素数ゼミの謎

  • 文藝春秋 (2005年7月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784163672304

みんなの感想まとめ

自然界の不思議を解き明かす本書は、素数ゼミという特異なセミの進化に焦点を当てています。著者の吉村仁先生は、複雑なテーマを「3つの謎」に分解し、易しく解説しているため、小中学生から大人まで楽しめる内容と...

感想・レビュー・書評

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  •  昆虫の学会で、若い研究者さんたちを優しく導く、著者の吉村仁先生、ナイスです!
     この本は、そんなやさしさあふれる?吉村先生のロングセラーです。ページ数も少なく、フリガナ付き、やさしく読みやすく、小中学生以上にピッタリ。まるで30分の科学ドキュメント番組をみているようです。
     石森愛彦さんのイラストもすばらしい!

     読んでよかった。素数ゼミ(周期ゼミ)は知っていましたが、基本のとこ、誤解していることが多かったです。
     わたしが誤解していたことは、1.サイズが普通のセミと同じ、2.全米に生息、3.全米で発生年がそろってる、4.アメリカには素数ゼミしかいない、など。そんなことなかったです。
     吉村先生は、「素数ゼミの謎」を理解しやすいように「3つの謎」に分解し、それを順々に説明されています。

     昔から13年と17年周期で現れる「素数ゼミ」は、ふつうに知られていたようです。
     吉村先生はその現象に「地球の壮大な歴史」と「数字」の視点で論理を組み立てて、素数ゼミの進化のミステリーに解決の道筋をつけられました。パラダイム・シフトですねぇ。
     この本は1996年「アメリカン・ナチュラリスト」に寄稿された論文がもとになったそうです。この本が出版された2005年でも、すべてを説明できているわけではないようですが。

     吉村先生は、この研究の端緒を、「セミを調べることで「地球の壮大な歴史の不思議」と「数字の不思議」がわかる」からと書かれています。なんか後付けのように感じてしまいます(笑)
     「数字」については、わずかな差が大きな違いになるため、生き残りの可能性を緻密に計算されたのでしょう。
     では「地球の壮大な歴史」は?吉村先生はどうしてこの着想を得られたのでしょうか?これは「吉村仁の謎」ですね(笑)

     いずれにせよ、孤独な集団である「周期ゼミ」と、孤独な数字である「素数」を、吉村先生が「進化」で結び付けた大傑作でした。

  • 素数ゼミの存在は前から知っていたが、なぜ素数ゼミがとりわけ注目されるのか、別に素数でなくてもいいんじゃないか?という私の疑問に答えてくれた本書であった。結論を知って私の考えの浅はかさを思い知った。生物とは悠久の時をかけて進化しているのだと。つまり、彼らの存在のキーとなるのは昔の地球環境であると理解した。彼らは、長い時間をかけて淘汰を勝ち残った強者だと感心した。

  • 普段は小説ばっかり読んでいるが、たまたま図書館で目につきパラパラと読んでいると止まらなくなってしまった。

    素数ゼミの話は時々ニュースでも聞いたことがあるが、生息地がアメリカということもあり、あまり身近に考えたことはなかった。

    なぜ13年周期と17年周期のセミだけなのか、他の周期がないのか、他の地域には生息していないのか、について良く分かった。
    氷河時代まで遡り、現代に至るまで、生物の生存戦略として身につけた性質と素数との関係性などとても興味深かった。
    内容としては子ども向けかもしれないが、大人でも十分に楽しめる一冊であった。

  • 17年周期、13年周期で大発生!! 「素数ゼミ」の謎を日本の研究者が解明した!!(tenki.jpサプリ 2016年08月18日) - 日本気象協会 tenki.jp
    https://tenki.jp/lite/suppl/romisan/2016/08/18/14811.html

