東京するめクラブ 地球のはぐれ方

  • 文藝春秋
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本棚登録 : 345
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163664705

作品紹介・あらすじ

近場の秘境、魔都、パラダイスを徹底探検。

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる珍スポガイド本なんだけど、地域振興の観点からも突っ込んだことを書いていて、鋭い指摘をしている、非常に面白い一冊。
    好きなのは村上春樹の「風雲文庫」ルポですね。熱海の山の上にある謎の博物館なんだけど、村上さんよくあんな辺鄙な場所に行ったなあ…。
    これがきっかけで私の人生がおかしな方向(おもに珍スポ方面)に傾いていくことになります。面白い本は人生を狂わせます。ハイ。

  • 名古屋は、押しも押されぬ大都市でありながら、どこかしら異界と直結しているような供述性をまだ失っていない。
    名古屋は、失われた世界的に孤立し進化してきた。

  • 2014 9/13

  • 変なもの好きな著者3人組が、色々な場所やマイナーな場所に行って感想を書く本。
    後半に行けばいくほどマイナー度が増す。
    そして座談会では言いたい放題(笑)。

  • 以前、あまりに誤記載情報が多い「地球の歩き方」を、友人たちと「地球のはぐれ方」とか「地球の迷い方」と呼んでいましたが、まさかそれと同じタイトルの本があるとは、と驚いて手に取りました。
    しかも、クラブメンバーである著者は村上春樹氏と、彼と親しいエッセイストの吉本由美氏、写真家の都築響一氏。
    この三名が、国内外を好きに漫遊した旅エッセイとなっています。

    特に目的もポリシーもあるわけではなく、ほぼ気分任せの旅。
    気の置けないメンバーならではの、ゆるゆる感、ぐだぐだ感満載です。
    名古屋、熱海、ハワイ、江ノ島、サハリン、清里と、国内外のあちこちを訪れていますが、どこも観光の参考とするには微妙なところばかり。

    「世間から軽蔑されこそすれ、尊敬されることはまずなさそうな土地ばかりを、わざわざ選んで出かけた。」と都築氏のあとがきにあるように、どうやら彼らも、(プライベートでは行く気がないけれど、本の企画なら訪れよう)という考えから、マニアックなところを選んでいるようです。

    名古屋はともかく、熱海や江の島を訪れるところが謎でしたが、東京から日帰りできる、かつての温泉場にあえて滞在するというところに、ゆとりを感じます。
    江ノ島エスカーの話も載っていました。エスカレーターの略ではなかったんですね。
    また、ムラカミ隊長が江ノ島で大切にされている野良ネコたちの餌募金をした話や、彼と仲が良い挿絵担当の安西水丸氏が郷土の猫嫌いだというエピソードも紹介されていました。

    サハリンの、観光地としての魅力のなさにはビックリです。
    それをそのまま掲載してしまうという企画の初志貫徹性。
    土地に、何も面白さを見いだせない彼らのとまどいや、気持ちの折り合いのつけ方が文章に現れており、それなりに楽しく読めました。

    ハワイといったらアロハシャツですが、これは原住民とは関係ないとのこと。
    諸説あるなりたちの話の中で、日本からの移民の店から始まったという説が一番もっともらしいと知りました。
    移民が着物を現地向けに仕立て直ししたことから広まったというものです。
    だからヴィンテージものには日本柄が多いのだとか。

    オアフ島での神社仏閣巡りは、面白そうです。
    ハワイは900の宗教があるレリジャスアイランドで、仏教寺院も、本願寺ハワイ別院、カネオヘ平等院、ハワイ浄土宗別院、ハワイ金毘羅神社、ハワイ出雲大社など、さまざまな宗派のものがあるとのこと。
    ハワイと仏教が全く結びつきませんでしたが、アロハシャツといい、移民の歴史を感じるものがありました。

    しかし、一番衝撃を受けたのは、江ノ島の岩本楼の岩風呂は、昔宿坊備え付けの地下牢として使われていたという話です。
    訪れたすべての場所は、共通性のない、とりとめのない場所のように思えますが、清里以外はどこも歴史を色濃く残す場所というところが共通していました。

    終始ローギア、無責任発言連発の旅行エッセイ。
    メジャーな観光地とは一線を画したがっかりな場所をめがけて訪れているようですが、彼らの地味な楽しみ方が、それなりに面白く読めます。
    三人が交互に寄稿しているため、それぞれの視点の違いがでているところにメリハリを感じました。
    ずるずるの旅もいいものだ、というスタンスの彼らが別の場所を訪れた活動記録が出たら、またゆるい気持ちで読んでみたいものです。

  • ちょっと微妙な観光地を、面白く紹介する本。

  • やっと読了。面白くないわけではないのに、しばらく読んでると「お菓子食べよう」「洗濯してからまたあとで」というふうに次々にどうでもいいことを思いつく。読者もはぐれてばかり。こんな村上作品は初めてだ。気楽な雰囲気全開。

  • はぐれてばかり。

  • ゆるゆる感がなんとも言えません。
    それぞれの観光地に対する提案が的を得ていてよいです。

  • ハワイのトコを読み返し、意外とハワイっぽい本が既に家にある

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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