キャッシュカードがあぶない

  • 文藝春秋 (2004年12月15日発売)
3.24
  • (1)
  • (4)
  • (10)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 40
感想 : 10
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784163667201

みんなの感想まとめ

キャッシュカードの偽造やスキミング犯罪の恐怖を描いた本作は、預金者にとっての不安をリアルに伝えています。銀行への信頼が揺らぐ中で、巧妙な手口がどれほど危険かを警告し、読者に危機意識を植え付けます。また...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2004年刊行。個人的には目新しい情報は少なかったが、銀行の真なる体質を知るには格好の書。この本に書かれていることは決して絵空事ではない。

  • 知人がスキミングに遭ったことを機に、キャッシュカードの危険性や銀行の無責任振りを告発した本。これまでは、被害に遭ってもとられたものはカード一枚(スキミングでは全くなし)で、銀行はカードと暗証番号が合っていれば責任なし(現金が引き出されたことについて被害届を出すのも銀行なのだが、普通、体裁を気にして出さない)という状況で放置されていたのが社会問題化するきっかけを作った本でもある。
    一度泥棒に遭ったら何曜日に現金が置いてあるなどの生活パターンが知られてしまうので危険が高くなるとか、非接触型スキミング(電車の中でポケットに機械を向けるだけで読み取られる)とか、色々怖い話も載っている。

  • 日本の銀行、警察の怠惰な姿が見えてくる。そして、これは誰しもに起こりうる犯罪だということも。手口がわかったが、防ぐ方法は現状ではなさそうである。銀行や警察の対応が欧米並みになり、本来の意味でのカスタマーサービスを提供してほしい。

  •  一預金者としては、キャッシュカードを偽造されて預金が盗まれたとあっては途方に暮れるだろう。なんのかんのといっても銀行は信用しているから。
     それにしても悪い奴っていうのはいるんだな。そんなことばかり考えているんだろうな。きっと。

  • 文庫 £1.00

  • (2006.02.03読了)(2005.12.24購入)
    偽造カード、盗難カードによる被害を補償する「預金者保護法」(「偽造カード等及び盗難カード等を用いて行われる不正な機械式預貯金払戻し等からの預貯金者の保護等に関する法律」(平成十七年八月十日法律第九十四号))が2006年2月10日から施行される、と言う記事がWeb上で見つかったのですが、施行された様子がないので、法令データ提供システムで調べてみたら、「この法律は、郵政民営化法の施行の日から施行する。」と言う附則がついていました。そこで、郵政民営化法を調べたら、「この法律は、平成十八年四月一日から施行する。」と出ていましたので、「預金者保護法」も4月1日からと言うことになります。郵政民営化のとばっちりがこんなところにも出ていたようです。
    「預金者保護法」は、通帳には適用されないので不十分と言う気がします。

    この本は、「預金者保護法」がまだ影も形もない時期に書かれ出版されています。読めば、預金者保護が急務であったことが分かります。行政の怠慢と言えると思います。

    著者の友人が偽造キャッシュカードにより3200万円余盗まれた話から始まる。キャッシュカードは手元に残っていて、何者かにATMから預金を引き出されていたので、偽造カードとしか考えられないと言うことになります。
    ●銀行の態度(22頁)
    1.カードの管理は客の「自己責任」だと主張する。
    2.ATMから預金が引き出された事実関係を被害者に教えない。
    3.ATMで暗証番号が合っていれば、銀行は預金の引き出しを防ぎようがないし、被害に対し弁償の責任もないと主張し譲らない。
    4.利用者が自分の暗証番号を誕生日など類推しやすいものでない数字にしておけば、キャッシュカードの安全性は保持できると主張する。
    5.スキミングなどによるカードの偽造の実態については、警察の捜査が進んでおらず、いまだ犯人が一人も捕まっていないので、対策の取りようがないといって逃げを打つ。
    6.警察への被害届けをするかどうかについては、客に対し約束しない。

    偽造カードで預金を下ろすには、カードの磁気データと暗証番号が必要になる。磁気データを盗む方法としてスキミングという方法がある。スキミングとは、装置を使って誰かのカードの磁気記録部分のデータを盗み取り、それを別のカードの磁気記録部分に転写する偽造カード製造方法だ。(24頁)
    暗証番号を盗むには、ATMでの操作を覗き見するか手の動きから推測する方法、超小型デジカメをATMの真上にセットしてモニターする、ATMの電話線に一種の盗聴器をつけて傍受する、クレジットカード照合機CATの近くで電磁波をキャッチする、と言った方法が普及している。

    ●キャッシュカード被害の問題点(33頁)
    1.現代社会の盲点と脆弱性と危険性を露呈するものである。
    2.銀行は、キャッシュカードによる現金盗難に関し、すべての責任を被害者に負わせ、根本的な安全対策を立てることを避けてきた。
    3.お金は銀行に預けて置けば安心と言う信用の質を変えてしまった。
    4.国は、銀行に対し行政指導もしなければ、預金者保護の立法措置もしないと言う怠慢な姿勢を貫いてきた。

    ☆関連図書
    「マッハの恐怖」柳田邦男著、フジ出版社、1971.03.25
    「狼がやってきた日」柳田邦男著、文春文庫、1982.10.25
    「撃墜 上」柳田邦男著、講談社文庫、1991.08.15
    「撃墜 中」柳田邦男著、講談社文庫、1991.09.15
    「撃墜 下」柳田邦男著、講談社文庫、1991.10.15
    「犠牲」柳田邦男著、文芸春秋、1995.07.30

    著者 柳田 邦男
    1936年 栃木県生まれ
    NHK記者を経て作家活動に
    1972年 「マッハの恐怖」で第3回大宅壮一ノンフィクション賞受賞
    1979年 「ガン回廊の朝」で第1回講談社ノンフィクション賞受賞
    1985年 「撃墜」他でボーン・上田記念国際記者賞受賞
    1995年 「犠牲」などで第43回菊池寛賞受賞
    1997年 「脳治療革命の朝」で文芸春秋読者賞受賞

    (「BOOK」データベースより)amazon
    ある日突然、あなたの預金が消える!銀行は一円も補償してくれない…。続発する被害。進行する手口。銀行と警察の怠慢を許すな。

  • キャッシュカードのスキミング犯罪
    、最近やっと補償が行われるようになったらしいが、まだ一円も補償されなかった頃に警鐘を鳴らした本。手口は巧妙で大変恐ろしい。

  • 時代に警鐘をならす一冊。でしたが、この本がでてしばらくしてから大手銀行のほとんどが、預金保護の流れに成りましたね。価値ある筆だったのだと思います。

  • 実例で「松戸」って・・・。
    前々からカードって怪しいと思っていましたが、いきなり身近な話になっちゃいました。

  • 便利になれば危険も増えるんです。でもどう危ないか知りたいから今から読みます。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

講談社ノンフィクション賞受賞作『ガン回廊の朝』(講談社文庫)

「2017年 『人の心に贈り物を残していく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柳田邦男の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×