- Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163669205
作品紹介・あらすじ
沖縄がいちばん熱くていちばん苦しかった時代に夢と勇気を与えてくれた。だから、ありがとう、ナツコ。
感想・レビュー・書評
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すごく綿密な取材がしてあるものの、記録に残る性質のイシューではないからか、ナツコの実際に生身で迫れている実感が得られませんでした。
特に、どうしてナツコは男性陣を従えられるだけのリーダーシップを発揮できたのか、なぜ人々をひきつけられるだけの魅力があったのかなどは、詳らかなイメージがありませんでした。
近代沖縄史としてはたいへん面白いと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
痛快な冒険活劇としても一級。
そして、事実は小説よりも奇なり。
関取並みの大漢が揃いも揃って、小柄で痩せた、中学生みたいな女性に頭が上がらなかった、というのが、ほとんどマンガだが史実と言うのがよい。
彼女が早逝した後、誰も彼女の商売を継げなかった、と言うのも、出来すぎな話。
混乱している時代には同時代人にはわからないかもしれないけど、どこかにこういう人がいるものなのかもしれませんね。 -
読了。前から読みたかった一冊。沖縄の歴史と現実に夜更かしして一気読み。面白かった。
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ほとんどの人に知られていない戦後沖縄密貿易時代について徹底的に調べあげた著者の執念にほだされたのか、一気に読み終えた。
人間が勝手に引いたり消したりする国境線をいとも簡単に越えて(でも、命懸けで)物資を運ぶ「貿易商人」たちの生きる力に、脱帽。 -
8/25
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3/8読了
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第二次世界大戦直後の沖縄に生活物資を密輸入する為に船を作り、男たちの先頭にたった「ナツコ」にワクワクしました。ちなみに現在の沖縄のおばぁたちが若い頃の話です。
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糸満の女性の粋を感じた。海人の夫を持つ大部分の妻は、ワタクサ−を持つことによって、生活の安定を築いた。自立した女性が多い地域柄、ナツコの様な女性が登場したのも頷ける。
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与野国島が密貿易に沸いた時代があったとは・・・
関係ないけど、「頭上運搬」の写真を本中に発見。日本にもあったのか。