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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784163667003
みんなの感想まとめ
日常の感覚や意識を独自の視点で描いたエッセイ集は、桐野夏生の内面世界を覗く貴重な機会を提供します。1994年から2005年の間に書かれた作品には、彼女自身のリアルな体験や、時には社会への鋭い批判が含ま...
感想・レビュー・書評
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再読。当時、OUTが面白くてのエッセイ購入。懐かしい。今も同じ思いでいるのであろうか?特にリアルという項が良かった。日記を見ると、多忙過ぎで驚く。
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1994〜2005年のあいだに書かれた桐野夏生さんのエッセイ集。「エッセイは苦手」と本人は公言しているが、この小説家が日常的にどのような感覚・意識で過ごしていて、つまりどんなディスクールに乗っかっているのか、知りたくて読んだ。
意外と面白く、楽しめる内容だった。ジェンダーにおける男性社会の無意識な差別や、権威主義、身勝手な文芸作品批判など、絶えず湧き起こってくる無数の「文句」がこのディスクールの基本にあって、しかし、離人症っぽいという意識体験、「時間」に関わる独自の感覚などが言及され、ギスギスしすぎるでもないこの人の内面世界を表象する。
理不尽なことへの怒りと抗いが通底する彼女の小説世界は、なるほどオプティミズムの強制に満ちた現在の社会では「傍流」になってしまうのだろうが、それでもそこには「現代」の一角を表出してみせる輝きがあるから、少ないとも言えない数のファンがついてくるのだろう。
図書館で借りてきて読んだ本だったが、手元に置いておきたいような、愛すべきエッセイ集だった。 -
小説巧者が、かならずしもエッセイの達人とは限らないというサンプル。
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ショートショートも8篇入ってお得な気分。日々の様子を綴ってあるが、日ごろから観察眼の鋭いことがうかがい知れる。後半は白蛇教祖?としてマスコミ等に反発。オウムみたい。ニョロ。
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あとがきに「私はエッセイが苦手」と書いておられるが、そのようですね、というのが率直な感想。
桐野さんのエッセイは多分もう読まない。
自分がへたれなので、登美彦氏やほむほむのへたれ系エッセイの方が安心できるのだと思う。 -
良くも悪くもストレートな人だなーと思った。
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<blockquote><p><strong>デビュー以来、枠にとらわれない問題作を発表し、周囲の軋轢と闘い続けてきた作家の10年間の軌跡。『朝日新聞』『オール読物』等に発表したエッセイをまとめる。ショートストーリー8篇も併録。</strong></p></blockquote>
著者初のエッセイ集 + ショートストーリー。
ショート・コラム、日記、エッセイ、書評・映画評、ショートストーリー、白蛇教異端審問から成る。
桐野夏生たからばことでもいった趣である。
作品を生み出す苦悩、作家であるということから派生するあれこれについて、作家であるからこそ受ける攻撃と反撃について、などなど・・・・・。著者の生きる姿勢の一端がうかがえて興味深い。
だがやはり、エッセイよりもショートストーリーの方に魅力が感じられる。 -
さらっと読めるようなエッセイじゃない。激しい。
私は「柔らかな頬」も「顔に降りかかる雨」も好きです!!
「玉蘭」の裏話が載ってて、嬉しかった。
桐野さんの大叔父さんが実際失踪していて玉蘭にまんま出てくる。 -
桐野夏生の唯一のエッセイ集。ショートコラム、日記、エッセイ、書評・映画評、ショートストーリーに加え、表題の「白蛇教異端審問」という構成になっている。日記やエッセイも、ファンとしてはそれなりに楽しめるのだけど、この本の白眉は、やはり「白蛇教異端審問」の項である。これは、桐野夏生が、自身の作品に対する匿名批評や、自身の作品に対する批判的批評に反論するというものである。反論相手からの再反論がないために(そのこと自体も桐野夏生の不満・批判の対象なのだけれども)、議論が深まらず、桐野夏生の一人相撲の印象が残ってしまう。そのこと自体が、桐野夏生を陥れる罠みたいなものだと、端からは見えてしまう。一読、印象に残るのは、桐野夏生という作家の信念と激しさだ。「私は言葉を限りなく大事にする職に就き、言葉と共に生きている。言葉が私の信仰だ。私は、私の言葉の名誉のために闘おうとした....。」正当な評論であればともかく、匿名、あるいは、相手からの再反論のない、言いっぱなしの批評に対しての筆者の、もって行き場のない怒りと憤りを強く感じた。こういった作家の態度に対して、おとなげない、とか、色々な感想はあるだろうけど、私自身は、桐野夏生に敬意を表したいと考える。
著者プロフィール
桐野夏生の作品
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