説教番長 どなりつけハンター

  • 文藝春秋 (2002年2月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784163580104

感想・レビュー・書評

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  •  10年前に出た本だが、いまごろ読んだ。掟ポルシェの本を完読したのは初めて。
     この本は刊行当時に少し立ち読みし、「面白い。そのうち買おう」と思っていたのだが、そのまま10年間忘れてしまっていた(笑)。
     先日読んだ大槻ケンヂの『サブカルで食う』の中に掟ポルシェの話が出てきたので、ふと思い出して古本で購入したしだい。

     いまの若者が「サブカルで食う」という言葉からまず思い浮かべるのは、この掟ポルシェあたりかもしれない。バンドやらイベントやら文筆業やら、いろんなことをやって「サブカル者」として活躍しているが、どれも遊びの延長のようで楽しそうだし、「アイドルとも仲よくなれたりして、いいよなあ」みたいな。

     これは掟ポルシェにとっては最初の単著で、いろんな雑誌に書いた雑多なコラムの寄せ集めである。

     掟ポルシェならではの角度で書かれたCD評やDVD評もそこそこ面白いのだが、なんといってもサイコーなのは第1章「情熱☆説教☽せれなーで」に集められた、読者に「男道」を説くおバカ・コラム群だ。
     掟が「ロマンポルシェ。」でやっている「男気啓蒙」の説教ヴォーカルを、そっくりそのままコラムに置き換えたような内容である。

     「橋を使う男は2流/川など泳いで当たり前」と歌った「男は橋を使わない」というロマンポルシェ。のスゴイ曲があったが、まさに「あの世界」が、さまざまな形に変奏されている。

     とくに、「男道喰い逃げ稼業」「借金のない男などニセモノだ」「本物の男はTシャツを着ない」といったコラムは、名文と呼んでさしつかえない出来である。くり返し読んでも笑えるし、ある種の感動すら覚える。
     たとえば、こんな一節――。

    《己の男魂を世に問え。男の器のバロメーターは金額に表れる。借金のない男など偽物。定期預金をしているクセに男でございと見得を切れるというなら、お前の器はひとくちサイズだ。男は借金で大きくなる。(「借金のない男などニセモノだ」)》

    《お前が本物の男を自認するなら、そこに問われるべき「男の条件」が幾つかある。まず無職であること。アリのように生産増強富国強兵に努めているうちは、男としてはまだアマチュアの域を出ていない。職業を捨てろ! 肩書きは無用。男が本当に偉くなってしまえば、何を生業にしているのか不明であって当たり前だ。男はモーゼ。誰も皆生まれながらにして海を真っ二つにする力を持っている。にもかかわらず日々の由無事(よしなしごと)に骨身削られていくうちに、己の頭上に輝ける星がある事を忘れてしまう…後天性モーゼ不全症。(「男道喰い逃げ稼業」)》

  • サブカル純度100%の掟さんによる殴り書き。ロック、プロレス、アイドル等…腹ペコ諸君にもってこいの1冊。
    特にモーヲタ狂の部分に時代を感じる。今誰のファンなんでしょう?
    風呂に入って読むのに丁度いい。

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著者プロフィール

1968年北海道生。97年、男気啓蒙ニューウェイヴバンド『ロマンポルシェ。』のVo.&説教担当としてデビュー、これまで『盗んだバイクで天城越え』他、8枚のCDをリリース。音楽活動の他に男の曲がった価値観を力業で文章化したコラムも多数執筆。著書に『食尽族~読んで味わうグルメコラム集~』『男の!ヤバすぎバイト列伝』『豪傑っぽいの好き』『出し逃げ』『説教番長 どなりつけハンター』『男道コーチ屋稼業』等がある。その他、俳優、声優、DJ、アイドルイベント司会等、活動は多岐に渡る。

「2023年 『掟ポルシェのくだらないやつ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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