決定学の法則

  • 文藝春秋 (2004年3月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784163655802

みんなの感想まとめ

自分の決断力を高めるための思考法を探求する本で、日常の小さな選択から人生の大きな決断に至るまで、思考の整理と「決定の見える化」を促します。著者は、決断のプロセスを単純決断、単純選択、構造選択の三つに分...

感想・レビュー・書評

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  • ■書名
    決定学の法則

    ■筆者
    失敗学で有名な
    元東京大学名誉教授
    畑村洋太郎

    ■選書理由
    ・畑村氏の決定の過程を知りたいため

    ■概要
    失敗から学びを深める失敗学とは逆の道筋をたどる
    決定というプロセスを体系的に説明し、具体な手法・ノウハウ・
    経験則をもとに最善の解を出すためにすべきことを説いています。

    ■内容
    ・高度成長期の日本は欧米がつくった技術、製品を
    持ち前の手先の器用さ、細かいとろこにも目が行く日本人ならではの
    性格を武器に世界と戦っていた。

    ・それに対して今は、世界のトップレベルの技術を持つようになり、
    まねをする技術ではなく、自分たちが新しいものを創造する技術が
    必要となった。

    →新しいものを創造するには、既存のものをブラッシュアップするという能力ではなく、自分たち自身が技術・製品の特徴を決め、それを実現するための課題の明確化と解決策の模索をしなければならない。
    →つまりは先駆者がいない中を、自己で開拓しなければならず、
    そこには多くの決定が必要となる。

    ・吉野家の2000年はじめの280円という価格設定にたどりづくまでのプロセスをもとに自らが考える決定のプロセスの妥当性を確認。

    ・決定をするにあたって確認すべき事項として、人、もの、
    かね、時間、気がある。
    気というのは外部環境の雰囲気をさしている。
    ようは手前の論理だけでな物事が決定されるのではなく、
    外部雰囲気によっても決定が大きく左右されることを意味する。

    ・成功のための17の経験則
    1.すべての決定は賭けである
    どんなに決定がよくてもその後の行動がよくなければ決定は成功には
    つながらない。

    2.先送りしない。時には損ぎりも。
    迷うだけ無駄。迷う時間があれば前に進むことのほうが大事なことも多々ある。

    3.成功に必要な条件が満たされることはない。
    最初から成功に必要な条件が満たされていることはないので、
    成功までのプロセスの決定から見出された必要条件を創造していかなければならない。

    。。。以下14項目


    ■所感
    ・基本的には問題を解決するときの思考と同じです。
    対象事象の背景の整理→課題・問題の明確化→解決策の提示
    →解決策の構造化→決定

    ・本を読んでいて気づいたのですが、
    決定することも当然大事だけれども決定するまでに
    生まれたたくさんの経路の中からどうしてその経路を通って
    決定したのか!
    これを体系的に頭で整理しておくと、決定した経路にリスクが
    生じた場合でもそのリスクに応じた経路をすぐにひっぱってくることができます。

    普段なんとなくやっている決定という行動を体系的に整理して考えてみたいという人にお勧めです。

  • ★自分の生き方により真剣に向き合おう!

     自分で何か決めようとするとき、どう考えたか、説明できますか?例えば、自分の日常生活のなかで、おなかがすいてなにを食べるか何気なく決めてしまっていることもあるし、実際は何でもないことを、変にプレッシャーに感じて決定しそこなってしまったことも、きっとたくさんあると思います。この本では、何気ない小さなことを迷うというより、自分の人生でここぞという時に、きちんと自分の考えたことを整理して決められるように、ヒントをくれます。
     思い返してみると、私も大事な場面で頭がごっちゃになってパニックになったりすることもあります。私もまず、頭の中を整理したいと思いました。いきなり何か意見を求められても、慌ててしまって何を言ったか覚えていないということもあるからです。しかし、筆者はそういった個人的な事柄にとどまらず、これからの日本に必要な「真の決定力」についても述べています。これは今まで日本が世界をお手本にして進むだけでなく、「新しいものを創造しよう」と思い、自分で道を切り開くことが大切であると教えてくれているのです。そういうことを言っている本はそれなりにありますが、私はこの本が、どうやってそれを実現しようか例を示してくれていることが参考になりました。
     実は私もこの本に書かれていることを、本を読みながら少しだけ実践してみました。自分が迷っていることを簡単に書いてみたのですが、今までやったことがなく、最初は戸惑いました。ですが、少し書き出しただけでいつもと同じような考えに新鮮味を感じたし、自分を知らないうちに取り囲んでいる「気(気分、または雰囲気)」を客観的に見ることができました。また、筆者がいっているように、どういう考え方をするのがいいかが見つかるような気がしてきました。これを続けていけば、思い悩まずにトントントン!と迷わず決めて行動できるようになるかもしれないと思いました。
    無駄に考える時間を減らして、自分の考えをまとめられるようなコツを得られると、もっと明日を新しい気持ちで過ごせるようになると思います。頭がもやもやしたり、あせったりするのは誰にでもあることですよね。この本を読むと、「よし!」と気合を入れて前に進みやすくなると思います。ぜひ、読んでみてください。

