国のうた

著者 :
  • 文藝春秋
3.25
  • (1)
  • (7)
  • (14)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 54
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163659909

作品紹介・あらすじ

世界87カ国の国歌の原詞(各国公用語による)日本語訳、解説を網羅した決定版。オリンピック観戦、海外旅行に必携。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 832

    Unlimitedにあったやつだけど、世界各国の国歌の日本語訳が見れる本面白い。国歌ってその国を表す詩なんだなと思った。普通に詩集として楽しめる。色んな宗教あるけど、イスラム教国はアッラーを連呼してたりやたらと宗教色が濃い国歌が多い。

  • 世界各国の国歌を一冊にまとめるというコンセプトはとても良いのだが、圧倒的な解説不足。一目見てWikipediaの方が確実に情報量が多いとわかるこじんまりとした文章量に加え、例えばカタールのページでは、いい加減聞き飽きたドーハの悲劇のエピソードで限られたスペースを埋めるお粗末っぷり。これはひょっとして『読み物』ではなく、「私は国際的な人間なんですよ」とアピールするために本棚に入れておくファッションアイテムなのではなかろうか。YoutubeとWikipediaにリンクを貼っただけのまとめページの方が、実用度は高いだろう。

  • おすすめ資料 第84回国歌から読む国家(2009.3.6)
     
    昨夏開催された北京オリンピックは大変な盛り上がりでした。
    ちょうど夏休み中だったということもあり、夢中になって応援された方も多いのではないでしょうか。

    この北京オリンピックにおいて、金メダルを1個以上獲得した国は55ヶ国でした。
    表彰式では金メダル獲得選手の国の国歌が演奏されますので、55の国歌を耳にする機会があったことになりますが、知っている曲はいくつありましたか?
    初めて耳にする曲や、メロディーは知っていても歌詞は知らない曲もあったことと思います。

    そこで手に取っていただきたいのが、この「国のうた」です。
    本書では全87ヶ国の国歌の各国公用語による原詞と日本語訳、解説が紹介されています。
    ハワイ王国や満州国など、現在は存在しない国の国歌も紹介されているほか、実は第2節まであったという初代「君が代」も掲載されています。

    神仏や国王、豊かな国土を讃える歌や国家の永続を願う平和な国歌が多い中、国の自由と独立のために命をかけて戦うよう煽る激しい歌も少なからず存在します。
    これらの歌詞と国歌成立に関する解説を併せて読むことで、それぞれの国の歴史的・宗教的背景を知ることができ、ただのシンボルではない国歌の重みが感じられます。

    今月、第2回WBCが開幕します。
    大会中一番多く流れるのはどの国歌か、目が離せません。
    この本を片手に、 野球だけではなく参加国の国歌にも注目してみてはいかがでしょうか。

  • たいていの国の国歌が何番もあったり長かったりして、君が代のシンプルさにかえって拍子抜けする。何十番目まである国の人はきっと全部は歌えないよ。そういうのは伝承の物語や詩に曲をつけたものらしいけどね。と書いていたら、NZ地震がらみで新聞にこの本から国歌の引用がありましたね。今後も注目の本となるかも。牧歌的な歌だと山河の名前など地方独特の歌詞が校歌みたいでほのぼのします。国家の体制が変わると国歌も変わる(ことがある)。親会社が変わると歌が変わるプロ野球球団みたい。旧体制を読み込んであるなら当たり前かもしれないけど、民謡のように親しんできたものがいきなり変わるとなると心理的抵抗があるのでは。

  • その国の言葉、和訳された歌詞、その歌の成り立ち、その国の基本情報(面積・人口・首都・政体・通貨などなど)が、見開き1頁で見る事ができる。とてもシンプルで、しかも勉強になる。歌詞の中に、その国が独立へと辿った険しい道が汲み取れる。日本はつまらないくらいシンプル。「民族」日本人「言語」日本語「宗教」仏教その他さて、こちらはどこの国でしょうか?「民族」主としてゲルマン民族「言語」ドイツ語63.9% フランス語19.5% イタリア語6.6% ロマンシュ語0.5% その他9.5%たなぞう「くんくん」さんのご紹介本。楽しく勉強?しながら読めました♪「国のうた」のCDがあったら、あわせて聴きたいですね♪

  • 見開きの、左頁には世界中の国歌がそれぞれの国の文字で書かれており、右頁に和訳がある。単純に詩として読むこともできるし、各国の成り立ちにも思いを馳せることができる。秀逸。無くなった国の歌というカテゴリーがあり、ソビエトや東ドイツやハワイ王国などがある。悲哀を感じずにはいられない。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1959年、兵庫県に生まれる。米テンプル大学教養学部卒業後、世界50ヵ国以上の国々を訪れ、国際情勢・経済・文化からスポーツに至る幅広い分野で取材・執筆活動を続ける。
著書には被爆地・広島の戦後復興をヒューマン・ドキュメンタリーとして描き第15回 開高健ノンフィクション賞にノミネートされた『平和の栖(すみか) 広島から続く道の先に』(集英社クリエイティブ)、被爆体験証言者と共に1枚の絵を描く高校生たちを追った第66回 青少年読書感想文全国コンクール課題図書〈中学校の部〉『平和のバトン 広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶』(くもん出版)、世界84ヵ国の国歌を収録した『国のうた』(KADOKAWA)、大手四十数社の企業理念と波乱に満ちたその歴史に迫った『社歌』(文藝春秋)などがある。

「2021年 『アメリカの世紀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

弓狩匡純の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×