はじめての文学 宮部みゆき

  • 文藝春秋 (2007年3月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784163598505

みんなの感想まとめ

物語を通じて、書き手たちが紡いできた人間の複雑さや感情の深さに触れることができる作品です。収められた4つの短編は、それぞれ異なる視点から描かれた物語で、特に「心とろかすような」では犬の視点がユニークで...

感想・レビュー・書評

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  • 小説の楽しさをまだ知らない人へ送る、著者が自作の中から選んだ短編集「はじめての文学」。宮部みゆきさん版を読みました。

    「心とろかすような」は犬の視線で書かれるというユニークなストーリー。
    「朽ちてゆくまで」は幼い頃に両親を亡くし祖母と生きてきた智子が主人公。祖母が亡くなり家の整理を始めた彼女は記憶になかった子供時代の自分を知ることになるのですが、それは辛いことでもありました。
    「馬鹿囃子」と「砂村新田」は江戸時代が舞台。この頃の江戸言葉って本当にざっくばらんだけどそれでも粋に聞こえる。江戸時代でも男女が愛し合ったり嫉妬をしたり手痛い失恋で傷ついたり。現代と同じですね。

    はじめての文学シリーズ、他の作家さんのも読んでみたいです。

  • 活字で表現された物語に触れるとき、その本のうしろには、数え切れないほどの書き手たちが延々と書き継いできた「人間というこの複雑な生き物」への、敬意と哀惜、共感と愛情、怒りと傷心―ありとあらゆる感情が堆積されてできあがった、広大な世界が存在しているのです。

    俺はグッときた。

  • 読みやすかった。
    母が借りてきたのを拝借。

    冒頭に
    活字で表現された物語に触れるとき、その後ろには、数え切れないほどの書き手たちが延々と書き継いできた「人間というこの複雑な生き物」への、敬意と哀惜、共感と愛情、怒りと傷心―――ありとあらゆる感情が堆積されてできあがった、広大な世界が存在しているのです。

    まさに!本を読む醍醐味ですよね~。と一人で本に語り掛ける。
    宮部さんも本が好きなんだなぁ~と最初から鷲掴みされた。
    宮部さんの作品って、優しいし陽だまりのようなポカポカしている場面もあるから、好きだなぁ。現代が舞台じゃなくても読みやすい。

    はじめての~シリーズ他も見てみたいし、高校の図書館に置いて欲しいと思った。

  • 宮部さんたまに読みたくなって借りてきました。
    4作品入っててお得!!!笑
    どの作品も面白かったけど、個人的に「心とろかすような」が好みでした。犬の視点って…面白い!
    宮部さんの言葉センスがすごく刺さるので、読んでよかったな〜と思います

  • 処分前のはじめての文学シリーズ再読第三弾
    宮部みゆきって、屈折がなくて優しいから 普段はあまり読まない。
    でも、久しぶりに読むとやはり 上手いなぁ優しいなぁと素直に思う。

  • 中学生ぐらいで読んでいたかったと思った作品でした。
    もっと早くに読んでいれば、少し考え方が変化したり、大人になってしまった今よりも、柔らかい心で受け止められたかもしれない。
    かつて少年少女だった私たちにはそんなタラレバを抱いてしまう。
    でも、出会えてよかった。

  • おそらく中高生向けの自選シリーズ。少しふりがなを増やしたり、リライトもしてるらしい。すいすい読めていいよ。

  • 主な登場人物が少年少女であることを条件にチョイスされた短編集。宮部センセイの作品を初めて読む機会となりました。センセイの作品の構成力に、思わず「さすが」と口にしてしまいました。

  • ブレイブストーリーしか読んだことがなかったので、どれも新鮮だった。
    悲しい事件でも周りの人の優しさが幸せを望む想いが感じられる作品だった。

  • *

  • おもしろかった!
    推理にもいろんな種類がある。
    あたたかい短編集だった。
    170822

  • どれも読んだことあったけど、未読だった最後の短編がほっこりじーんとしてしまった

  • 「はじめての文学」シリーズ、宮部みゆきさんの短編4編。
    うーん、あんまり好みでは無かったなあ…
    長編の一部のような印象で中途半端で終わってしまうように思えるもの、もしくは、余計な文章が多くてもっと短くてもいいように思えるもの、どちらかという感じでした。
    宮部みゆきさん、長編ではすごく迫力があって好きな作品もあるのだけど。

