「溟い海」市井小説短篇(一) 藤沢周平全集 第一巻

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (595ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163642109

作品紹介・あらすじ

小説づくりの名工。端正緻密な小説世界。これこそ人生通の、大人の物語。日本人なら忘れがたい、愛惜さそう情趣のすべてがここにある。市井小説短篇。

感想・レビュー・書評

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  • この年代まで来るとさすがに読みやすいな・・・
    時代小説で市井の暮らしを中心に描かれた作品群です。
    人間味あるよなあ。

  • 市井小説短篇(1)

    デビュー作の「冥い海」ほか、昭和46年から50年に書かれた作品、21編を集める。
    たしかに暗い作品が多いが、「父と呼べ」のようなほろりとさせる作品もある。
    一作ごとの完成度と、発表のペースに驚かされる。

    【収録作品】
    溟い海、囮、賽子無宿、黒い縄、帰郷、恫喝、夜が軋む、割れた月、闇の梯子、父と呼べ、疑惑、密告、入墨、馬五郎焼身、旅の誘い、鬼、おふく、霜の朝、時雨のあと、穴熊、冬の終りに

    • とあちゃんさん
      短編なので一気に読めてはまってしまう。女の人がどの本にも良妻賢母そして凛とした生き方に感銘する。
      短編なので一気に読めてはまってしまう。女の人がどの本にも良妻賢母そして凛とした生き方に感銘する。
      2020/03/09
  • 藤沢周平全集第1巻

     

    『溟い海』は藤沢周平の文壇デビュー作品。第38回オール讀物新人賞受賞した。

    自分の息子と作品に苦悩する葛飾北斎の姿を描いている。



    葛飾北斎(富獄三十六景で有名)の安藤広重(東海道五十三次)に対する心理描写。

    新たに出現した若き広重に対する悩みがちょっとしたことから広重の悩み(絵師としての)

    を理解し,北斎もだんだん変わっていく・・・・・。



    獄医立花登手控えのようなハッーピーエンドではなく,暗く重い余韻・・・・・。(-_-;)

  • 第1巻 短篇 市井小説1
    溟い海 / 囮 / 賽子無宿 / 黒い縄 / 帰郷 / 恫喝 / 夜が軋む / 割れた月 / 闇の梯子 / 父と呼べ / 疑惑 / 密告 / 入墨 / 馬五郎焼身 / 旅の誘い / 鬼 / おふく / 霜の朝 / 時雨のあと / 穴熊 / 冬の終りに

    第2巻 短篇 市井小説2
    冬の潮 / 意気地なし / 秘密 / しぶとい連中 / 石を抱く / 暁のひかり / 龍を見た男 / 夜の橋 / 拐し / 神隠し / 閉ざされた口 / 闇の穴 / 三年目 / 狂気 / 荒れ野 / 春の雪 / 遠い少女 / 昔の仲間 / 疫病神 / 裏切り / 夕べの光 / 冬の足音 / 暗い渦 / うしろ姿 / 告白 / 捨てた女 / 夜の雷雨 / 暗い鏡 / 人殺し / 朝焼け

    第3巻 短篇 市井小説3
    驟り雨 / 遅いしあわせ / 泣かない女 / 贈り物 / 歳月 / ちきしょう! / 虹の空 / 運の尽き / おばさん / 亭主の仲間 / 時雨みち / 幼い声 / 夜の道 / 怠け者 / 盗み喰い / 滴る汗 / 追われる男 / おさんが呼ぶ / 禍福 / おとくの神 / 失踪 / 帰って来た女 / おつぎ / 逃走 / 夜消える / 女下駄 / 遠い別れ / 鬼ごっこ / 冬の日 / 寒い灯 / 苦い再会 / 永代橋 / 踊る手 / 消息 / 初つばめ / 遠ざかる声

    第4巻 短篇 士道小説1
    暗殺の年輪 / ただ一撃 / 紅の記憶 / 証拠人 / 唆す / 恐妻の剣 / 潮田伝五郎置文 / 密夫の顔 / 嚔 / 十四人目の男 / 桃の木の下で / 臍曲がり新左 / 夜の城 / 冤罪 / 一顆の瓜 / 鱗雲 / 鬼気 / 竹光始末 / 果し合い / 遠方より来る / 乱心 / 雪明かり

    第5巻 短篇 士道小説2
    闇の顔 / 小川の辺 / 木綿触れ / 夢ぞ見し / 一夢の敗北 / 小鶴 / 梅薫る / 孫十の逆襲 / 泣くな、けい / 泣く母 / 飛べ、佐五郎 / 山桜 / 帰還せず / 報復 / 弾む声 / 切腹 / 花のあと / 雪間草 / 悪癖 / 麦屋町昼下がり / 三ノ丸広場下城どき / 山姥橋夜五ツ / 榎屋敷宵の春月


    第6巻 短篇 士道・歴史小説
    玄鳥 / 三月の鮠 / 闇討ち / 浦島 / 鷦鷯 / 又蔵の火 / 逆軍の旗 / 相模守は無害 / 二人の失踪人 / 上意改まる / 幻にあらず / 長門守の陰謀 / 振子の城 / 決闘の辻−新剣客伝−

    第7巻 雲奔る / 回天の門

    第8巻  一茶 / 白き瓶

    第9巻  用心棒日月抄 / 孤剣 - 用心棒日月抄

    第10巻 刺客 - 用心棒日月抄 / 凶刃 − 用心棒日月抄

    第11巻 消えた女 / 漆黒の霧の中で / ささやく河 - 彫師伊之助捕物覚え

    第12巻 春秋の檻- 獄医立花登手控え / 風雪の檻 - 獄医立花登手控え / 愛憎の檻 - 獄医立花登手控え

    第13巻 人間の檻 - 獄医立花登手控え / 闇の歯車 / 霧の果て - 神谷玄次郎捕物控え

    第14巻 橋ものがたり / 本所しぐれ町物語 / 喜多川歌麿女絵草紙橋ものがたり

    第15巻 闇の傀儡師 / 春秋山伏記

    第16巻 隠し剣孤影抄 / 隠し剣秋風抄 / たそがれ清兵衛

    第17巻 密謀 / 義民が駆ける

    第18巻 よろずや平四郎活人剣

    第19巻 海鳴り / 天保悪党伝

    第20巻 風の果て / 蝉しぐれ

    第21巻 三屋清左衛門残日録 / 秘太刀馬の骨

    第22巻 市塵 / 江戸おんな絵姿十二景 / 広重「名所江戸百景」より / わが思い出の山形

    第23巻 周平独言 / 小説の周辺 / ふるさとへ廻る六部は / 年譜

    第24巻 漆の実のみのる国 / 岡安家の犬 / 深い霧 / 静かな木 / 野菊守り / 偉丈夫 / 桐畑に雨のふる日 / 品川洲崎の男

    第25巻 早春 / 半生の記 / 書簡 / 句集 / 詩篇 / あとがき集 / 拾遺 / 年譜

    別巻 「藤沢周平」によせられた多くの人々の一文や文庫解説を収録



    書誌情報
    http://homepage1.nifty.com/kybs/fujisa04.html

  • 溟い海が読みたくて。
    藤沢周平初めて読みましたが、いいですね。

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著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

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