決定版 失敗学の法則

  • 文藝春秋 (2002年5月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (223ページ) / ISBN・EAN: 9784163585307

みんなの感想まとめ

失敗を学ぶことの重要性を深く掘り下げた本書は、失敗の構造やその背後にある要因を理解することで、より良いシステムを構築する手助けをします。失敗は必然的な現象であり、全てのエラーはヒューマンエラーであるこ...

感想・レビュー・書評

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  • ■失敗学
    1.失敗すると、精神的なショックから判断力が低下する。従って、対応策は少し時間が経ってから考える方がよい。
    2.重大事故の前には必ず「予兆」がある。(ハインリッヒの法則)
    3.人間はミスをするというを前提にしたシステム畝いをする。

  • 失敗における原因と結果の関係には、4つの段階がある。1段階目は結果だけがわかっている状態。2段階目にはどんな仕組みで失敗したのか仮説が立った状態、3段階目はその仮説を持って入力と出力が得られる段階、4段階目はその事象を一般化し何にでも当てはめられる構造として理解している段階。

  • ・toppointで読む
    ・ハインリッヒの法則

  • 2006年当たりに、SAPジャパン主催の東京国際フォーラムでイベントがあり、その時に著書の聴講で、気になっていた本。

    手に取った時、過去の失敗事例を学ぶ意義が見出せなかったが、次第に腹落ちしてきた。

    特に失敗の構造は、「結果」と「要因」と「からくり」から構成され、逆演算で「からくり」を特定する必要がある点だ。「からくり」の仮説を立てて、架空の「要因」を入れてみて検証し、一般化していく。ここで注意すべきことは、「要因」と「からくり」を解明しないと、らせん状に悪循環を起こし、失敗の拡大再生産が起きる点である。

    また失敗は確立現象である点も無視できない。ハインリッヒの法則は多くのケースで成立している。すなわち一件の重大災害の裏には29件のかすり傷程度の軽微な災害があって、さらにその後ろにはヒヤリとしたりハッとして冷や汗が流れるような事例が300件潜んでいることがある。

    全てのエラーはヒューマンエラーであるという記述だが、どんなに完璧なシステムでも人間が作るものであり、必ずリスクが潜在することを学ぶ。大事なことは、完璧なシステムを作ることではなく、人間がエラーをしないような、善後策を打てるようなシステムを作ることである。つまり「人間はミスをする」ということを前提にしたシステム運営をすることである。

    新規事業は隣接分野でしか成功しない。鉄鋼業界各社も35年前コンピュータ事業に参入。生産に関わる某だな情報を制御する技術を持っているから通用すると考えた。さらに、基本プロセス技術は同じだから半導体事業にも参入。しかし技術革新が早い2業界はハイリスクハイリターンであり、適合しなかった。

    優れたリーダーほど「いい塩梅」を知っている。人間は行動すれば失敗を起こさないほうがおかしい。失敗をしたら「なんだ、自分もみんなと同じ、弱い人間なんだ」と考え、肩の力を抜いてみる。そうすれば自らの失敗を受け入れることが出来て、「じゃあ、次は失敗をしないようにしよう」と思う。何でも几帳面に完璧にこなそうとしない。頑張りすぎず、いい加減にする。「ちゃらんぽらん」でいい。

    良識人は組織の3%。組織の中には、「悪いとされていることを平然とする人種」3%、「何が何でも不正は絶対にできない」3%、「ほどほどの悪いことはする」94%。

  • 失敗学のすすめの実践版という位置づけ。
    面白い部分もあるなぁとは思いつつ、目新しさはなし。まぁ当たり前でしょうか。
    それでも実践的な例を交えての紹介はプレゼンテーションとしては非常に納得度が高いし、どうしてこうなってしまったのか、を分析する上で非常に参考になるアプローチ。
    ビジネスマンでも、いやビジネスマンだからこそこういう考え方も必要じゃないかなと。

  • 失敗とは恐れずに積極的に行うべきものである。しかし、その失敗から学び活かさないと意味がない。日本は震災後、福島原発の失敗から原発廃止の声が広がっている。原発=危険と思考停止するのではなく、なぜここまでの大惨事となったのか、その原因やプロセスを省みなければならない。

    個人でも、失敗に対する考え方を変えることで失敗が成功に昇華する。詳しい方法論については本書を読んで欲しい。

    畑村氏の前作の『失敗学のすすめ』もあわせて読むとなお失敗学への理解が深まる。

  • 失敗学の権威になる本。
    頭で理解できいても、いざというときに実行できないか、
    忘れてしまっているか、わかっていてもまさか大丈夫だろうという安易な考えに支配されてしまうか・・・

  • 多くの人は失敗を原因と結果の2要素から見ようとする。
    だが失敗学では、原因を<要素>と<からくり=失敗をした組織や人間の特性>に分け、それに<結果>を加えた3要素から失敗が構成されると考える。

    具体的事例:雪印食品の牛肉偽装・詐欺事件
    <要因>狂牛病問題
    <からくり>いんちきをしてでも人より得をしたいという企業体質
    <結果>牛肉偽装・詐欺事件が起きた

    個人的には、『「責任追及」と「原因究明」を分けろ』の箇所が重要かと感じた。

  • TOPPOINT 2011年10月号より。


    失敗に学び、それを生かす。

  • これも読み切れんかった。
    また借りる

  • 日常生活の中で役立つ失敗の「法則」が,コンパクトに纏められている。さすが決定版。教科書みたいにわかりやすい。

  • 050718

  • 今の日本は異常dayo。JRの事故も日航機の墜落も何も反省がないんだから。人の命より金が大事な国なんだな。悲しいね。

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著者プロフィール

1941年東京生まれ。東京大学工学部機械工学科修士課程修了。東京大学名誉教授。工学博士。専門は失敗学、創造的設計論、知能化加工学、ナノ・マイクロ加工学。2001年より畑村創造工学研究所を主 宰。2002年にNPO法人「失敗学会」を、2007年に「危険学プロジェクト」を立ち上げる。著書に『図解 使える失敗学』(KADOKAWA)、『失敗学のすすめ』『創造学のすすめ』(講談社)『技術の創造と設計』(岩波書店)、『続・実際の設計』(日刊工業新聞社)『3現で学んだ危険学』(畑村創造工学研究所)など。

「2022年 『やらかした時にどうするか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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