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Amazon.co.jp ・本 (776ページ) / ISBN・EAN: 9784163577807
みんなの感想まとめ
歴史の深層を探る本書は、満州事変を起点に日本の戦争の目的やその過程を新たな視点から考察しています。従来の見方では捉えきれなかった戦争の背景や、石原莞爾の理想と現実との葛藤が描かれ、読者はその複雑さに引...
感想・レビュー・書評
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読み終わるまで一ヶ月かかりました。
本書を読むまでは、満州事変こそが太平洋戦争の起点になった出来事と思っていましたが、実際は満州事変そのものは第一次世界大戦後の戦後処理で決められたワシントン体制と言う欧米列強の欺瞞との決別と言う考え方は新しい視点になりました。
そう言った点からも、確かに満州事変には目的がありましたが、支那事変以降は戦争により達成しようとする目的への目論見も甘く、時には目的すら無く戦争が拡大し、日独伊三国同盟や日ソ不可侵条約や東南アジアへの侵攻と、過ちを重ねていったように見えます。
また石原莞爾にとっては満州事変と満州国の建国は理想に向けた第一歩だったかもしれませんが、そうは思わない人たちも多かったのでは?とも感じました。一度動き出した球がもはや自分の意図に反しても転がり続けてしまうような感覚です。
その他にも、組織の指揮命令系統を無視した軍隊の秩序意識の乱れ、ソ連と言う最も注意を向けなければならない相手がいるにも関わらず日中で争うと言う指導層の国際感覚の無さ、国際感覚のない市民の世論に迎合するような政治家の態度など、日本が戦争をする目的がないまま戦争を続けてしまったことなど、現代に生きる我々にとっても、しっかりと考えなければならない問題と思いました。
本書を読んで、石原莞爾と言う人を、理想を追い求め、またその理想を追い求める事ができる頭脳を持った人だったと理解するようになりました。
石原莞爾の目は理想像として世界の全体最適が見えていましたが、普通の人間にはせいぜい2手3手先の部分最適しか理解できないと思います。
私も部分最適は時として全体最適のためにならない事の方があると十分に理解しているつもりですが、だからと言ってより大きな問題に向き合うために、目の前の問題を放置することも難しいです。
人間の営みや歴史と言うものが、ここからどこに向かうのか心配でもあり、また楽しみでもあります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ふむ
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石原莞爾と昭和の夢、まさにタイトルまんまの内容だった。戦争のことだけでなく、この頃の世界情勢や日本の世論などを交えながら書いてあるのでこの頃の日本の状況がよく分かった。
昭和の夢とうたうだけあって幾分感傷的ではあったけれど、作者が精一杯公正な立場から昭和を、太平洋戦争を見ようとしているのが文章から伝わってきた。ただ、日露戦争の件では『坂の上の雲』ファンの私にとって素直にうなずけない箇所があった。
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