    『素数ゼミの謎』吉村仁 石森愛彦 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163672304

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      goya626さん
      チリに帰れないコトも、、、と思ったのですが、猫の記憶違いで、パブロ・ネルーダはチリで。。。
      goya626さん
      チリに帰れないコトも、、、と思ったのですが、猫の記憶違いで、パブロ・ネルーダはチリで。。。
      2021/05/18
    • goya626さん
      ネルーダが出てくる郵便配達夫の映画がありましたね。
      ネルーダが出てくる郵便配達夫の映画がありましたね。
      2021/05/18
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      goya626さん
      はい。素晴らしい作品です、、、
      goya626さん
      はい。素晴らしい作品です、、、
      2021/05/19
  • 私たちが目にする蝉は、
    7年もの間暗い地中でじっと青春を待ち続け、
    ようやく羽化(成虫になること)して、
    太陽の光を見た日から2週間、
    力いっぱい鳴いて死んでいきます。

    この本の主人公「素数ゼミ」は、13年または17年も
    地中で羽化する日を待ち続けます。

    第一の謎「なぜこんなに長年かけて成虫になるのか」
    氷河期の寒さが理由。

    第二の謎「なぜこんなにいっぺんに同じ場所で大発生するのか」
    冒険心があるセミは残念ながらみんな死に絶えてしまい、
    臆病で故郷からはなれずに仲間のいるところいるところへ
    集まったセミだけが子どもを残せた。

    第三の謎「なぜ13年と17年なのか」
    最小公倍数が大きく、交雑の回数が少ないことになる。
    (19年以上では長すぎる。)

    とてもわかりやすい面白い内容。
    石森愛彦さんの絵もさすがです。

  • 中2の息子用に借りてみました。
    図書館の検索で『素数』で検索したもので、、、素数ゼミナールだと思ってたら、蝉の話でした。アメリカで13年、17年毎に大発生する蝉のお話でした。何故発生する間隔が素数なのでしょう。

     素数は興味あるけど、蝉には興味ない私でもスラスラ面白く読めました。小学生向けの本なので、中2の息子も30分くらいで読み終わってました。

  • 13、17年おきに大量発生する素数ゼミの謎を分かりやすい言葉とイラストで紹介する本です。なぜ素数なのか?なぜ長く地中で暮らすのか? 様々な疑問を丁寧に解き明かします。

  • 以前、アメリカのある地方の町がセミだらけになっている映像を気味悪くみた憶えがある。13あるいは17年毎に大量発生するらしい。その数字の意味をこの本で知ったときは、セミってスゴイ!!感動でした。日本のセミの7年も地下にいて地上で一週間の命というのもドラマチックなのですが・・・暑い夏のセミの声、少しせつなく聞けそう。(R)

  • 素数ゼミはなぜ13と17年周期の種しかいないのか、について解き明かす大変面白い著作。

  • 漢字 大人レベル
    フリガナ あり(ごく一部)
    文字の大きさ 小
    長さ 長い(126ページ)
    出版年 2005年
    内容 13年あるいは17年周期で羽化する「素数ゼミ」の謎を解明する。
    感想 一見難しそうに見えるが、とても読みやすい。最小公倍数など多少の算数の知識は求められるものの、著者の語り口が易しく、前提となることを何度も繰り返し説明してくれるので、算数や理科に苦手意識があってもついていけると思う。生き物の不思議と、突き詰めて研究することの面白さに目を開く一冊。

  • 17年あるいは13年おきに現れるというセミ。それ以外の年には表れない!? 13と17という素数に意味がある!? 日本人科学者が紐解いたこの不思議な謎。セミの賢さ? 生物の不思議をミステリーのように堪能できる1冊です。

  • 昆虫も、数学どころか算数も苦手ですが、とても面白く読むことができた。一部ルビが振ってあるので小学校高学年〜読むことができると思います。

  • 素数ゼミについてずっとフシギに思っていたこと――なぜ北アメリカだけなのか? なぜ周期が13年や17年と長いのか? そしてなぜ素数年なのか? そうした疑問がこの1冊で氷解。
    子どもにもわかるように書かれているが、内容は高度。なかでも、挿まれている図表が重要な役回りをはたしている。文章だけだったら、理解にかなりの時間がかかったかもしれない。
    著者は数理生態学が専門。アメリカでの研究生活も長い。他の生物学分野が専門で、日本にいたのなら、この積年の謎は解けなかったかもしれない。それにしても、見事な謎解き。

