東京するめクラブ 地球のはぐれ方

  • 文藝春秋 (2004年11月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784163664705

みんなの感想まとめ

地域振興や観光地への鋭い視点を持った珍スポットガイドが魅力です。著者は、独特のユーモアを交えながら、訪れる場所の本質やその背景に迫り、読者に新たな視点を提供します。特に、村上春樹の「風雲文庫」ルポのよ...

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる珍スポガイド本なんだけど、地域振興の観点からも突っ込んだことを書いていて、鋭い指摘をしている、非常に面白い一冊。
    好きなのは村上春樹の「風雲文庫」ルポですね。熱海の山の上にある謎の博物館なんだけど、村上さんよくあんな辺鄙な場所に行ったなあ…。
    これがきっかけで私の人生がおかしな方向(おもに珍スポ方面)に傾いていくことになります。面白い本は人生を狂わせます。ハイ。

  • 2004/11/15第一刷発行で2023年の春に読むには遅かったかな...。逆に新鮮なのか?

  • 幸せの敷居を低くするのが、人生をハッピーに生きるコツなんだと感じた本でした。
    3人が、仲がいい感じが出てて、ほのぼの読めました。名古屋の変わった食事は、個人的に興味が湧いたので食べてみたいです。

  • 2020年2月16日に紹介されました!

  • 名古屋は、押しも押されぬ大都市でありながら、どこかしら異界と直結しているような供述性をまだ失っていない。
    名古屋は、失われた世界的に孤立し進化してきた。

  • 2014 9/13

  • 変なもの好きな著者3人組が、色々な場所やマイナーな場所に行って感想を書く本。
    後半に行けばいくほどマイナー度が増す。
    そして座談会では言いたい放題(笑)。

  • 以前、あまりに誤記載情報が多い「地球の歩き方」を、友人たちと「地球のはぐれ方」とか「地球の迷い方」と呼んでいましたが、まさかそれと同じタイトルの本があるとは、と驚いて手に取りました。
    しかも、クラブメンバーである著者は村上春樹氏と、彼と親しいエッセイストの吉本由美氏、写真家の都築響一氏。
    この三名が、国内外を好きに漫遊した旅エッセイとなっています。

    特に目的もポリシーもあるわけではなく、ほぼ気分任せの旅。
    気の置けないメンバーならではの、ゆるゆる感、ぐだぐだ感満載です。
    名古屋、熱海、ハワイ、江ノ島、サハリン、清里と、国内外のあちこちを訪れていますが、どこも観光の参考とするには微妙なところばかり。

    「世間から軽蔑されこそすれ、尊敬されることはまずなさそうな土地ばかりを、わざわざ選んで出かけた。」と都築氏のあとがきにあるように、どうやら彼らも、(プライベートでは行く気がないけれど、本の企画なら訪れよう)という考えから、マニアックなところを選んでいるようです。

    名古屋はともかく、熱海や江の島を訪れるところが謎でしたが、東京から日帰りできる、かつての温泉場にあえて滞在するというところに、ゆとりを感じます。
    江ノ島エスカーの話も載っていました。エスカレーターの略ではなかったんですね。
    また、ムラカミ隊長が江ノ島で大切にされている野良ネコたちの餌募金をした話や、彼と仲が良い挿絵担当の安西水丸氏が郷土の猫嫌いだというエピソードも紹介されていました。

    サハリンの、観光地としての魅力のなさにはビックリです。
    それをそのまま掲載してしまうという企画の初志貫徹性。
    土地に、何も面白さを見いだせない彼らのとまどいや、気持ちの折り合いのつけ方が文章に現れており、それなりに楽しく読めました。

    ハワイといったらアロハシャツですが、これは原住民とは関係ないとのこと。
    諸説あるなりたちの話の中で、日本からの移民の店から始まったという説が一番もっともらしいと知りました。
    移民が着物を現地向けに仕立て直ししたことから広まったというものです。
    だからヴィンテージものには日本柄が多いのだとか。

    オアフ島での神社仏閣巡りは、面白そうです。
    ハワイは900の宗教があるレリジャスアイランドで、仏教寺院も、本願寺ハワイ別院、カネオヘ平等院、ハワイ浄土宗別院、ハワイ金毘羅神社、ハワイ出雲大社など、さまざまな宗派のものがあるとのこと。
    ハワイと仏教が全く結びつきませんでしたが、アロハシャツといい、移民の歴史を感じるものがありました。

    しかし、一番衝撃を受けたのは、江ノ島の岩本楼の岩風呂は、昔宿坊備え付けの地下牢として使われていたという話です。
    訪れたすべての場所は、共通性のない、とりとめのない場所のように思えますが、清里以外はどこも歴史を色濃く残す場所というところが共通していました。

