- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163597508
作品紹介・あらすじ
徳を失い腐敗した後漢王朝の悲劇から、壮大な歴史叙事詩が始まる。三国志への巨細、周到な序曲というべき巻である。
感想・レビュー・書評
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装画は坂本忠敬氏。
宮城谷版三国志の書き出しは「四知(しち)」の章名から始まる。ただでさえ壮大な歴史絵巻「三国志」の起点を後漢二世紀前半あたりから描き始める理由は、陳壽の正史・三国志が同様に始まっているため。この第一巻には劉備も孫堅も曹操もほぼ全くと言って良い程登場せず、曹操の祖父にあたり、少年宦官であった曹騰(そうとう)の出処進退が描かれるのみ。しかし、他の既出三国志小説の類いでは名前の出てこない、名臣、忠臣のオンパレードで、著者の描きたかった三国志の中枢がこの第一巻にこそあることが伺えます。 -
後漢前期から書き出していて、なぜ宦官がああも力を持つにいたったかを知ることができる。三国志のストーリーを既に知っている人でもというかそういう人こそ楽しめる。
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最初はロシア文学の様に人名が沢山出てきて読み辛いが、30分我慢すればだんだん面白くなってくる。
後漢中期から始まっているのでメインキャストが出るのは果たして何巻からか? -
三国志第1巻なのに、三国志は始まらず
ひたすら後漢宮廷談
曹騰が主人公のよう -
126ページ当たりで挫折。安帝の暗愚さにいらいらしっぱなし。心穏やかな時に読むと教訓を引き出せる作品なのだろう。仕事で気がめいってる状態ではこれ以上読めない。
安帝の幼いころが聡明であったことの考察は秀逸。聡明であったのではなくて、言われたことに素直に従っていたのが周りに聡明であると思われていただけ、というような説。おおいにうなずける。 自分をいかに磨くかというのは大切だ。早いうちからいろんな人にもまれ、いろんな人から指摘を受けないと、自分の姿は見えない。 -
後漢末期、世は乱れ群雄が割拠する時代
…に至るまでにどういった流れがあったのかが書かれています。
最初は読んでも読んでも劉備や曹操、孫堅といったお馴染みの人物が出てくる気配が全くなく、なかなか物語に物語に入り込めなかったのですが気づけば読み終わっていました。 -
これまで読んだ三国志と全く違う入り方で、まあ全然付いていけてません。登場人物が掴めていない・・・ いつ普通の登場人物が出てくるんだろう・・・
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後漢末から晋までの時代。
春秋戦国時代や三国志のことをある程度知っていることが前提になっている。数年前に途中までで面白くなくてやめた本。
魏も必ずしもずっと国政が安定していたわけではなかった。しかし、その間に他の国は国力を蓄えて発展することができなかった。