  • アメリカで、13年と17年の周期で地上に現れる素数ゼミの謎を、子どもにも理解できるようわかりやすく説明した本。
    素数ゼミは特にユニークだが、そうでなくても、地中で何年もかけて成長し、地上に出てきてからは2週間弱で命が尽きる蝉という生き物の潔さ。
    どんな昆虫も、どんな生物もそうだけど、蝉って面白い。


  • ()

  • そろそろ素数ゼミの当たり年だなあと思ってたら、丁度アメリカ東部大発生のニュースが流れてました。
    最高で数兆匹の孵化もあるそうな。

    アメリカのセミは13年と17年周期で大発生する。その謎を仮説を立てながら検証していく。

    ・地球の壮大な歴史
    セミの登場は古生代の石炭紀(約3.6億年前)
    ←危機!第四紀更新世(約180万年前)氷河時代
     成長に必要な温かい日にちの減少。
    レフュージア:氷河期の影響を比較的受けなかった避難場所のような地域。待避地。

    ・数字の不思議
    孵化する時間がズレるとパートナーに出合えない。
    13と17の秘密。素数こそが生き残りのカギだった。

    ・進化の不思議
    温かくなった孵化しようスイッチ→時間がきた孵化しようスイッチへ。

    ☆いま、ヒトが引き起こしている環境の変化がセミにどのような影響を与えるか。
    ☆地球の歴史からセミの進化を考える。←でっかい!

  • アメリカに、13年周期、17年周期で大量発生する、素数ゼミと呼ばれるセミがいるそうです。

    なぜ、13年と17年という素数の周期で、いっぺんに同じ場所で大量発生するのか?その謎に迫った本です。

    地球の歴史と生命の進化の関係の壮大さと、壮大な中にある完璧な法則性に、感動しました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      kuーmin19584さん
      この記事を読んでいたところ、、、

      自然の驚異を楽しみたい、17年ごとに大量発生する米国の周期セミ | ナショナ...
      kuーmin19584さん
      この記事を読んでいたところ、、、

      自然の驚異を楽しみたい、17年ごとに大量発生する米国の周期セミ | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
      https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/photo/stories/21/051200029/
      2021/05/14
  • すごくわかりやすく、納得のいくような説明で面白かったです!
    元々読みたくって、学校の図書室で探していたら、ありました。図も入ってるし、内容もまとまっていて「こういうことだからなのか!」と読んだら、すぐわかりました。絵も細いけど可愛くて好きです。
    あまり長くないので軽く読めます。

  • 素数ゼミ、という字面を見ると理学部数学科の4年生が選ぶやつでしょ?と思ってしまうのだがそうではなくて蝉の話である。
    素数ゼミといえば進化の面白さを示す例として前にもいろんなところで読んだ記憶があり、捕食者を振り切るためのいわば天然のアリストテレスのふるいで選別された結果である、という説明が頭に入っていた。
    が、そんな雑な説明ではなく、古生物学から地球惑星科学、生態学、遺伝学、数学等々を自由自在に横断していきながら小学生にもわかるように説明していて本当に素晴らしい本であった。そうですよね、こういうふうに説明されれば、捕食者一点張りの説明になーんかモヤモヤしていたのが本当にスッキリしました。
    小学校で倍数や約数を学んで、もしかしたら素数という言葉も聞いたことがある、という頃にそっとリビングにこういう本が置いてあると、きっと科学好きな子供が育つに違いない。リビングが無理でも是非クラスルームに、学校図書館に。

  • 僕はこの本を読み終えて、素数ゼミについて今よりも詳しくなりたいと思いました。文字だけでなく、イラストもあったのでよりイメージが湧きました。さらに、なぜそのセミが13年または、17年に登場するのかが、素数の性質を使った物だったので驚きました。

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著者プロフィール

静岡大学 工学部

「2010年 『未来コンパス 13歳からの大学授業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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