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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784163580104
感想・レビュー・書評
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10年前に出た本だが、いまごろ読んだ。掟ポルシェの本を完読したのは初めて。
この本は刊行当時に少し立ち読みし、「面白い。そのうち買おう」と思っていたのだが、そのまま10年間忘れてしまっていた(笑)。
先日読んだ大槻ケンヂの『サブカルで食う』の中に掟ポルシェの話が出てきたので、ふと思い出して古本で購入したしだい。
いまの若者が「サブカルで食う」という言葉からまず思い浮かべるのは、この掟ポルシェあたりかもしれない。バンドやらイベントやら文筆業やら、いろんなことをやって「サブカル者」として活躍しているが、どれも遊びの延長のようで楽しそうだし、「アイドルとも仲よくなれたりして、いいよなあ」みたいな。
これは掟ポルシェにとっては最初の単著で、いろんな雑誌に書いた雑多なコラムの寄せ集めである。
掟ポルシェならではの角度で書かれたCD評やDVD評もそこそこ面白いのだが、なんといってもサイコーなのは第1章「情熱☆説教☽せれなーで」に集められた、読者に「男道」を説くおバカ・コラム群だ。
掟が「ロマンポルシェ。」でやっている「男気啓蒙」の説教ヴォーカルを、そっくりそのままコラムに置き換えたような内容である。
「橋を使う男は2流/川など泳いで当たり前」と歌った「男は橋を使わない」というロマンポルシェ。のスゴイ曲があったが、まさに「あの世界」が、さまざまな形に変奏されている。
とくに、「男道喰い逃げ稼業」「借金のない男などニセモノだ」「本物の男はTシャツを着ない」といったコラムは、名文と呼んでさしつかえない出来である。くり返し読んでも笑えるし、ある種の感動すら覚える。
たとえば、こんな一節――。
《己の男魂を世に問え。男の器のバロメーターは金額に表れる。借金のない男など偽物。定期預金をしているクセに男でございと見得を切れるというなら、お前の器はひとくちサイズだ。男は借金で大きくなる。(「借金のない男などニセモノだ」)》
《お前が本物の男を自認するなら、そこに問われるべき「男の条件」が幾つかある。まず無職であること。アリのように生産増強富国強兵に努めているうちは、男としてはまだアマチュアの域を出ていない。職業を捨てろ! 肩書きは無用。男が本当に偉くなってしまえば、何を生業にしているのか不明であって当たり前だ。男はモーゼ。誰も皆生まれながらにして海を真っ二つにする力を持っている。にもかかわらず日々の由無事(よしなしごと)に骨身削られていくうちに、己の頭上に輝ける星がある事を忘れてしまう…後天性モーゼ不全症。(「男道喰い逃げ稼業」)》詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サブカル純度100%の掟さんによる殴り書き。ロック、プロレス、アイドル等…腹ペコ諸君にもってこいの1冊。
特にモーヲタ狂の部分に時代を感じる。今誰のファンなんでしょう?
風呂に入って読むのに丁度いい。
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