  • 『心とろかすような』
    犬が主人公の話。
    子供を使った美人局(?)事件の解明。

    『朽ちてゆくまで』
    幼い頃に両親を事故で無くした主人公は、祖母と二人暮らしをしていたが、その祖母の死によって家を売りに出すことになった。
    引っ越し準備の中、見つけたダンボールいっぱいのビデオテープの中には、幼い自分に色々なことを尋ねる両親の記録があった。
    毎回、記録の最後に映される当日の新聞の日付と、ビデオテープのシールに記入されている日付はずれている。
    それは自分が予知をしていた記録だったのだ。
    両親は、予知と、それに伴う頭痛に泣きわめく自分を不憫に思い、一家心中しようとしたのではないか。そして自分だけが生き残ってしまったのではないかと考え自殺を図る。
    生死の堺で、両親が事故を回避しようとしている記憶がよみがえり、あれは心中などではなかったのだと安心する。
    その記憶と共に蘇ったあの頭痛も、大人になった今ならば乗り越えられそうだ。

    『馬鹿囃子』
    容姿のせいで男にふられて心がおかしくなってしまったお吉。
    容姿のせいで女にふられて道行く女の顔を斬りつけるようになってしまった男。
    相手方の親戚のご不幸の為に祝言が伸びてしまった主人公は、自分も加害者にも被害者にもなりうるのではと考える

    『砂村新田』
    父の病気で奉公に出ることになった主人公。お使いの最中に「おっかさんは元気か」と話しかけてきた市太郎。
    それは母の幼なじみで、母が嫁に行く時に「やさぐれ者の自分とはもう話をしてはいけない」と、それ以来口を聞かなくなった相手であった。
    病で自分の命がもう長くないと知った市太郎はその決まりを破って声をかけたのだった。

  • 砂村新田

  • 少しホロッとするような短編の4つ。いずれも著者の得意パターン。「心をとろかすような」は若い短大生と愛犬が事件を解決する。その被害者?と加害者は意外にもという話。「朽ちていくまで」は祖母の死を通して過去の子供時代自分の両親の死と自分自身の子供時代の死の謎に向き合う若い女性。「馬鹿囃子」「砂村新田」は江戸の深川周辺が舞台となり、通り魔事件に向き合う女の子。そして母を知っているという小父さんに会い、その小父さんと母の過去の話しに泣けてくる極く短編2つでした。いずれもどこかで出会ったような話しばかりです。

  • 心とかすような
    心とかすようなの女の子の背景とその後が気になります
    少女の毒

  • 初めて宮部みゆきさんの作品ん読んだのが、この本でした。
    これを読んでから宮部みゆきさんの他の作品も読んでみたくなりました。

  • 文学の入り口用に作られたシリーズ。自選アンソロジー。
    宮部みゆき編。
    『心とろかすような』『朽ちてゆくまで』
    『馬鹿囃子』『砂村新田』収録。

    宮部みゆきの真髄はこんなものじゃない。
    もっと面白いのたくさんあるのにな~とちょっと残念。

    『心とろかすような』
    探偵事務所で飼われている犬のマサが主人公の事件もの。
    車のトランクの中に入り込む謎の少女を追跡する。
    動物視点の話はかわいいなあ。ほっこり~。
    セントバーナードにききこみをしているシーンがお気に入り。

    『朽ちてゆくまで』
    両親を事故で失った際、記憶喪失になった主人公。
    祖母の遺品整理をした際に奇妙なホームビデオをみつける。
    それは、記憶を失う以前の自分の映像。
    過去の真相に迫っていくジリジリした感じが、まさにOL等身大が精一杯調査してます~っていうリアルさだった。

    『馬鹿囃子』
    江戸もの。宮部みゆきは捕物帳シリーズが好きです。
    気狂いになってしまったお吉が「みんな馬鹿囃子なんだ」と繰り返す。
    誹謗中傷。見下すこと冷遇すること。からかいと嘘。総じてノイズ。
    それを馬鹿囃子、と一言に抽象したお話。言葉のセンスを感じる。

    『砂村新田』
    気苦労が絶えないけれど、気丈な娘っこの、エッセイ的な日常話。
    市太郎というヤクザものに「おっかさんは元気か?」と声をかけられ、
    母のとその男のあらぬ想像にソワソワする町娘の話。
    こう、何気ないことを何気なくリアルに、しかし物語にしあげる宮部さんさすがや~!

  • 宮部みゆきさんはずっと気になってた人。本のタイトル通りの内容を期待して買いました。大当りでした。読みやすい文章でややこし過ぎない程度の設定なので、知らず知らずのうちにページが進んでしまいます。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ・みゆき):一九六〇年東京都生まれ。八七年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。『火車』で山本周五郎賞、『理由』で直木三十五賞、『名もなき毒』で吉川英治文学賞、ほか多数の文学賞を受賞。『霊験お初捕物控』『ぼんくら』『三島屋変調百物語』シリーズ、『きたきた捕物帖』シリーズなど著書多数。


「2025年 『東海道綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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