カモられると感じました。
    あとは、性同一性障害の話のくだりはとても興味深かった。以前テレビで「心は女の子なのに、体だけ男の子に生まれただけ」と言っていたのを聞いて、そういうこともあるだろう、と納得した事を思い出しました。

  • 鹿島先生の本、3冊目。
    これはいくつかのテーマに関してのエッセイ、のような本でした。

    なぜ豊かな乳房が男性の性欲を喚起するのか?
    なぜ人間のペニスは平均で13cmにまで達するのか?
    なぜセーラー服は日本の女学生の制服になり、男性のフェチに結び付くのか??

    などなど、およそ生きていくうえでは全く必要のない事象に関して、力いっぱい考察されていましたw
    これが私が鹿島先生のことを好きな理由なのですが、色んなことに興味、疑問を持ち、考察するということを楽しむという姿勢が素晴らしいと思います。

    ひとつ前の「SとM」にも書いてありましたが、日本の緊縛の歴史は2つの流れを汲むそうです。
    女が動けないようにきつく縛るものと、ゆるやかに縛るもの。きつく縛る方法を広めた人は陸軍出身であり、行李などが動かないようにきつく縛る方法に長けていた。一方ゆるやかに縛る方法を広めた人は海軍出身であり、何かあった時にすぐに積み荷を海に捨てられるように、一か所をぽんとゆるめればほどけるような結び方に長けていた。

    という話が死ぬほど面白かったです。
    鹿島先生とはいい友達になれる気がしていますw

  • 仏文学者(東大出!)の著者が、その知識と興味を総動員して、さまざまな問題(主として小ネタ)に関するまじめな考察を与えたネタ本。著者の博識と興味の多彩さ、考察のとっぴさと論理の整合性に、深く頭を垂れる一冊。いや、これはホント面白かった。トイレの話題など、総じて下ネタになりがちなあたりがいかにも仏文学者というかんじで(偏見なのか?)好きです(笑)

  • 2007.10.11

  • 知識豊かな人って、頭の良い人って、やっぱり変わってる人が多いのかしら・・・。ものすごく博識だからこそ、くだらないはずの仮説がいつのまにか高尚なものに思えてくる。そして、知識も増える。だいたい、目次の1番が「SMと米俵」なんだから、読まないわけにはいきません。

  • どうでもいいんじゃないの?そんなこと。という種類の問題について、あれこれ調べていく著者。調べなくったっていいと思うけどね。と思いつつ、興味深く読んでしまう。
    亀甲縛りのルーツはどこにあるのか・・・
    そんなこと知らなくったっていいんだよ〜!
    どっちかというと知らない方がいいくらいかもしれん。
    でも、面白いよね。そういうの真面目に検討すると。

  • 異文化を知ることで見える、自国文化の面白さに酔う。ヨーロッパと日本におけるSMの決定的な違いを意外な所に見つけ、「ビーフィーター」が"beefeater"(牛肉食い)のことと知る喜び、まこと知識を得ることは一つの快楽である。

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著者プロフィール

鹿島 茂(かしま・しげる):1949年、神奈川県横浜市生まれ。フランス文学者、評論家、作家。東京大学文学部仏文学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。明治大学名誉教授。1991年『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞、1996年『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、2000年『職業別パリ風俗』で読売文学賞を受賞。膨大な古書コレクションを有し、東京都港区に書斎スタジオ「NOEMA images STUDIO」を開設。2017年、『神田神保町書肆街考』を刊行、同年、書評アーカイブサイトALL REVIEWSを開始。2022年、神田神保町に共同書店PASSAGEを開店、現在4店舗を構える。

「2026年 『『共同幻想論』に挑む 家族人類学的考察』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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