機会不平等

  • 文藝春秋 (2000年11月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784163567907

みんなの感想まとめ

競争原理が過剰に働くことで生じる社会の不平等について深く考察されており、教育や福祉の市場化がもたらす影響が鋭く描かれています。読者は、階層化社会や労働環境の問題に直面する現実を通じて、機会の平等が脅か...

感想・レビュー・書評

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  • #3258ー6ー81

  • 自分を庶民、よき市民でありたいと思う者必読の書。

  •  同じ文庫本をまた買ってしまった。最近、同様のことがつづく・・・再読タブ機能利用してもレビューが前に載らないのでこちらに記載

    2013年11月21日
     日本が世界の市場で勝つためには、競争原理を徹底させなければならない。総理ご用達、政治学者がのたまう。競争原理が過剰に働けば必ずや階級社会が出現し、機会の平等さえも奪われるのだ。競争原理により下層市民として生まれた子供は出世できない時代が来るというのだろうか。明治維新を果した諸藩の志士を思えば、まだまだ機会平等な気がする。民主主義により堕落した日本国民に救いはあるのか。
    _________________________

     教育や福祉が市場化されていく規制緩和、改革とはなにか、市場経済にとってとくに学童は価値の乏しい消費者とみなされている。学童保育の企業化は不可能に近いらしい。そうなるとやはり市町村でその経費を負うしかないのかもしれないがそれも限界がある。一億総活躍するにしても活躍できる下地が整ってないわけ。

  • 派遣へのセクハラや介護の問題が取材に基づいた現実が書かれている。10年ほど前の本だがこの現実は是正されていない。では、どうする?ガバナンス2.0が話題だがこれらの問題を正していくにはどうすればいいのか、今の自分にはわからない…

  • 第1章だけをとりあげて教育問題についての問題意識かと思ったが、そうではなかった。この国の支配階級の意図的、あるいは無意識の社会ダーウィニズム思想への帰依。これを鋭く突いている。人類は封建社会から現在の民主主義社会へと「進化」してきたわけだが、成功者たちは再び、別の方法論、それは遺伝子であったり、すでに持っている資産であったり、つまり個人の努力ではどうしようもないもので、新たな階級社会の創造を目指していることを明らかにしている。もちろん、階級社会をつくれ!なんては言っていないが、現象はそのとおりである。教育機会の不平等、就業機会の不平等、老後の社会福祉を受ける機会の不平等、それらを固定化していくシステム。前教育課程審議会会長三浦朱門はこういっている「できん者はできんままで結構。落ちこぼれの底辺を上げることばかりに注いできた労力を、できる者を限りなく伸ばすことに振り向ける。百人に一人でいい、やがて彼らが国を引っ張っていきます。限りなくできない非才、無才には、せめて実直な精神だけを養ってもらえばいいんです。(中略)それが、ゆとり教育の本当の目的。エリート教育とは言いにくい時代だから、回りくどく言っただけの話だ。」。これは、現在の竹中平蔵大臣の「法人税減税、高額所得者の所得税減税で金持ちはもっともっと金持ちになってもらって、貧乏人はそのおこぼれを預かることが、全体のアップにつながるとする考えと同一である。くそったれの論理である。

  • 2006/12/26 既登録
    2008/12 もう一度借りる 1999住友不動産夜の大運動会

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著者プロフィール

ジャーナリスト。1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学修士(国際学MA)。新聞記者、週刊誌記者を経てフリーに。さまざまな社会問題をテーマに精力的な執筆活動を行っている。『「東京電力」研究 排除の系譜』(角川文庫)で第三回いける本大賞受賞。著書に『日本が壊れていく』(ちくま新書)、『「心」と「国策」の内幕』(ちくま文庫)、『機会不平等』(岩波現代文庫)、『『あしたのジョー』と梶原一騎の奇跡』(朝日文庫)など多数。

「2019年 『カルト資本主義 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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