竜馬がゆく 立志篇

  • 文藝春秋 (1988年10月7日発売)
4.31
  • (81)
  • (58)
  • (26)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 504
感想 : 35
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163621609

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いわずと知れた司馬遼太郎の代表作。個人的には1番の代表作と思える。中学生の時に読みハマった。(笑)以来、中高時代に何度も読み返した。
    本第1篇では、少々大袈裟な言い方と思えるいわゆる「司馬史観」よりも、恋に喧嘩に旅に剣術にと(盗賊も相棒になる)、むしろ青春時代劇の趣が強い。司馬さんも「龍馬」とは違う物語を指向して「竜馬」としたとのこと。
    良くも悪くも「坂本龍馬」を再評価し、大飛躍させた書となった。その意味で、現代最大のヒーローの1人に導いた手腕は高く評価できる。ただ、個人的にはかなり美化され過ぎてしまった他の坂本龍馬物語を見るにつけ、少々残念な複雑な気持ちにもなる。
    本書ではお田鶴さまや寝待ノ藤兵衛、江戸での修行の日々の物語がとても楽しい。

  • これで、歴オタは龍馬のことが好きになっちゃうのか。無理ないね。

  • 寝小便たれの竜馬が剣の道に目覚め、倒幕を志すまで

    何より著者司馬遼太郎の求心力と龍馬に対する誠意を感じた
    龍馬という破天荒な鬼才が人に恵まれ潰されずに良かった(竜馬の表裏のない純真な人柄が引き寄せた面も強いだろうが)と思った
    龍馬のように弱みを恥ずかしげもなくさらけ出し、なお自分の信ずる道を突き進むことができたらと思う
    龍馬がいまなお人を惹きつける魅力があることが伝わった

    私の学が足りないために一巻読破するのに一週間の歳月がかかってしまった

  • まだまだ序盤。

  • 姫路大学附属図書館の蔵書を確認する→https://library.koutoku.ac.jp/opac/opac_link/bibid/SS00024300

  • 随分前に4巻で離脱。本も売ってしまいました。しかし、今は幕末の知識が格段にアップし、司馬作品も読み慣れてきたので再びチャレンジ開始!
    結末はわかっているけど、早く活躍していく竜馬に会いたいです。

  • 竜馬の、生き方、ポテンシャル
    そして、作者の表現が、読んでいて、鼓舞される。
    自分もこんな人物になりたいと思える。

  • この本で人生が変わった人が何人いるのだろう。文学の価値のひとつを影響力とすれば、これ程の作品は少ないだろう。史実と違うという人も多いがもはや大きな問題ではない。

  • 司馬遼太郎といえば坂本龍馬、坂本龍馬といえば司馬遼太郎。
    インターネットはおろか電話もない時代 。当時の英傑というのはとにかく日本中を動いて人と会っている。したがって登場人物がめちゃくちゃ多い。そして幕末の宿命として各々の立場がわかりづらい。この点はおーい竜馬の方がうまく描けていた気がする。
    しかし何より司馬遼太郎の取材力に驚かされる作品である。

  • 「龍馬伝」(大河ドラマ)、「お~い竜馬」(漫画)ですっかり竜馬の魅力にハマってしまい、いよいよ「竜馬がゆく」(小説)に突入しました。
    竜馬自身の魅力もさることながら前二作(龍馬伝、お~い龍馬)と異なるストーリーも盛り込まれ、かつテンポのよい展開と相まってどんどん物語に引き込まれます。普段、200ページそこそこのビジネス書ばかり読んでいる私には400ページそこそこのボリュームとなるとかなり参るのですが、あっという間に読みきってしまいました。
    竜馬がゆく先々でいろんな女性から好意を寄せられ、恋愛に発展するのですが、その展開にドキドキさせられます。恋愛小説はまったく読んだことがありませんが、司馬さんはこの部分でもかなりの書き手なのではないでしょうか。
    竜馬を知りたい人、司馬遼太郎の本を読んで見たい人は是非、こちらの作品を読んでください。おすすめです。

全35件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

司馬遼太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×