はじめての文学 重松清

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 598
感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163598901

作品紹介・あらすじ

小説はこんなにおもしろい。文学の入り口に立つ若い読者へ向けた自選アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 親友はケンカしてナンボなんだ!って言葉が身に沁みた。

  • 短編集なのですが、どのお話も少年が主人公。
    それぞれ諸事情を抱えていてる中、主人公が家族友人と共に成長するお話で、短編の中で1番良かったと思う話をどれも良い作品だったので選ぶことができなかった。

    あとがきに書かれていた重松さんの文章が、タイトルのとおり初めて文学にふれる人へ優しく語りかけて、自分が大人になってから本を読み始めたことで、子供のころに本を読んでいたら違う人間になっていたのではという文面で、ずばり私も同じことを思っていた人間でしたのでうれしかったです。
    「お気に入りの本を見つけて、何度も読んでみてください」と繰り返しかかれていて、作者の優しさが心に響きました★。

  • 自分が中学生くらいのことと重ね合わせ、思い出しながら読んでしまいました。

    • ながさん
      自分が中学生くらいのことと重ね合わせて、色々思い出してしまいました。
      自分が中学生くらいのことと重ね合わせて、色々思い出してしまいました。
      2023/03/08
  • 読みやすかったです。
    喧嘩した二人の年賀状が、あけましてごめん!A HAPPY NEW こっちもごめん!が微笑ましかった。
    最初の小学校野球チームの監督の父とその息子の話も考えさせられました。

  • 親子、父親と息子の話の短編集。

  • 文学の入り口に立つ若い人に向けた自選のアンソロジー。とても読みやすい。小中学生で重松さんを読む人はこれからスタートしたらいい。

  • それぞれの短編小説もとても良かったけれど、それ以上に「あとがき」が素晴らしかった。重松さんの想いが詰まっていて、ひとまずあとがきだけでもいいから子供達に読んでほしい。
    短編小説からは「心情を描くのだけど描かない面白さ」を感じられた。

  • はじめての文学シリーズ面白い

  • はじめての文学
    著:重松清

    小学校高学年から中学三年生の
    いわゆる、思春期と言われる頃の男の子(少年)
    を主役とした8つの物語からなる短編集

    ①卒業ホームラン
    ②モッちん最後の一日
    ③ウサギの日々
    ④かたつむり疾走
    ⑤カレーライス
    ⑥タオル
    ⑦あいつの年賀状
    ⑧ライギョ

    スタンディングオベーションの連続の話ではない。
    しかし、練り込まれた話からは、言葉以上に伝わって
    くるものがある。

    研ぎ澄まされた文字からなる
    物語は文字で全てが紹介・展開されるのではなく、
    行間や背景を読者が考えることで
    進行されていく。

    一度だけではなく、二度読むことで
    違った角度からの読み方をすることで
    また受け取り方が違う。
    絶妙な情報や材料の提供の仕方は
    さすがにプロ。

    物語を楽しみ、読後を楽しみ
    自分の過去や友達の過去に重ね合わせ
    そして今それを息子に重ね合わせている

    はじめての文学ではあるものの
    最高の文学なのかも知れない。

    感じ、考えさせていただける
    時間と深さを経験させていただいた。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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