    (オススメ人:  上園 由希子)

  • 決定の際の思考の脈絡を明らかにすることの重要性を説いた本。
    「決定の見える化」を勧めている本ともいえる。

  • "「失敗学の法則」の著者が「決定」することを学術的に分解し、頭の中でどんなことが行われているかを見える化したもの。
    決断にも、単純決断、単純選択、構造選択と3つに分類し定義、それぞれ頭の中で、どんなプロセスをたどっているのかを紐解いている。
    成功するための決断に、必ずというひとつの解があるわけではない。
    著者の経験から、17のアドバイスが記載されている。
     1.すべての決定はかけである
     2.先送りしない。時には損切も必要
     3.成功に必要な条件が満たされることは絶対にない
     4.夢と志を持て
     5.まず動け
     6.仮想演習がすべてを決める
     7.論理は後付け
     8.山勘にも三分の理
     9.真似したほうが得なこともある
    10.価値を共有できるネットワークを持て
    11.賢さを買え(足りないものは引っ張ってこい)
    12.決断に王道あり
    13.人事が万事
    14.不義理をするのも力のうち
    15.躊躇に得なし
    16.自分が選んだ道しかない
    17.反省より「省察」せよ

    よきアドバイスゆえ、覚えておきたい。"

  • 「失敗学」で知られている畑村洋太郎さんの本です。非常にためになりました

    通常ブラックボックス化されている「決定過程」について、それはどのようなプロセスで決定がくだされているか、またどのように決定がくだされるべきかということについて論じられています。

    この本の面白いのは、

    ・吉野家の価格戦略について、畑村さんが既知の情報から推測する
    ・実際に吉野家の安部社長と対談し、その推測が正しいか確認する

    ところです。単に理論をこねくり回すことに終わっていません。

    第4章は「成功のための17の経験則」となっています。ここで並べられている17つは決して論理的に導きだされたものではありません。「経験則」と言っているのは学術的な法則というには憚れるとお思いになっているからだと思います。確かに博物的でツッコミの余地はありますが、経験則を明示するという意味では興味深い内容です。

  • 決定について知りたくて読書。

    本書を読んで吉野家の安部社長に興味を持つ。まだまだしっくりこないところが多いが、マインドマップがもっと応用できるように感じた。

    決定するのに躊躇することが多いので、自分なりの決定プロセスをを明確にしてみようと思った。

    読書時間:約45分

    本書はお借りました。有り難うございます。

  • 失敗学の畑村先生の著作。

  • 要するに,優れた経験が優れた決定をもたらすというもの.


    実践できそうなものはなかったかな?

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著者プロフィール

1941年東京生まれ。東京大学工学部機械工学科修士課程修了。東京大学名誉教授。工学博士。専門は失敗学、創造的設計論、知能化加工学、ナノ・マイクロ加工学。2001年より畑村創造工学研究所を主 宰。2002年にNPO法人「失敗学会」を、2007年に「危険学プロジェクト」を立ち上げる。著書に『図解 使える失敗学』(KADOKAWA)、『失敗学のすすめ』『創造学のすすめ』(講談社)『技術の創造と設計』(岩波書店)、『続・実際の設計』(日刊工業新聞社)『3現で学んだ危険学』(畑村創造工学研究所)など。

「2022年 『やらかした時にどうするか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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