    終始ローギア、無責任発言連発の旅行エッセイ。
    メジャーな観光地とは一線を画したがっかりな場所をめがけて訪れているようですが、彼らの地味な楽しみ方が、それなりに面白く読めます。
    三人が交互に寄稿しているため、それぞれの視点の違いがでているところにメリハリを感じました。
    ずるずるの旅もいいものだ、というスタンスの彼らが別の場所を訪れた活動記録が出たら、またゆるい気持ちで読んでみたいものです。

  • ちょっと微妙な観光地を、面白く紹介する本。

  • やっと読了。面白くないわけではないのに、しばらく読んでると「お菓子食べよう」「洗濯してからまたあとで」というふうに次々にどうでもいいことを思いつく。読者もはぐれてばかり。こんな村上作品は初めてだ。気楽な雰囲気全開。

  • はぐれてばかり。

  • ゆるゆる感がなんとも言えません。
    それぞれの観光地に対する提案が的を得ていてよいです。

  • ハワイのトコを読み返し、意外とハワイっぽい本が既に家にある

  • やーっと読み終わった!この本、文章もゆるっとしていて読みやすいのですが、結構なボリュームです。
    現代のニーズや流行から少し置いてかれちゃったところ、隔離されちゃったところで息づいている独自の文化からこんないろんなものが見えるんですね。
    都築さんのあとがきの最後の言葉がいろんな風にとれてしまってとても沁みました。
    いい意味で、くだらないことが好きな人にはおすすめです。

  • 村上春樹の脱力した文章がいい。文章がうまいと、なんでもないところも魅力的になる。

  • ゆるゆるで読みやすく、面白かった。特に村上春樹の文章が面白かった。小説は何度かチャレンジしたけど、いつも早々に体調悪くなって読み切れない(選ぶ本が悪いのか…)のでびっくり。ガイドブックというよりは旅日記として読むと、いいかも。さすが皆さん作家さんだなぁと思う観察眼です。

  • やはり大きい写真で見たかったので文庫ではなく
    こっちを買った。

  • 村上春樹隊長以外に吉本由美(エッセイスト、スイタリスト)、都築響一(アーデザイン編集者)が東京するめクラブなのものを結成し、名古屋・熱海・ホノルル・江ノ島・サハリン・清里を訪ねて現状に鋭くせまっていく。

    村上隊長の視線の鋭さは承知だが知らない二人の文章も負けない視点と文体を持っていて楽しめる。村上隊長のほうがベタな感じがするくらいだ。三人がかりでしゃぶり尽くすって感じがいい。

    あとがきに書いているが「世間から軽蔑されこそすれ、尊敬されることはまずなさそうな土地ばかりを、わざわざ選んで出かけた」
    「つまらなく見える町を、なんとかおもしろがろうとする努力。つまらなく見える人生を、なんとかおもしろがろうとする努力。このふたつには、たぶんほとんどちがいがない。幸せの敷居を低くするのが、人生をハッピーに生きるコツなのかもと提案してみたかっただけだ。」というコンセプトですね。

    熱海の廃墟を楽しむとか基本的にハズレの部分を喜ぶとかひたすらこきおろすってことになって紀行文よりは鋭い視点、ものの見方を楽しむってほうが強い。

    とはいえアトランティス・サブマリンやトップ・オブ・ワイキキに行ったことがある身にとって、他の魚卓とかかわりもの回転寿司とかチキ・バーには行ってみたいものだ。名古屋の店にしても行ってみたくなる。紀行文として読むことも可能ですね。

  • 微妙な旅行先、マイナーな旅行先、ツアーなんて確実に組まれない旅行先。まさしくするめのような旅行先ばかり(下手したら味出ないかもぐらいな)。
    わざわざ行こうとは思わないけど、何となく行ってみたいような気になってくる。

  • するめクラブ。

    第一回が名古屋で名古屋育ちの私は嬉しくなる。

    でも、マウンテンに、美宝堂に、しゃちほこ丼ってどうなんだろう?
    ちなみに私、名古屋に住んでいながらどちらにも行ったこと、食べたことないレアスポットです。

    ずんずん進んでいくするめクラブ。
    魅力的です。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。『風の歌を聴け』(1979年)で群像新人文学賞を受賞し、デビュー。『羊をめぐる冒険』(1982年)で野間文芸新人賞受賞。『ノルウェイの森』(1987年)がベストセラーとなる。海外でも高く評価され、2006年フランツ・カフカ賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞を受賞。その他受賞多数。

「2016年 『村上春樹とイラストレーター 佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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